【2023年度募集なし】楽理中等科 菊地 成孔
本クラスは『基礎科』『中等科』の2つのカリキュラムを隔年で交互に開催しております。2023年度は『基礎科』の受講生を募集中です。『中等科』の次回募集は2024年度を予定しています。また、本講座はZOOMを用いたオンライン授業ですが、コロナウィルスの状況を考慮しつつ人数を限定して対面授業を並行するハイブリッド形式となっております。
定員 15 名
授業日:隔週水曜日/午後7時~午後9時30分
学費:170,000 円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:オンライン/美学校本校
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ジャズ/ジャジーなサウンドを奏でよう
このクラスでは、ポップスからジャズやボサノバ、R&Bまでの楽曲を理解するための音楽理論を学んで行きます。
独学で音楽理論をある程度使いこなせているという方でも、テンションやオルタード、モードといった高度な理論に関しては、なかなか独学だけでは行き詰まってしまいがちです。
音楽理論を極めていく上で壁となる中級以上の理論体系を、実際の鍵盤の演奏や、楽曲分析を通して勉強していきます。

授業内容
- メジャー/マイナーダイアトニックの統合(受講生のリテラシーの統一)
- テンション
- 調性拡張
- オルタード・ドミナント
- モード
- ハイブリッド・コード
- コードとモードの統合
- 楽曲分析
授業では基本的に五線譜は使用せず、鍵盤およびコード譜を用いて進みます。
実際に演奏することで、打ち込みでの曲作りや、音感の啓発に理論を直結させることができます。
具体的な楽曲分析も数回予定しています。分析のための手法を講師と体験しておくことで、卒業後の独学での勉強に役立てることが出来ます。
※授業内容は、受講生の理解度に応じて変更の可能性があります。
受講に際して
本クラスは音楽理論の基礎理解を前提として授業が進みます。
受講に際してはダイアトニックの基礎知識が必須とさせて頂きます。
具体的には、任意のコード進行に対して;
・キーを同定できる
・ディグリー(Ⅰ△7、Ⅱm7など)を割り当てられる
・ケーデンスラインを引く事が出来る
・一次ケーデンス/二次ケーデンス/裏ケーデンスをそれぞれ理解している
・テンション表記を理解できる
・平行長短調、同主長短調といった関係調の基礎理解がある
といったスキルが受講における目安となります。
もちろん上記すべて完璧に理解できている必要はございません。細かい部分の知識の擦り合わせやサポートは行っていきます。
「自分の理解で受講可能だろうか」等々ご質問等ございましたらお申し込み前に事務局までご相談ください。
オンライン授業授業/アーカイブによる復習と補完
本講座はZOOMを用いたオンライン授業です。授業は毎回アーカイブし、録画をVimeoにてストリーミング/受講生限定公開にて提供します。
地方在住の方やご多忙な方も無理のないペースで受講いただけます。
修了生座談会
文・写真=木村奈緒

美学校には30を超える講座や研究室があり、ジャンルも現代美術・版画・写真・ファッション、演劇・映像……と多岐にわたります。近年は、打ち込み・作曲・レコーディングなど、音楽系の講座も充実しており、音楽を志す人たちも多く集まる美学校。ということで、今回は音楽講座の修了生の方々にお集まりいただき、美学校で音楽を学ぼうと思った理由、現在の活動などについてお話を聞きました。
―まずは、自己紹介をお願いします。
伊永 伊永です。「レコーディングコース・プレミアム」(講師:中村公輔)を受講していました。今はスタジオでレコーディング・エンジニアのアシスタントとして働いています。
瀬尾 瀬尾と申します。2003年に「楽理基礎科」(講師:菊地成孔)を受講していて、そのあとも「魁!打ち込み道場」(講師:numb)やワークショップを受講したりしています。普段はフリーランスでIT系の仕事をしていて、音楽が専門ではないんですけど、仕事の流れで曲を作ったり、楽器のアプリケーションを作ったりもしています。
山下 山下です。「同人音楽」と呼ばれるジャンルの曲を作っていて、コミックマーケットなどでDJ Technorch という名前でCDを売って活動しています。音楽講座が映画美学校にあった2008年ごろ(※1)、映画コースの生徒さんがインディーズ音楽についてのドキュメンタリーを撮りたいということで取材を受けて、その時に「僕が通っている学校に菊地成孔さんたちが講師をしている講座があるんですよ」と教えていただいたんです。菊地さんのお名前は以前から知っていたので、ぜひ習いたいと思って09年から受講しはじめました。・・・続きを読む
講師プロフィール

菊地成孔
東京ジャズシーンのミュージシャンとして活動/思想の軸足をジャズミュージックに置きながらも、極度にジャンル超越的な活動を展開。音楽、映画、服飾、食文化、格闘技など、その対象は多岐に渡る。音楽講師としては、東京大学、国立音楽大学、東京芸術大学、慶応義塾大学でも教鞭を執る(04年~09年)。
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講座内容に関するご質問や相談
こちらのフォームは音楽系の講座に関するご質問や見学希望のための共通フォームです。ご希望の講座にチェックを入れてお問い合わせください。複数の講座のご質問も可能です。なお、本フォームからのお申し込みは受け付けておりません。
〈作曲/作詞〉
楽理中等科 菊地成孔 
▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の構造を支える『音楽理論』を学ぶ講座です。魅力的なコード進行が、どのような仕組みで作られているのか?ポップスからジャズやボサノバまで、複雑な響きを持つ音楽の構造を読み解き、使いこなすためのスキルを身につけます。
作曲演習 高山博 
▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の魅力の源泉ともいえる『メロディ』を作る技術を学ぶ講座です。才能や偶然で済まされがちなメロディの作り方を体系立てて学び、曲作りのスキルを多面的に身に付けます。短いフレーズをつくることから始め、オリジナル楽曲を仕上げていきます。
歌う言葉、歌われる文字 鈴木博文 
▷授業日:第四金曜日 19:00〜21:30
歌い、歌われる「歌詞」について学び、作詞を実践する講座です。講師の実際の仕事を具体例とした作詞メソッドの解説と並行して、作詞課題と添削を行う実践的な講義となります。