[新設]出張!パープルーム予備校 再び絵画からはじめよう講師:梅津庸一


※講座は定員に達したためキャンセル待ちでのご案内となります。現在手続き中の方がキャンセルになった場合に受講可能です。


定員:8名 10名
期間:2025年5月〜2026年3月
日時:隔週金曜日13:00〜17:00
学費:170,500 円 教程維持費:11,000円(年額)
開催教室:本校

私塾を兼ねたアートコレクティブとして知られるパープルーム。けれどもコロナ禍以降は「集まる」こと自体が困難になり「制作と生活」をシームレスに接続してきたパープルームの集団としての表だった活動は停滞していきました。コロナがひと段落した今、そろそろスクール部門を再開したい。

そこで、このたび戦後日本の美術を教場として支えてきた美学校を舞台にパープルームの講座を開くことにしました。本講座では絵画を中心に据え制作から実践までを学びます。昨今、現代アートはしきりに多様性、多元性を謳いますが「政治」と「美学」に二極化しており、さらには批評が機能していないのが実情です。そして殊に絵画においてはマーケットの力学に翻弄され、もはやお金持ちのためのインテリアや投機対象として消費されています。そんな現状を踏まえ、いま一度絵画にまつわる諸問題と可能性を掘り起こし「つくる、描く」の意味を考えます。本来であればオーソドックスで身近な形式であるはずの絵画ですが特有の文脈やトレンドなども絡み合い、なかなか現在地が見えてきません。そこで本講座では「絵画の見かた」「制作のメソッド」「展覧会づくり」「鑑賞&現状リサーチ」を通して受講者それぞれ個別のマッピング、方法論の構築を目指します。

再び絵画からはじめよう。

授業内容

美術批評家の不在が嘆かれて久しいですが、そもそも批評的価値は誰かから授けてもらうものなのでしょうか?いや、もはやそれどころではなく美術のインフラ自体が地盤沈下を起こしジャンルとしての体裁を保つことすら困難な状況になりつつあります。

本講座では絵画を起点に今一度美術の在り方を考えます。全体を変えることはできなくとも自分なりの価値基準の物差し、あるいは持続可能な活動の下地をつくることはできるかもしれません。制作だけでなく座学、個人面談などを通して総合的に絵画に紐づくあれこれを探求します。さらにゲスト講師として梅ラボ、坂本夏子、佃弘樹、安藤裕美などの作家をお呼びし、それぞれのノウハウや活動を紹介。そのほかにも美術調査員の筒井宏樹やキュレーターなどによる講義も予定してます。さらに町田の「版画工房カワラボ」で現場実習を行い作家と工人の力学や絵画の固有性についても考えます。

主につくり手のための講座ですが書き手やギャラリスト志望の方にもおすすめします。ちなみに制作の経験者でなくても受講できます。

[補足]

※授業の一部を撮影しパープルームTVで配信する可能性があります。受講生のプライバシーには十分配慮いたしますが、予めご了承ください(1月27日)

講師プロフィール

梅津庸一(美術家、パープルーム主宰)

絵画、版画、陶芸、映像、展覧会企画、ギャラリー運営、批評など多岐にわたる活動を展開。 主な展覧会に「ポリネーター」ワタリウム美術館(2021年)、「パープルタウンでパープリスム」相模原各所(2018年)

パープルーム

2014年に本格始動したアートコレクティブ。美術における制作と運営を実践する。興味を持った方はYouTube「パープルームTV」で雰囲気を掴んでいただければ。


〈絵 画〉


造形基礎Ⅰ 鍋田庸男 NabetaTsuneo

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
モノ(事柄)を観察し考察し描察します。モノに対する柔軟な発想と的確な肉体感覚を身につけます。それぞれの「かたち」を模索し、より自由な「表現」へと展開する最初の意志と肉体の確立を目指してもらいます。


細密画教場 田嶋徹 Tajima Toru

▷授業日:毎週水曜日 18:30〜21:30
細密画教場では目で見たものを出来るだけ正確に克明にあらわす技術の習得を目指します。この技術は博物画やボタニカルアート、イラストレーションなどの基礎になるものです。


生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一) Miyajima Yoichi

▷授業日:毎週木曜日 18:30〜21:30
Drawing「線を引く。図面」などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。描ける材料ならどのような画材でも持参してください。毎回ドローイングの制作を行います。


超・日本画ゼミ(実践と探求) 間島秀徳+小金沢智+香久山雨 Majima Hidenori

▷授業日:毎週土曜日18:30〜21:30(毎月第三週は日曜日13:00〜17:00)
本講座では自立した作家として歩み出せるように、制作実践のための可能性を探究し続けます。内容は基礎素材論に始まり、絵画制作に必要な準備の方法を習得するために、古典から現代までの作品研究等をゼミ形式で随時開催します。


ペインティング講座 – 油絵を中心として 長谷川繁

▷授業日:昼枠 毎週木曜日13:00〜17:00/夜枠 毎週木曜日18:00〜21:00
油絵を中心としながらも、アクリル絵の具、水彩なども含めて幅の広い表現を試みていきながら素材自体も自分で選んで絵を描いていきます。絵を描くのと同時に「私は何故絵を描くのか?」と「どのような絵を描きたいのか?」の両方を考えながら絵に向かっていきましょう。


テクニック&ピクニック〜視覚表現における創作と着想のトレーニング〜 伊藤桂司

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
グラフィック、デザイン、イラストレーション、美術などの創作における技術の獲得(テクニック)と楽しさの探求(ピクニック)を目的として、シンプルながら多様なアプローチを試みていきます。


出張!パープルーム予備校 再び絵画からはじめよう 梅津庸一

▷授業日:隔週金曜日 13:00〜17:00
本講座では絵画を起点に今一度美術の在り方を考えます。全体を変えることはできなくとも自分なりの価値基準の物差し、あるいは持続可能な活動の下地をつくることはできるかもしれません。制作だけでなく座学、個人面談などを通して総合的に絵画に紐づくあれこれを探求します。