[新設]絵画部講師:小西真奈


※25年度の募集は締め切りました。次回の募集は26年度5月期の予定です。


受講対象:この講座は油彩画経験者を対象としています。経験の目安は油彩画材の基本的な使い方ができる方となります。ご不明な方は事務局にお問合せください。

定員:8名
期間:2025年10月〜2026年3月
日時:隔週水曜日13:00〜17:00
学費:104,500 円 教程維持費:6,600円(通額)
開催教室:本校

この講座は私が初めて「先生」をやることになる講座です。「美学校で教えてみませんか」とお話をいただいた時、どんな人が来てくれるんだろう、そして何を私が教えられるのだろう、とじっくり考えてみました。

私にとって絵を描く時間はとても個人的な孤独な作業で、その時間が私には必要だからずっと描き続けてきていると思います。
でも描いた絵を人に見てもらって感想を聞くのも大事です。

私が学生の頃先生に描いた絵を見せて感想を聞くのはドキドキしたけれど、その先生はけしてダメ出しをしたりせず、私の絵の私らしさとは何なのかを一緒に考えてくれました。とても贅沢な時間だったなと思います。
私もそんなクラスならやれるかな、と思いました。

この講座では、技術を1から教えるのではなく、それぞれの絵をどう面白く展開していくかを探っていきます。基本的には油彩で描きたい絵を自由に描いてもらいますが、時には課題やテーマを決めて描くこともあるかもしれません。放課後の部活のように絵を描き、話をしていきましょう。

迷ったり悩んだりしながら絵を描き、見せ合い対話をしながら自分の絵を見つけていく、そんな時間と場所になればいいなと思います。

どうぞよろしくお願いします。

講師プロフィール

Photo by Akiko Mizuno

小西真奈

1968年東京都生まれ。1993年アメリカ・ワシントンD.C.のコーコラン・スクール・オブ・アートを卒業後、メリーランド・インスティテュート・カレッジ・オブ・アートにてペインティングを学んだ。2006年VOCA展で大賞を受賞。風景画を中心にドローイング、ペインティングを精力的に制作。近年の展覧会として、府中市美術館での初の大規模個展や、グループ展に多数参加。

講師インタビュー

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2025年度10月期より新規開講する「絵画部」。本講座では、油彩画の制作と対話をとおして「それぞれの絵をどう面白く展開していくか」を探っていきます。日本の美術予備校に馴染めず、アメリカに渡り絵を学んだ小西さん。大学院時代の恩師は、けしてダメ出しをせず、一人ひとりの絵に向き合ってくれたと言います。府中市美術館での個展も記憶に新しい小西さんに、絵を描き続けてきたこれまでの日々について聞きました。

美学校に通っていた母

小西 私が子どもの頃、母が美学校の「石版画(リトグラフ)工房」に通っていたんです。父と祖父も版画をやっていて、版画家仲間たちとのバーベキューに私も参加して、鍋田さん(「造形基礎Ⅰ」講師)に遊んでもらったりしていました。ただ、母が通っていたときは、私は美学校には来ていないですね。顔を出すようになったのは、家族で引っ越したアメリカから一人で日本に戻ってきてからです。知り合いがいないから美学校に行って、鍋田さんのクラスが終わる頃に顔を出して飲み会だけ参加して帰る(笑)。久住卓也さん(漫画家・絵本作家、「シルクスクリーン工房」修了)とも仲良くなって、今でも友人です。

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〈絵 画〉


造形基礎Ⅰ 鍋田庸男 NabetaTsuneo

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
モノ(事柄)を観察し考察し描察します。モノに対する柔軟な発想と的確な肉体感覚を身につけます。それぞれの「かたち」を模索し、より自由な「表現」へと展開する最初の意志と肉体の確立を目指してもらいます。


細密画教場 田嶋徹 Tajima Toru

▷授業日:毎週水曜日 18:30〜21:30
細密画教場では目で見たものを出来るだけ正確に克明にあらわす技術の習得を目指します。この技術は博物画やボタニカルアート、イラストレーションなどの基礎になるものです。


生涯ドローイングセミナー 丸亀ひろや(+OJUN+宮嶋葉一) Miyajima Yoichi

▷授業日:毎週木曜日 18:30〜21:30
Drawing「線を引く。図面」などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。描ける材料ならどのような画材でも持参してください。毎回ドローイングの制作を行います。


超・日本画ゼミ(実践と探求) 間島秀徳+小金沢智+香久山雨 Majima Hidenori

▷授業日:毎週土曜日18:30〜21:30(毎月第三週は日曜日13:00〜17:00)
本講座では自立した作家として歩み出せるように、制作実践のための可能性を探究し続けます。内容は基礎素材論に始まり、絵画制作に必要な準備の方法を習得するために、古典から現代までの作品研究等をゼミ形式で随時開催します。


ペインティング講座 – 油絵を中心として 長谷川繁

▷授業日: 昼枠 毎週木曜日13:00〜17:00/夜枠 毎週木曜日18:00〜21:00
油絵を中心としながらも、アクリル絵の具、水彩なども含めて幅の広い表現を試みていきながら素材自体も自分で選んで絵を描いていきます。絵を描くのと同時に「私は何故絵を描くのか?」と「どのような絵を描きたいのか?」の両方を考えながら絵に向かっていきましょう。


テクニック&ピクニック〜視覚表現における創作と着想のトレーニング〜 伊藤桂司

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
グラフィック、デザイン、イラストレーション、美術などの創作における技術の獲得(テクニック)と楽しさの探求(ピクニック)を目的として、シンプルながら多様なアプローチを試みていきます。


出張!パープルーム予備校 再び絵画からはじめよう 梅津庸一

▷授業日:隔週金曜日 13:00〜17:00
本講座では絵画を起点に今一度美術の在り方を考えます。全体を変えることはできなくとも自分なりの価値基準の物差し、あるいは持続可能な活動の下地をつくることはできるかもしれません。制作だけでなく座学、個人面談などを通して総合的に絵画に紐づくあれこれを探求します。


絵画部 小西真奈 小西真奈

▷授業日:隔週水曜日 13:00〜17:00
この講座では、技術を1から教えるのではなく、それぞれの絵をどう面白く展開していくかを探っていきます。基本的には油彩で描きたい絵を自由に描いてもらいますが、時には課題やテーマを決めて描くこともあるかもしれません。放課後の部活のように絵を描き、話をしていきましょう。