【7/10】特別講座「宥学会・遊学塾」第68回「パンデミック以後の、思考と感性のテクネー ――物と心、社会と芸術、実在と構造」講師：藤井雅実

第68回 7月10日（金）

「パンデミック以後の、思考と感性のテクネー　――物と心、社会と芸術、実在と構造」

講師：藤井雅実

世界の様々な場面に無数の衝撃を与えたパンデミック。その衝撃は、ウィルスという異物の侵食だっただけでなく、それに応じる政治から日常の応答に伴う未知の危険も惹起した。加えて、ネット環境の情報と応答の過剰に伴う危険も覆う。そして、物質から社会・文化、日常全ての層に、新たな課題を突きつけている。
その切迫に応じるにも、状況を一端突き放して、状況の変化に応じる新たな感性・知性の技や式を探ること。それが、芸術創作から人文系理論そして社会科学や自然科学まで求められる。
今回の講義では、人文系の先端理論としての実在論系の議論やそれに伴う汎心論などの新理論やその前に世界の先端文化を席巻したポスト構造主義系のデリダやジジェクの理論などを、ＡＩや認知科学などの理系理論との関係も問い返しつつ、物と心、社会と芸術、実在と構造などの相互の関係を捉え返します。

藤井雅実
芸術哲学研究。芸術・文化評論。元「画廊パレルゴン」主宰。近著：『〈外〉への共振−哲学と芸術の限界とその〈外〉』（「Search&Destroy」第１号・東京造形大学電子マガジン ※ダウンロード無料）。編著・共著：『現代美術の最前線』『人はなぜゲームするのか−電脳空間のフィロソフィア』など。CD-ROM監修・翻訳：RMNデジタル・アートセレクション『レオナルド・ダ・ヴィンチ』『ドラクロワ』『セザンヌ』（フジテレビ・NECインターナショル）。翻訳（共訳）：R・ニード『ヌードの反美学』、R・カミング『深読みアート美術館』など。

日　程：2020年7月10日（金）
時　間：19:00～21:00（開場18:40）
場　所：美学校　スタジオ（地図）（本校教室ではありません）
　　　東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階（袋小路奥）
参加費：1,500円
申込み：受講申込みは不要です。直接美学校にお越しください。
参加者はマスク着用にてお願いいたします。
問合せ：宥学会　yugakukai@mbr.nifty.com

新型コロナウイルスの感染拡大防止について
感染症拡大防止のため、恐れ入りますがご来場の際は以下のことにご協力いただけますようお願い申し上げます。

会場ではアルコール消毒液を設置しております。手指の消毒にご協力ください。
マスクの着用、手洗い、咳エチケットなど、感染予防にご協力ください。
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宥学会

かつて美学校に存在した観念美術家・松澤宥主催の「最終美術思考教場」。そこには、新しい価値観による表現をめざす自由な雰囲気がありました。宥学会・遊学塾は、その再現を願い創設された継続態です。主催するのは、同教場の最終年在籍生３名（窪寺雄二、米谷栄一、渡辺彰）が結成した宥学会。気負った名称ではありますが、松澤を崇めるのではなく触媒とすることで、各々の表現思考を広げたいと考えるささやかな集まりです。