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生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一)

生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一)



定員:10名
期間:2023年5月〜2024年3月
日時:毎週木曜日 18:30〜21:30
学費:330,000 円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:本校


 

毎回のセミナーではドローイングの制作を行いますが、さてドローイングとはどういうものでしょう。これは Drawing と書いて英語で、“ 線を引く。図面” などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。

 

そこで試しに紙の上に鉛筆で線を引いてみます。
ところがその途端にドローイングという言葉や意味が少し足りない、あるいはボンヤリしてしまうことに気がつきます。これは言葉の間違いや不足ではなく、また君のイタラナサでもありません。君が、「この世」に線を引いたり色を塗ったりしたことで沈んでいた澱みを掻き起こしてにごらせてしまったからで、その “混濁” を表す言葉が見つからないのと、たかが一本の線を引いた事の意味や理由がそう易々と見つからないからです。それをこれから生涯かけて探しに行きます。
その長大な時間も “ドローイングする” と言ってもいいかも知れません。
取りあえず今年がその一年目になります。

 

紙ならどんな紙でも、また描ける材料なら鉛筆といわずどのような画材でも結構ですので持参ください。教室では制作の他にいろいろな作家の方をお呼びして話をうかがったり、展覧会を見に行ったりします。

 

週に一回ドローイングの実習を行います。そのために各自持参するものは、紙、油彩以外の画材や筆記具(水彩、墨、鉛筆、クレパスなど)。尚、画材については随時その使用法や種類の説明をします。

 

また、一年間の実技演習において “描くこと” “描かれたもの” の意味をたえず自らに問いながら描きためたドローイングで “マッペ” (ドイツ語のファイルの意。当ゼミではドローイングブックを意味する)を制作し、卒業制作展を行います。

 O JUN

 

講師プロフィール


丸亀ひろや

1961年熊本県生まれ。1986年東京造形大学造形学部美術学科卒業。88-90年ドイツ・デュッセルドルフ美術アカデミー絵画専攻。91-94年ドイツ・デュッセルドルフ大学美術史専攻。おもに平面作品を制作。目の前の対象や印刷物の図像から抽象的な事柄まで様々なテーマを雑食的にドローイング、そこを足掛かりにした絵画作品は抑制が効いているがどこか即興の愉楽がある。

 

宮嶋葉一

画家。1954年大阪府生まれ。1982年東京藝術大学大学院美術研究科油画修士課程修了。1988-98年ドイツ・デュッセルドルフ滞在。具体的な対象をモティーフに簡略化された線と強いストローク、対象に意味を持たせないスタイルが特徴。簡素化された構造と内包するユーモアのセンスが楽しめる作品を一貫して制作。

 

OJUN

1956年東京都生まれ。1982年東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士修了。1984-85年スペイン・バルセロナ滞在。1990-94年ドイツ・デュッセルドルフ滞在。絵画・ドローイング・版画と、さまざまな媒体の平面作品を制作し、身の回りの日常的な対象を自身の視点で新鮮に捉え、その絶妙な線や色、空間は、見る者に新たな視点を与える。

 

 

講師・丸亀ひろやインタビュー


2018年より「生涯ドローイングセミナー」の講師に加わり、現在はメインの講師を務める丸亀ひろやさん。このほど、HIGURE 17-15 casで丸亀さんの個展「いま居た鳥」が開催されたのを機に、インタビューを行いました。講座の話はもちろん、熊本県天草市で過ごした幼少期から、欧米の美術と出会った美大生時代、同講座で講師を務めるO JUNさんと宮嶋葉一さんと出会ったドイツ・デュッセルドルフ時代のお話など、これまでの足跡を振り返りながら、「絵を描くこと」についてお話しいただきました。

・・・インタビューの続きを読む

 

 

修了生による座談会


――まずは、自己紹介をお願いします。

高瀬 高瀬きぼりおです。2014年の10月期から半年間受講しました。今は完全なる無職です(笑)。アクリルで絵を描いています。

竹浪 竹浪音羽です。2010年度と11年度の2年間受けていました。今は、バイトをしながら絵を描いています。イラストの仕事がしたいので、仕事をもらえるように頑張ってます。

はにゅう はにゅうしずかです。2012年度に受講していました。今は主婦をやりつつ、ぼちぼち野球のイラストを描いています。ゆくゆくはイラストレーターになりたいと思っています。

大原 大原知沙です。2005年が「生涯ドローイングセミナー」の第1期だと思うんですけど、1期から2010年くらいまで受講していました。今は事務職をしながら、ほそぼそと絵を描いています。

ほりけ ほりけゆきこです。フリーランスとして出版・広告業界の仕事をしながら、油彩をメインに制作活動をしています。2015年度の受講生です。・・・続きを読む

 

 

講座レポート

いっぽんの線の意味―生涯ドローイングセミナー


文・写真=木村奈緒

ペインティング、ではなくドローイング。イラストレーション、ではなくドローイング。デッサンでもスケッチでもデザインでもなくドローイング。ドローイングって一体なんなのか。「生涯ドローイングセミナー」の講座紹介文には、こうある。

さてドローイングとはどういうものでしょう。これはDrawingと書いて英語で、“線を引く。図面”などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。(講座紹介文より)

イーゼルにキャンバスを立てかけて、油絵の具を用意して、筆をもって、いざ絵を描く。と聞くとどうも敷居が高いが、そのへんにある紙に、そのへんにあるペンで、びっと線を引く。それだけならばぐっと敷居が低くなる。というより、日常的にやっている行為かもしれない。講師のひとり、宮嶋葉一さんは「ドローイングは技法的な制約が少ない。3歳児でも出来る。だから可能性が大きい」と話す。・・・続きを読む

 

過去の修了展など


 

過去の展覧会の記録写真

2012年度修了展 「第四十日」
2011年度修了展 「MAPPE」
2011年度生 中間発表展 「ライン ビヨンド ライン」

 

 


〈絵 画〉


造形基礎Ⅰ 鍋田庸男 NabetaTsuneo

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
モノ(事柄)を観察し考察し描察します。モノに対する柔軟な発想と的確な肉体感覚を身につけます。それぞれの「かたち」を模索し、より自由な「表現」へと展開する最初の意志と肉体の確立を目指してもらいます。


細密画教場 田嶋徹 Tajima Toru

▷授業日:毎週水曜日 18:30〜21:30
細密画教場では目で見たものを出来るだけ正確に克明にあらわす技術の習得を目指します。この技術は博物画やボタニカルアート、イラストレーションなどの基礎になるものです。


生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一) Miyajima Yoichi

▷授業日:毎週木曜日 18:30〜21:30
Drawing「線を引く。図面」などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。描ける材料ならどのような画材でも持参してください。毎回ドローイングの制作を行います。


超・日本画ゼミ(実践と探求) 間島秀徳+小金沢智+後藤秀聖 Majima Hidenori

▷授業日:毎週土曜日18:30〜21:30(毎月第三週は日曜日13:00〜17:00)
本講座では自立した作家として歩み出せるように、制作実践のための可能性を探究し続けます。内容は基礎素材論に始まり、絵画制作に必要な準備の方法を習得するために、古典から現代までの作品研究等をゼミ形式で随時開催します。


ペインティング講座 – 油絵を中心として 長谷川繁

▷授業日: 昼枠 毎週木曜日13:00〜17:00/夜枠 毎週木曜日18:00〜21:00
油絵を中心としながらも、アクリル絵の具、水彩なども含めて幅の広い表現を試みていきながら素材自体も自分で選んで絵を描いていきます。絵を描くのと同時に「私は何故絵を描くのか?」と「どのような絵を描きたいのか?」の両方を考えながら絵に向かっていきましょう。