ペインティング講座 – 油絵を中心として〜絵を見て、考えて、描く そして自分の絵を描く〜講師:長谷川繁+ゲスト


※定員に達したため24年度5月期の募集は締め切りました。次回の募集は25年度5月期です。


[修了展のお知らせ]

2023年度「ペインティング講座」の修了展が4月17日〜21日に横浜市民ギャラリーあざみ野にて開催されます。詳細はこちら


定員:昼枠7名 夜枠5名
期間:2024年5月〜2025年3月(※8月も授業を行う可能性があります)
日時:昼枠 毎週木曜日13:00〜17:00
   夜枠 毎週木曜日18:00〜21:00
学費:330,000 円 教程維持費:11,000円(年額)
開催教室:本校3F

「絵を描く」ことは誰にでも出来ることであるし、一番根源的な表現の一つである。画家はもちろんファッションデザイナー、建築家、映画監督、アニメーター、パティシエ、、様々な職業の人が、まずは絵を描きイマジネーションを具体化させ発展させていく。どんな材料でも良いし、紙とペンがあれば何かが描ける。そんなシンプルなことであるが故に、やればやるほど奥が深く掘っても掘っても尽きない面白さと難しさがある。そして何より「自分の絵」というものを見つけて描くことが一番難しいことである。

二十世紀以降の絵画はどんどん複雑化し、ひと言では言えないくらい内容も意味も材料も多岐にわたり多様なモノになってきた。写真のように見えたままを写すことだけでもなければ、単に美しいものを描くだけでもない。感情をぶつけるものもあれば、色が一色だけの絵もある。描く人の数だけ違う価値観の絵があるとも言える。そんな中で自分は「何」を「どのように」描くのだろう。

これから絵を描くことを始める人も描いてきた経験のある人も、あらためて考えながら自分の絵を探していけるような時間にしたい。絵を描くのと同時に「私は何故絵を描くのか?」と「どのような絵を描きたいのか?」の両方を考えながら絵に向かっていきたい。

絵を描くための様々な材料、基本の技術、絵の中身、考え、を会話をしながら探っていく作業をしたい。

かと言って気難しいものでもない。肩の力を抜いてかかった方が、より自分らしいものになることもある。失敗したって次の紙、次のキャンバスにすれば良いだけだし、痛くも痒くもない。そこが良いところでもある。

油絵を中心としながらも、アクリル絵の具、水彩なども含めて幅の広い表現を試みていきながら素材自体も自分で選んで絵を描いていく時間にできれば、と思っている。気楽に何でも挑戦して、質問して、話し合って進めていける場としたい。

どんな人でも絵は描ける。気楽にやってみませんか?

長谷川繁

講師プロフィール

長谷川繁

1963年滋賀県生まれ。1988年愛知県立芸術大学大学院絵画科油画専攻修了、1989~92年ドイツデュッセルドルフクンストアカデミー、1992~94年オランダアムステルダム デ・アトリエーズ在籍、1996年帰国。東京を中心に個展、グループ展多数。帰国後自由が丘に展示スペースを設立し2004年まで若手アーティストの展覧会を企画継続した。

講師インタビュー

89年から96年にかけてヨーロッパを拠点に活動した後帰国し、一貫して「自分の絵を描く」ことを追求してこられた長谷川繁さん。長谷川さんがいかにして絵と出会い、絵と格闘してきたのか。開講に先立ち、お話をうかがいました。

  絵は「見たとおりに描くもの」だった

子どもの頃は、漫画を真似して描くことが好きでした。『あしたのジョー』だったりなんだりを見ながら面白がって漫画を描いてはいたんだけれども、学校の美術や図画工作の授業が好きだったわけではないんです。むしろ美術は陰気臭いと思っていて(笑)、スポーツで発散するほうが好きでした。

高校3年生のときに、美大受験をする友人が美術予備校に通うことになって、何の気なしについて行きました。子どもの頃に描いてた漫画は、自分で言うのもなんですけど、見たとおりに描けたんです。予備校では石膏像をそのまま描けばいいわけですよね。見たとおりに描くのだったらいくらでもできると思っていたので、友人に「こんなの簡単じゃん」って言ったら「じゃあ、お前やってみろよ」と言われて描いてみたら誰よりも上手だった(笑)。

「すごいね」と褒められて「だって見たとおりに描けばいいだけじゃないですか。それだったらできます」と言ったら、「やってみましょうよ。すぐ美大に入れますよ」と言われて。他にやりたいこともなかったし、褒められれば嬉しいわけで。じゃあちょっとやってみますと。そしたら「上手い」とか「天才だ」とか言われて(笑)、夏期講習も参加することになって「当然、美大受けるんでしょ」と言われて、受けたら合格してしまった。

でも、半年ぐらい予備校に行っただけだから、なんにも知らないんですよ。だから、入学してから困ってしまったんです。油絵も、似たような色を作って見たように描けばいいだけでしょと思ってたら、絵ってそういうことじゃないとようやく気がついた。受験までは「見たとおりそのまま描く」のが、僕にとっての絵だったんですね。

・・・インタビューの続きを読む


〈絵 画〉


造形基礎Ⅰ 鍋田庸男 NabetaTsuneo

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
モノ(事柄)を観察し考察し描察します。モノに対する柔軟な発想と的確な肉体感覚を身につけます。それぞれの「かたち」を模索し、より自由な「表現」へと展開する最初の意志と肉体の確立を目指してもらいます。


細密画教場 田嶋徹 Tajima Toru

▷授業日:毎週水曜日 18:30〜21:30
細密画教場では目で見たものを出来るだけ正確に克明にあらわす技術の習得を目指します。この技術は博物画やボタニカルアート、イラストレーションなどの基礎になるものです。


生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一) Miyajima Yoichi

▷授業日:毎週木曜日 18:30〜21:30
Drawing「線を引く。図面」などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。描ける材料ならどのような画材でも持参してください。毎回ドローイングの制作を行います。


超・日本画ゼミ(実践と探求) 間島秀徳+小金沢智+香久山雨 Majima Hidenori

▷授業日:毎週土曜日18:30〜21:30(毎月第三週は日曜日13:00〜17:00)
本講座では自立した作家として歩み出せるように、制作実践のための可能性を探究し続けます。内容は基礎素材論に始まり、絵画制作に必要な準備の方法を習得するために、古典から現代までの作品研究等をゼミ形式で随時開催します。


ペインティング講座 – 油絵を中心として 長谷川繁

▷授業日: 昼枠 毎週木曜日13:00〜17:00/夜枠 毎週木曜日18:00〜21:00
油絵を中心としながらも、アクリル絵の具、水彩なども含めて幅の広い表現を試みていきながら素材自体も自分で選んで絵を描いていきます。絵を描くのと同時に「私は何故絵を描くのか?」と「どのような絵を描きたいのか?」の両方を考えながら絵に向かっていきましょう。


テクニック&ピクニック〜視覚表現における創作と着想のトレーニング〜 伊藤桂司

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
グラフィック、デザイン、イラストレーション、美術などの創作における技術の獲得(テクニック)と楽しさの探求(ピクニック)を目的として、シンプルながら多様なアプローチを試みていきます。