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現代アートの勝手口  齋藤恵汰+藤城嘘+中島晴矢

現代アートの勝手口  齋藤恵汰+藤城嘘+中島晴矢




定員 10 名
隔週金曜日:午後7時~午後10時
学費:170,000 円 教程維持費:10,000 円(年額)
開催教室:本校


この講座では「現代アート」を取り扱います。芸術でも美術でも現代美術でもアートでもコンテンポラリーアートでもなく、あえて「現代アート」と冠するは、私たちがやってきている活動がそうとしか呼びようのない、文化・領域・ジャンル横断的で、和洋折衷のキメラ的な表現だからです。

現在のアートをはじめとする文化的なシーンの先端はすでに無数に拡散し、「これが前衛だ!」「これが最先端である!」と名指すのは困難になっています。同時に、社会や政治を巡る諸問題は、まるで「パワー・オブ・テン」のようにグローバルとローカルの間を極端に行き来しながら、日々鬱積し続けています。

だからこそ、私たちは「勝手に」表現を始めるしかありません。

「勝手」は多義的な言葉です。上記のように他人に構わずわがままにやる。「使い勝手がいい」と言う場合のぐあいのよしあし。「仕事の勝手」といえば物事の様子や事情を表すし、台所や生計といった意味もあります。この講座はこれらすべての「勝手」と関係を持つはずです。

講師の三人は、それぞれ別の「勝手」を持っています。その多様な「勝手」をこそ、共有したいのです。

むろん、「勝手口」とは台所の出入り口を指します。この講座を通し、三河屋のようにひとの勝手口から勝手に出入りして、その勝手を盗み合えるひとたちと出会えれば幸いです。

 

 

●齋藤恵汰 コメント

アーティストは常に新しさの問題と戦う。故に我々は無責任に「これは新しい」と言ってみせる。この美学校の授業で私は私たちには何の責任もないという一見すると危険な考えのみを伝える。そんなことは言われなくてもわかる、という人にはいささか退屈かもしれない。しかし、あなたが世界に何か責任を感じてしまう、純粋な好奇心を持ち合わせているなら、それをどう自分の活動へと向けることができるか、考えることができるだろう。

 

●藤城嘘 コメント

2020年代の表現活動に求められるのは、あらゆるジャンルを、最先端と過去を問わず、「好き勝手」に行き交う軽やかさではないだろうか。この講座は3人の講師自体が同じ方向を向いているようで実際は様々な方向を見つめている。現代アートをよりアクティブにするために、今感じる「リアリティ」について出自の異なる者同士で率直に意見を交わし、来る2020年代の様々な分野へ目配せのできる場を、この美学校に作れればと思う。

 

 

●中島晴矢 コメント

私は現代アートをやっているが、メディウムにこだわりはない。どころか、ラップし、演劇に出て、スペースを運営し、執筆もする。その総体が表現である。重要なのはいつだって、根っこにある自分自身なのだ。自己の表現を世に問い、その上で、知識や技術、仲間に出会うため、美学校というオルタナティブな教育の場で、勝手にアートやろう。

 

 

講師プロフィール


齋藤恵汰(さいとう・けいた)

1987年東京生まれ。2008年、カルチュラルネットワークのためのコンセプチュアルアート作品、渋家を創設。2013年、NHK Eテレ「ニッポンのジレンマ」に東京の公共性を問う論客として登壇。2015年、これから東京に起こる様々なメディア環境をテーマとした戯曲、非劇を共同制作し、吉祥寺シアターにて上演(演出:篠田千明)、その後2015年~2019年にかけて三つの展覧会「私戦と風景(原爆の図 丸木美術館)」「自営と共在(BARRAK 大道)」「構造と表面(駒込倉庫)」および批評雑誌「アーギュメンツ#1~#3」の発行に携わる。現在は、映画のための企画、脚本、演出について勉強中。

 

藤城嘘(ふじしろ・うそ)

1990年東京都生まれ。2015年日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。都市文化、自然科学、萌えキャラから文字・記号にいたるまでの「キャラクター」をモチーフに、インターネット以後のデータベース的感性を反映した絵画作品を制作。2008年より、SNSを通してweb上で作品を発表する作家を集めた「ポストポッパーズ」「カオス*ラウンジ」など、多数の集団展示企画活動を展開。音楽鑑賞、また音ゲーを趣味とする。主な個展に2018年「『絵と、』Vol.2 藤城嘘」(gallery αM)、2017年「ダストポップ」(ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ)、2013年「芸術係数プレゼンツ藤城嘘個展『キャラクトロニカ』」(EARTH+GALLERY)、2010年「モストポダン」(ビリケンギャラリー)、「a white lie」(Hidari Zingaro)など。「カオス*ラウンジ」として参加した主な展示に、2018年「破滅*アフター」(A/D GALLERY)、2015〜2017年「カオス*ラウンジ新芸術祭」(福島県いわき市)、「Reborn Art Festival2017」(宮城県石巻市)、2016年「瀬戸内国際芸術祭 2016」(香川県高松市女木島)、「風景地獄-とある私的な博物館構想」(A/D GALLERY)など。

 

中島晴矢(なかじま・はるや)

美術家・ラッパー・ライター。1989年、神奈川県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業・美学校修了。美術、音楽からパフォーマンス、 批評まで、インディペンデントとして多様な場やヒトと関わりながら領域横断的な活動を展開。重層的なコンテクストをベースに、映像や写真を中心としたミクストメディアで作品を発表している。主な個展に「東京を鼻から吸って踊れ」(gallery αM/東京 2019)「バーリ・トゥード in ニュータウン」(TAV GALLERY/東京 2019)「麻布逍遥」(SNOW Contemporary/東京 2017)、キュレーションに「SURVIBIA!!」(NEWTOWN2018/東京 2018)、グループ展に「TOKYO2021」(TODA BUILDING/東京 2019)、アルバムに「From Insect Cage」(Stag Beat/2016)、連載に「東京オルタナティブ百景」(M.E.A.R.L)など。
http://haruyanakajima.com/

 

 

〈現代美術〉
Matsukage Hiroyuki

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
松蔭のアート論を軸に「料理のように、日々の生活に必要なアート」の読み解き方、表現方法を紹介し学びます。正しいオブジェの作り方〜マン・レイ考=アヴァンギャルドの時代、モダニズム/ダンディズムに学ぶ。などなど。

Saitoh Minako

▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
作品制作を中心に、現代美術に関する講義を交えて進む講座です。制作を通して、美術作家としてのものの捉え方や考え方も学んでいきます。まず、ゆるやかな方向性をもったカリキュラムを用意します。とにかく、何か作ってみる。そこからスタートです。

Kurashige Jin

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
「芸術漂流教室」は、倉重迅、田中偉一郎、岡田裕子を中心に、ゲスト講師も招きながら展開していきます。現代美術の領域で活動しながら他ジャンルにも軸足を持つ、無駄に経験値の高い講師陣とともに「楽しく」「真面目に」漂流しましょう。

Endo Ichiro

▷授業日:毎月第三週の土曜日と日曜日
未来美術家・遠藤一郎による新講座。本当にお前がやりたいことは何なのか。お前の夢を好きなまんまにやれ、わがままに。夢バカ最強宣言。非実力派宣言。最初の一歩。世の中にはへんなやつが必要だ!!

Matsuda

▷授業日:毎週土曜日 19:30〜22:30
現代を様々な角度から考証し、ハミダシ者として表現を創造していくことを目的に授業を進めていきます。キーワードとして、「サーチ&デストロイ」を強く意識していき、学校教育では教えられないことを存分に取り入れながら、強い表現とはなにか?を考え実践していきます。

現代アートの勝手口

▷授業日:隔週金曜日 19:00〜22:00
「現代アート」としか呼びようのない横断的な表現を、「勝手に」始めよう。齋藤恵汰、藤城嘘、中島晴矢という作家3人が持つ、それぞれの「勝手」を共有します。三河屋のようにひとの「勝手口」から勝手に出入りして、その勝手を盗み合えるひとたちが出会う講座。