【本講座はオンライン授業です】
オンライン講座に関する案内はこちら
定員:8名
期間:2024年5月〜2025年3月
日時:隔週木曜日 19:00 〜 21:30
学費:170,500円 教程維持費:11,000円(年額)
開催形式:オンライン
自分の楽曲の完成度を高める
本講座では、音楽作品のクオリティを決定する重要なファクターである『アレンジ(編曲)』 と『ミックス』を中心に学びます。
楽曲の構成や編成を練り上げ(アレンジ)、それらを魅力的なサウンドに落とし込んでいく(ミックス)ことは、思いついたメロディや音楽的アイディアをより良い形でリスナーに伝えるためにますます重要になってきています。
しかしアレンジやミックスは流行やジャンルなどによって大きく左右される要素であり、常に不変の “ 正解 ” が存在しないため、制作に当たってジャッジに迷う方も多いのではないでしょうか。
この講座では、時代を問わず必要な普遍的な基礎スキルから、より実践的な現在進行形のスタイルに至るまで、各自の音楽作品をより良い形でプレゼンテーションするための技術を身につけることを目指します。
「自分の求めるサウンドにとってのゴールがどこなのか?」を把握し、そのために必要な技術を習得し、そして経験豊富な講師のフィードバックを浴びることで、確実に自分の目指すサウンドに近づくことができるでしょう。
授業内容
毎回の授業は、受講生の作品講評パートと講義パートの二本立てで進みます。
作品講評パートでは、受講生の作品を聴き、良いところ・改善した方が良いところなどを全員で話し合います。講師からの指導のみならず、趣味志向や活動ジャンルの異なる受講生同士が切磋琢磨しあうことが出来ます。少人数クラスの強みを生かし、各自の個性を尊重しながら楽曲クオリティの向上を目指します。
講義パートでは、アレンジやミックスに関する知識を基礎から実践まで解説していきます。5 月〜 9 月までは基礎的なトピックを扱い、10 月からはより実践的な内容にすすみます。また、受講生のレベルや理解、リクエストなどに応じて適宜内容は変動します。
加えて、講義だけでなく受講生のプロジェクトファイルを添削する形でアレンジやミックスを実演するなど、実践的かつ具体的な内容になっています。
[講義パートで扱うトピック]
◆ 5 月〜 9 月【基礎編】
・音楽理論基礎
・ベース、上物など
・ミックス基礎
・アレンジ&ミックス実演
ほか
・メーターと音圧
・ミックス応用
・アレンジ&ミックス実演
ほか
Discordを用いた授業サポート
本クラスではチャットアプリのDiscordを用いて授業時間外のコミュニケーションを行います。課題提出や講師からのフィードバックなど、授業を補完する使い方に加え、オススメ曲や情報のシェアなど、受講生同士の交流も行うことができます。
[FAQ]
Q.講座のレベルはどのような感じですか?
A.本講座は『最低限何らかの DAW を操作し、楽曲制作の経験がある/可能である』という方からが受講対象となります。そのため、過去にはセミプロレベルの方から打ち込みを覚えたての方まで、幅広い志向・スキルの受講生の方に参加頂きました。
少人数クラスになりますので、多少クラス内にばらつきがある場合も柔軟に対応が可能です。
Q.どのような趣向の受講生が参加されていますか?
A.過去には、コンペで商業作家を目指す方、映画音楽制作やロックバンドでアレンジなどを行っている方、DJをしながらトラックメイクをしている方、インディーズや同人音楽など非商業で活動している方、完全に趣味として音楽制作を楽しんでいる方など、様々なモチベーションの方に参加頂きました。
いずれの場合も、「各自の音楽を突き詰める」ことが本講座における大きな目標となります。
Q.使用するDAWに指定はありますか?
A.特に指定はありません。使い慣れたDAWにてご参加ください。
授業では主に ableton LIVEを使用しますが、プラットフォームを問わず応用可能な内容になっています。もちろんableton LIVE 使用の場合は操作をより具体的にフィードバックいただけます。
Q.欠席時はどうすれば良いですか?
A.講座は毎回アーカイブ動画を提供しますので欠席時は動画にてご視聴ください。
Q.途中編入は可能ですか?
A.本クラスは5月から翌年3月までの約一年間のカリキュラムですが、5月期からの募集のほか、10月期からの途中編入も可能です。10月期編入の場合は学費は半額となります。
実践的な内容のみ参加したい/半年間だけ受講したい等の場合は10月期編入もご検討ください。(10月期は8月に募集開始予定です)
講師プロフィール
草間敬
アレンジャー、レコーディングエンジニア。 音楽理論からシンセサイザーまで幅広いスキルを有し、AA=, 金子ノブアキ, KenKen, RIZE, [Alexandros], BIGMAMA など、20年以上に渡って多くのミュージシャンの制作に関わる。
ableton Live 認定トレーナーでもあり、ableton Live に関するレビューや講演も多数。近年は制作のみならずライブオペレーションでも活躍中で、AA=, 金子ノブアキ, SEKAI NO OWARI などのステージをサポートする。
講師インタビュー
「アレンジ&ミックス・クリニック」では、アレンジとミックスの手法を論理的に理解することで、時代や機材が変化しても応用が効く耳を養いながら、受講生一人ひとりの曲に「似合う」アレンジを見つけていきます。本稿では、草間さんの音楽との出会いから、エンジニア、アレンジャーとしてのキャリア、講座の内容、そもそも良いアレンジとは何なのかについて、お話をうかがいました。
音楽との出会い
11歳年の離れた姉の影響で、小学校5年生ぐらいから洋楽とか流行りの音楽を聴いていました。YMOもブレイク前から家にレコードがあったし、イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」が大好きだったり、早熟な小学生でしたね。そういう環境だったので、自然と音楽に興味が湧きました。大学は電気系の工学部に進学しましたが、やっぱり音楽の仕事もいいなと思って、音楽の道に進みました。
最初に就職したのはレコーディングスタジオで、社長は日本のレコーディング業界の創成期に関わっていた超大御所エンジニアの方でした。新しいレコードレーベルをやろうという話があって、そこで音楽を作りたいと思って入社したんです。だけど、入社したら、社長に「お前は運がいいぞ。俺は弟子なんてめったにとらないんだからな」と言われて、いつの間にかエンジニアの弟子になっていて(笑)。でも、そのおかげでエンジニアリングの話を分かったうえでアレンジをできるようになったので、今は感謝しています。・・・続きを読む
受講生座談会
2001年に映画美学校で開講し、2012年に当校に移転した音楽学科。開講当時から今も続く講座に加え、近年では作詞や映画音楽、自己プロデュースなど多様な講座を開講してきました。2020年度からはコロナ禍の影響でオンラインでの開講に踏み切り、現在ではオンラインと対面の両軸で開催しています。このたび、受講生(修了生)の皆さんにお集まりいただき、講座を受講した理由、印象に残った講義内容、受講しての変化などについてお話しいただきました。
受講のきっかけ
野井 大学の先輩が横川(理彦)さんの講座を受講していて、美学校っていう場所があるよと紹介してもらったのがきっかけです。音楽はその前からずっとやっていて、しっかり勉強したいと思っていたところだったので、ちょうどいいなと思って受講しました。
中村 私はもともと写真を撮っていて、“写真と言葉”みたいなものをやりたいなと思って、そういうことをできる場所はないだろうかと調べているうちに間違って(笑)、美学校のサイトにたどりつきました。そしたら(鈴木)博文さんの講座があって、まさかと。それで話を聞きにいって受講を決めました。歌詞だけでなく曲を作ることはまったく想像していなかったんですが、季節毎にライブをやろうという流れになったので、じゃあ曲も作ってみるかと。家のパソコンにたまたまLogic(作曲DAWソフト)が入っていたので、それで作りはじめました。・・・続きを読む
講座内容に関するご質問や相談
こちらのフォームは音楽系の講座に関するご質問や見学希望のための共通フォームです。興味のある講座にチェックを入れ、ご相談内容(ex.見学希望、授業内容やレベル感の相談etc…)を明記の上お送りください。なお、本フォームからのお申込みは受け付けておりません。お申込みはこちらから。
〈DTM〉
▷授業日:不定火曜日 19:00〜21:30
DTMによる音楽制作を総合的に学ぶ講座です。シンセサイザーの音作りからビート打ち込みテクニック、サウンドをケアするためのミックスダウンに至るまで、自分の音源をプロのクオリティに近づけていくためのスキルを、一年かけて鍛えていきます。
▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
音楽作品のクオリティを決定する重要なファクターである『アレンジ(編曲)』 と『ミックス』を中心に学びます。時代を問わず必要な普遍的な基礎スキルから、より実践的な現在進行形のスタイルに至るまで、各自の音楽作品をより良い形でプレゼンテーションするための技術を身につけます。