【新設】世界のリズムとグルーヴ研究 〜西アフリカからK-POPまで〜講師:横川理彦


※定員に達したため24年度5月期の募集は締め切りました。次回の募集は25年度5月期の予定です。


【本講座はオンライン+対面のハイブリッド授業です】
ZOOMによるオンライン授業に加え対面希望者を4名〜6名程度受け入れたオンラインと対面の混合形式で開催します。地方の方も都内近郊の方も是非ご参加ください。
オンライン講座に関する案内はこちら


定員:12名
期間:2024年5月〜2025年3月
日時:隔週月曜日:19:00 〜 21:30
学費:170,500円 教程維持費:11,000円(年額)
開催形式:オンライン+対面(本校2F)

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世界のリズムを研究する

グルーヴの本体をDAWを使って分析するのが、本講座の目的です。

リズムやグルーヴは、時代や場所によって感じ方・考え方・音楽としての現れ方が著しく違いますが、本講座ではポピュラー・ミュージックの現在形でエッジとなる部分を前期で、世界の民族音楽(及びその土地のポピュラー音楽)に現れる多様なリズムを後期で扱う予定です。分析にはDAWを用い、パターン化したリズム・アンサンブルを打点・なまり・音色をデータとして細かく点検した上で、演奏者たちがどのように感じ、どのように考えているかまで迫っていきます。

前期で取り上げる項目としては、Chris Dave、J.D.Beck、Drum’n Bass、EDMなど。後期は西アフリカ、キューバ、ブラジル、中東、日本、バルカンなど。ゲスト講師も予定しています。

授業内容

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Aサイドー2024年のリズム・グルーブの焦点。全6回(予定)

・Chris Dave分析
 Chris Daveの代表曲を取り上げ、DAWでの分析の仕方を確認する
・Pino Palladino/Blake Millsのアルバム「Notes With
 Attachements」のリズム分析(アンサンブルのグルーブ)
・現在のポップ・ミュージック のリズム
 NewJeans、アメリカのヒットチャート曲のリズム分析。
 2020年代曲
・J.D.Beck分析
・Drum’n’Bassの流れ
 レゲエ>8ビート化>Jojo Mayer>Pinkpantheress
・U.K.のビート・ミュージック
 ガラージュ、Dub Stepなど。
・EDMが包括する様々なエレクトロニックミュージック

Bサイドー世界のリズム。全14回(予定)

・西アフリカ
・モロッコ
・西アフリカ/モロッコ 以外のアフリカ
・ブラジル
・キューバ
・西インド諸島(キューバ以外)
・南米(ブラジル以外)
・北米(主にニューオーリンズ)
・中東(アラブ、パキスタン、イラン)
・東南アジア(タイ、ベトナム、台湾、韓国)
・日本
・バルカン
・地中海沿岸
・北欧/アイルランド/スコットランド/ウェールズ

※授業ではリズム解説のためにAbleton Liveというソフトを使用します。
Ableton Liveユーザーの方は効率的に授業を受けることが可能です。もちろんソフト未所持の方/使用できない方も受講に差し支えはございません。

オンライン授業のご案内

コロナウィルスの状況を受け、2020年度よりオンラインで授業を行っています。

オンラインの強みを生かし、対面時よりもフレキシブルな授業内容をお送りします。

◆ZOOMによる授業

講師のPCを画面共有し、操作を間近で見ながら授業を受けることができます。

毎回の授業はアーカイブされますので、内容が難しく復習したい場合、止むを得ず欠席する場合も、動画にて自分のペースで授業にキャッチアップできます。

◆Discordによる授業外サポート

チャットツールのDiscordを用いて各種連絡やコミュニケーションを行います。質問やTA(ティーチングアシスタント)によるテクニカル補講などのサポートや、各自の好きな曲やプラグイン情報などのコミュニケーションツールとして機能します

講師プロフィール

横川理彦

横川理彦

作編曲、演奏家。80年に京都大学文学部哲学科を卒業後、本格的な演奏活動に入る。4-D、P-Model、After Dinner、Metrofarce、Meatopia等に参加。電子楽器と各種生楽器を併用する独自のスタイルに至る。海外でのコンサート・プロジェクトも多数。現在は、即興を中心としたライブ活動などのほか、演劇・ダンスのための音楽制作など多方面で活動中。また、コンピュータと音楽に関する執筆、ワークショップなども多い。ヨーロッパ、アフリカ、アラブ、日本と、世界中の音楽のDNAを徹底的に研究し、自身の作品に貪欲に取り入れる。昨年Whereabouts Recordsよりリリースした最新プロジェクト『RedRails』では、自身のヴァイオリンとエレクトロニクスに、フランス人トラッドミュージシャンとの即興を取り入れ、繊細な電子音響を構築した。

講師インタビュー

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演奏家の横川理彦さんが講師を務める「サウンドプロダクション・ゼミ」。講座では、DAW(Digital Audio Workstationの略、パソコン上の音楽制作ソフト)を用いた音楽制作の技術を学びながら、オリジナリティの確立を目指します。2021年には、本講座をもとにした横川さんの著書『サウンドプロダクション入門 DAWの基礎と実践』(ビー・エヌ・エヌ)も刊行されました。数々の音楽グループに参加し、電子楽器と生楽器を併用するスタイルで、国内外で演奏を行ってきた横川さんに、音楽とともにあった人生の一端と、講座についてお話しいただきました。

 都会に出てロックをやりたい

横川 出身は鳥取市です。僕はぎりぎりビートルズに引っかかっている世代で、中学2年生のときに学校で『レット・イット・ビー』(1970)を観に行ったのを覚えています。すごく暗い映画なのに、翌日学校に行ったら男子はわけも分からず「ロックバンドをやろう!」と言っていました。5歳年上の兄貴はベンチャーズ世代で、兄が持っていたベンチャーズモデルのエレキギターを譲ってもらったんだけど、僕らの世代になるとベンチャーズモデルはもうダサいんですよね。同級生の友人は高校の入学祝いで、ジミー・ペイジモデルのレスポールを買ってもらっていて、それで必然的にバンドでは彼がリードギター、僕はベースを弾くことになりました。

 だけど、高校時代は受験勉強ばかりやらされて、思ったようにバンド活動はできませんでした。バンド仲間だと思っていた友人たちも「勉強しないといけないからバンドはやめた」と言って次々脱落してしまう。しょうがないから、僕は家で一人でヘッドフォンでロックを聴きながら、ベンチャーズモデルのギターを掻きむしると。当時の僕にとって人生の希望は、ロックをやりたいということと、髪を伸ばして長髪にしたいという、そのふたつでした。それだけを望んでいて、そのためにはなんとかして鳥取から出て大きな街に行くんだと思っていました。

・・・続きを読む

受講生座談会

2001年に映画美学校で開講し、2012年に当校に移転した音楽学科。開講当時から今も続く講座に加え、近年では作詞や映画音楽、自己プロデュースなど多様な講座を開講してきました。2020年度からはコロナ禍の影響でオンラインでの開講に踏み切り、現在ではオンラインと対面の両軸で開催しています。このたび、受講生(修了生)の皆さんにお集まりいただき、講座を受講した理由、印象に残った講義内容、受講しての変化などについてお話しいただきました。

受講のきっかけ

野井 大学の先輩が横川(理彦)さんの講座を受講していて、美学校っていう場所があるよと紹介してもらったのがきっかけです。音楽はその前からずっとやっていて、しっかり勉強したいと思っていたところだったので、ちょうどいいなと思って受講しました。

中村 私はもともと写真を撮っていて、“写真と言葉”みたいなものをやりたいなと思って、そういうことをできる場所はないだろうかと調べているうちに間違って(笑)、美学校のサイトにたどりつきました。そしたら(鈴木)博文さんの講座があって、まさかと。それで話を聞きにいって受講を決めました。歌詞だけでなく曲を作ることはまったく想像していなかったんですが、季節毎にライブをやろうという流れになったので、じゃあ曲も作ってみるかと。家のパソコンにたまたまLogic(作曲DAWソフト)が入っていたので、それで作りはじめました。・・・続きを読む

 

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〈研究室〉


美楽塾 JINMO+ゲスト JINMO

▷授業日:月曜(月1〜3回/年間20回) 20:00〜22:00
本講義は芸術表現の技法や知識といった”情報”の伝授の場ではない。五感、総ての感覚器官で対峙する状況における美の”体験”を実感する場としたい。良質のインプット無しには良質のアウトプットはあり得ない。美しいインプットに貪欲であれ。


ライター講座 柳樂光隆+ゲスト

▷授業日:隔週月曜 19:00〜21:30
オンライン開催の実践的なライター講座です。『編集』の視点を交え文章を書くトレーニングに加え一線で活躍するプロのゲストによる講義も予定しています。


世界のリズムとグルーヴ研究 横川理彦

▷授業日:隔週月曜 19:00〜21:30
グルーヴの本体をDAWを用いて分析するのが本講座の目的です。ダンスミュージックやHipHopなどモダンな音楽の分析を行うAサイド、世界の民族音楽を研究すえうBサイドの二軸のカリキュラムとなっています。