Menu

Home
講座一覧
アートに何ができるのか〜次に来る「新しい経済圏」とアーティストの役割を考える 荒谷大輔

アートに何ができるのか〜次に来る「新しい経済圏」とアーティストの役割を考える 荒谷大輔



定員:8名
期間:2022年5月〜2023年3月
日時:隔週火曜日 18:30〜21:00
学費:170,000円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:本校


アートとは何でしょう。ハイカルチャーと呼ばれたものは「天才」という概念を弄んだ19世紀以降の短い歴史の果てに、今や絶滅危惧種として残っているにすぎません。その代替となったサブカルチャーも、資本主義社会の枠組みを前提にした価値の共有手段になっています。資本主義の狂騒の中で「神」として祀り上げられる芸術家のあり方も、しかし、資本主義の枠組み自体が軋む中で、すり減らされながら余命を数えている段階にあるように思われます。

この講座では、まず現在アートがおかれている社会的な状況を振り返って考えながら「アート」と呼ばれるものの本質を明らかにします。参加者が知らないうちに身に着けている価値観の前提を問い直しつつ、それでも直観的にはおそらく各人が捉えているアートの本質を、ディスカッションの中で明らかにしていければと思います。

その上で「アートができること」を、私たちが日常を営む生活経済圏をまるごと問い直す中で、実践的に探求していきます。それが、この講座の最終的な目標です。「実践的」というのが非常に重要なところで、参加者(とその周辺の人々)によって実際に、新しい経済圏を作ることが目指されます。美学校という場所はそもそも、そのために作られたのではないかと僕は思っているのですが、校長には確認してません。

これまで積み重ねられてきた数々の試みの上にすでに成立している場のちからを借りながら、今まさにこの時代に実践的哲学者としてできることを探っていきたいと思います。

みなさまのご参加をお待ちしています。

 

授業内容


講義とディスカッションを繰り返す中で、講師を含めた参加者が無意識のうちに前提にしている価値観を浮き上がらせていき、それが凝り固まっている場合にはほぐしていきます。否定はしません。マッサージします。深呼吸する余裕ができれば、コリは自然にほぐれていくかと思います。身体性大事。もしかしたら参加者の希望に応じて、実際に身体を動かすワークをするかもしれません。

そんな中で、現代の人々の考え方を無意識のうちに規定している歴史的な構造を明らかにし、現状の資本主義社会を越える新しい経済圏の可能性を提案します。講師が近年取り組んでいるブロックチェーン技術を用いた透明性の高い信頼経済圏の提案です。これだけだと何が何やら分からないとは思いますが、講義の中で小出しにしていければと思います。これはあくまで提案で、参加者の方々の身体を拘束するものにならないよう十分に気をつけるつもりです。が、少なくとも現行社会の「当たり前」を本質的なところから見直すきっかけにはなるかと思っています。

そうして最終的には、何らかのかたちで「実践」ができればと思います。成り行き次第のところもありますが、その「実践」はアート作品を作ることかもしれませんし、演劇やダンスを上演することになるかもしれません。あるいは、何らかの信頼経済圏を作ることになるかもしれません。

 

講師プロフィール


荒谷大輔

江戸川大学基礎・教養教育センター教授。専門は哲学/倫理学。主な著書に『資本主義に出口はあるか』(講談社現代新書)、『ラカンの哲学:哲学の実践としての精神分析』(講談社メチエ)、『「経済」の哲学:ナルシスの危機を越えて』(せりか書房)、『西田幾多郎:歴史の論理学』(講談社)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(共著、平凡社)など。演劇の脚本を書いたり、ダンス作品のドラマトゥルクを担当したり、自分で暗黒舞踏を踊ったりしています(https://bigakko.jp/event/2021/engeki-shuryokoen)。

 

photo by bozzo

 

講座内容に関するご質問や相談


こちらのフォームは美術・様々な分野の講座に関するご質問やご相談の共通フォームです。ご希望の講座にチェックを入れてお問い合わせください。複数の講座のご質問も可能です。なお、本フォームからの受講申込みは受け付けておりません。

お名前
必須

メールアドレス
必須

確認のため、もう一度入力してください。


興味のある教程は何ですか?(複数可)
必須

ご相談内容 必須


*ご入力いただいた個人情報は、プライバシーポリシーに定める個人情報の目的以外で使用することはありません。また、許可なく第三者に提供、開示することはいたしません。*フォームが正しく表示されなかったり、うまく送信できなかった場合は、お手数ですが事務局までメールか電話でお問い合わせください。

 

 


〈様々な分野〉


モード研究室 濱田謙一 Hamada Kenichi

▷授業日:毎週土曜日 18:30〜21:30
モードを考えるところからスタートし、実際に服を作り上げるまでの授業です。何かを想像し考え、自分の中に入り込み転がり込んで出てゆく瞬間の表現手段が服であったなら、どのような作品が生まれるのかをテーマに授業を進めます。


実作講座「演劇 似て非なるもの」 生西康典

▷授業日:隔週火曜日19:00〜22:00+月1回外部開催
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。


特殊漫画家-前衛の道〜商業漫画と特殊漫画-そのあいだ〜 根本敬 Nemoto Takashi

▷授業日:隔週月曜日 19:00〜22:00
「特殊漫画家」として、今日まで「何故食べてこられたか」その意識無意識のあいだを受講生の皆さんに語り、時に問いかけ、しばしば即興的に皆さんとラフに漫画を描きながら探っていきたいと思います。


テクニック&ピクニック〜視覚表現における創作と着想のトレーニング〜 伊藤桂司

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
グラフィック、デザイン、イラストレーション、美術などの創作における技術の獲得(テクニック)と楽しさの探求(ピクニック)を目的として、シンプルながら多様なアプローチを試みていきます。


劇のやめ方 篠田千明

▷授業日:隔週火曜日 19:00〜22:00
劇は始めるよりやめるほうが難しい。社会で起きている劇をやめるのはさらにとても難しい。難しいけど、劇をやめ方を考えることはいま必要とされているように思う。ワークショップや、今だから出来る実践を通して、みなさんと一緒に『劇のやめ方』にまつわる思考を捕まえたいです。


意志を強くする時~漫画の作話精神論〜 意志強ナツ子

▷授業日:毎月第三日曜日(年間12回)13:00〜17:00
漫画づくりにおいて、私は作話の工程をもっとも重視しています。「白目をむくほど面白い」物語はどうやったら作れるのか?おそらくそれは、精神論がないと辿り着けない場所にあるんじゃないかと思っています。この講座は、作話理論と同じくらい精神論を大切にしていく漫画の作話講座です。


建築大爆発 岡啓輔+秋山佑太

▷授業日:隔週金曜日 19:00〜22:00
建築家でありながら現場で大工として多くの経験をしてきた岡啓輔と秋山佑太によるハードコアな建築とアートの講座です。建築家志望の人も、職人志望の人も、アーティスト志望の人も、今は建築にもアートにも関わりがない人も、この交差点に感心があれば来てください。


「おもちゃ」と「テストプレイ」のアートへ〜ポストコンテンポラリーアート実践編〜 岸井大輔 岸井大輔

▷授業日:隔週火曜日 19:30〜22:30
ポストコンテンポラリーアートでは作品をおもちゃと考えます。絵画もおもちゃ。だから展示はテストプレイ。詩も遊具、Tシャツに刷るのはテストプレイ。いつもの作品を「遊戯具」発表を「テストプレイ」としてやってみましょう。そしてキュレーションも演出も業界もないアートの在り方を実現します。


アートに何ができるのか〜次に来る「新しい経済圏」とアーティストの役割を考える 荒谷大輔 荒谷大輔

▷授業日:隔週火曜日 18:30〜21:00
この講座では、まず現在アートがおかれている社会的な状況を振り返って考えながら「アート」と呼ばれるものの本質を明らかにします。参加者が知らないうちに身に着けている価値観の前提を問い直しつつ、それでも直観的にはおそらく各人が捉えているアートの本質を、ディスカッションの中で明らかにしていければと思います。


イベント・プロデュース講座 岸野雄一 Kishino Yuichi

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
ライブやDJイベント、インスタレーションなど様々なイベントを企画・宣伝・制作・開催することを実践しながら、体験としてその方法論や技術を学んでいきます。小規模な企画から始まり、一年かけて、大規模な企画の制作・実践へと進みます。


デザインソングブックス 大原大次郎+宮添浩司+本多伸二 Ohara Daijiro

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜22:00
『デザインソングブックス』は、その生モノに取り組みながら、独自の<ツール><方法><環境>を探り、書くこと(記述と設計)と話すこと(発声とパフォーマンス)、デザインをするための過程から実践までを共有する場です。年齢、経験不問です。ぜひご参加ください。