本記事は2016年に公開したものです。2021年に収録した座談会はこちらです。
参加者:
伊永拓郎(「レコーディングコース・プレミアム」修了)
瀬尾浩二郎(「楽理基礎科」「魁!打ち込み道場」「実践アンサンブル講座」修了)
山下 泰(「楽理基礎科」「サウンドプロダクション・ゼミ」など修了/「テクノウチのテクノゼミナール」講師)
中村真佐子(「楽理基礎科」「サウンドプロダクション・ゼミ」「作曲演習」修了)
疋田哲也(「作曲演習」修了)
進行:木村奈緒、長尾悠市(美学校スタッフ)
写真:皆藤 将(美学校スタッフ)
収録:2016年1月24日 美学校
美学校には30を超える講座や研究室があり、ジャンルも現代美術・版画・写真・ファッション、演劇・映像……と多岐にわたります。近年は、打ち込み・作曲・レコーディングなど、音楽系の講座も充実しており、音楽を志す人たちも多く集まる美学校。ということで、今回は音楽講座の修了生の方々にお集まりいただき、美学校で音楽を学ぼうと思った理由、現在の活動などについてお話を聞きました。
今回お集まりいただいたみなさん
―まずは、自己紹介をお願いします。
伊永 伊永です。「レコーディングコース・プレミアム」(講師:中村公輔)を受講していました。今はスタジオでレコーディング・エンジニアのアシスタントとして働いています。
瀬尾 瀬尾と申します。2003年に「楽理基礎科」(講師:菊地成孔)を受講していて、そのあとも「魁!打ち込み道場」(講師:numb)やワークショップを受講したりしています。普段はフリーランスでIT系の仕事をしていて、音楽が専門ではないんですけど、仕事の流れで曲を作ったり、楽器のアプリケーションを作ったりもしています。
山下 山下です。「同人音楽」と呼ばれるジャンルの曲を作っていて、コミックマーケットなどでDJ Technorch という名前でCDを売って活動しています。音楽講座が映画美学校にあった2008年ごろ(※1)、映画コースの生徒さんがインディーズ音楽についてのドキュメンタリーを撮りたいということで取材を受けて、その時に「僕が通っている学校に菊地成孔さんたちが講師をしている講座があるんですよ」と教えていただいたんです。菊地さんのお名前は以前から知っていたので、ぜひ習いたいと思って09年から受講しはじめました。菊地さんの講座を2年間受講した翌年に全講座を片っ端から受けて、「サウンドプロダクション・ゼミ」(講師:横川理彦)は今でも受講しています。長年通って授業の準備などを手伝っているうちに、長尾さんから授業を持たないかと声をかけていただいて、昨年10月からは「テクノウチのテクノゼミナール」という講座で講師もしています。
左から伊永さん、瀬尾さん、山下さん
中村 中村と申します。美学校に在籍していたのは2010〜12年の3年間で、一番長く受講していたのが「サウンドプロダクション・ゼミ」です。あとは菊地先生の「楽理基礎科」、高山博先生の「作曲演習」とかいろんな講座を受講して、自分なりに頑張っていろいろ勉強しました。今でも、とても楽しかったなって思い出します。今はDAW関係(※2)のソフトウェアやハードウェアを扱っている会社で働いています。美学校を卒業するタイミングで今の会社に転職することになって、勤めて3年程になります。
疋田 疋田哲也と申します。普段は会社員で、音楽スタジオとレコーディング・スタジオ、小劇場の管理の仕事をしています。エレクトロニカと呼ばれるようなジャンルで電子音楽を作っていて、長尾さんと同じレーベル(PROGRESSIVE FOrM)で活動しています。美学校では2014年に「作曲演習」を受けていました。
左から中村さん、疋田さん
―音楽を始めた経緯と美学校に入ったきっかけを教えていただけますか。
疋田 中学生くらいからギターを弾いたりしていました。打ち込みをやるようになったのは20歳をすぎてからで、ずっとアンビエントドローンと言って、メロディのない、ひたすら「ゴーーーッ」と鳴っているような音楽を作っていたんですが、メロディも作れたら楽しそうだなと思って、調べたら高山先生の本が出てきたんです。そこから美学校に高山先生の講座があることを知って受講しました。
山下 中学3年生くらいまでは音楽的経験が皆無で、J-popも人より疎いくらいな感じでした。ビートマニアとかダンスダンスレボリューションとか、一時期流行った音楽ゲームで、やたら騒がしいダンスミュージックがあることを知って、独学で作曲を始めました。だけど、10年くらい続けているうちに、大スランプに入ってしまって。音楽的経験が皆無なので、メロディに関するセンスがほぼゼロで、ずっとビートミュージックをループで作っているだけで煮詰まってしまう状態が続いていたんです。下地が全然ないので、とにかく理論的に補強しようといろんな本を買って挑戦してみたんですけど全然うまくいかなかったので、学校で勉強しようということにしました。先生方の説明がものすごくわかりやすくて、いっぱい本を読んできたんですけど、なんでああやって教えてくれないんだろうって思いましたね(笑)。
瀬尾 学生時代に作曲をしていて、その頃、菊地さんとお会いする機会があったんです。菊地さんの話す音楽理論がすごく面白くて、美学校で講座が始まるのを知って、受講したのがきっかけでして。ジャズなんかは音楽理論が難しいので、こんなに面白く勉強できるものだと思っていなかったんですが、本当に面白かったです。そこから音楽理論を勉強することが目的になって、2年3年といろいろ勉強していった感じですね。
伊永 音楽を始めたのは高1のときに組んだバンドです。当時はレコーディングという技術を知らなかったんですけど、友達が持ってきてくれた自主制作の音源が全然良くなくて(笑)、どうやらCDをつくるまでにレコーディングという工程があるらしいと、「じゃあ自分のCDは自分で作ろう」とレコーディングもやるようになりました。大学に入ってもコピーバンドサークルで200曲くらいコピーして、演奏するのも楽しかったんですけど、音作りのほうが面白くなっちゃったんです。大学は建築学科で音楽とはあまり関係なかったんですが、就職どうしようかなと思ったときに、独学でしかレコーディングをやってこなかったから、どうせなら一回学校に通おうと思ったんです。専門だと大学と並行して行けないので、「レコーディング 学校」みたいなワードでググったら、いい感じに美学校がでてきて(笑)。しかも講師が「サウンド&レコーディング・マガジン」とかに出ている中村さんだったので、大丈夫だろうと思って通ってみたら案の定面白かった。それで最終的にはレコーディング・スタジオに就職したという流れです。
長尾 在学中は授業が終わったあとに飲みながら中村さんに就職相談をしていて、伊永くんが「ゼネコンか音楽業界か迷ってるんです」って言ったら、中村さんは「ゼネコン一択でしょ」って(笑)。だけど、しっかり音楽のほうに進みましたね。
―美学校以外に迷った学校はありませんでしたか?
山下 「君もプロになれる」っていう宣伝文句の夜間学校とか専門学校がいろいろありますけど、そういういかがわしさが美学校のパンフレットやサイトにはなかったですね。
長尾 そこは結構意識して差別化していますね。音楽クラスのコーディネートをやっている岸野雄一さんが、美学校では就職のあっせん的なことはしませんと言っていて。もちろん職能に直結する技術も教えるんだけど、就職がゴールではなくて、生涯突き詰めるものとしての「音楽道」という感じはあるかもしれないです。
山下 あと、音楽の職能的な技術やノウハウを教えるなら、専門学校の2年間では足りないだろうということがなんとなく実感として分かっていた時期だったので、そう書いていない美学校は、嘘はついてないなっていう感じがすごくしたんですね。
一同(笑)。
中村 私が通っていたときには中村先生のクラスがなかったので、「レコーディングコース・プレミアム」で何をやっていたか興味があるんですけど、録音実習とかは結構やっていたんですか?
伊永 録音実習もありましたね。週ごとにイコライザー編、コンプレッサー編とか決まっていて、各ジャンルの名盤を聞いてみたりもします。中村先生は歴史とかエフェクターの知識がすごいので、当時はこういう環境でレコーディングが行われていたから、こういうエフェクターを使ったんだよとか、こういう風に使い分けるとこういう音になるよって2〜3曲例を出して実際に聞いて、僕らがうなずくっていう(笑)。先生も仕事をしながら講師をしているので、先週こんなレコーディングがあって…みたいな先生の小話から授業が始まる感じでしたね。
長尾 講座の内容としては基本的なことからやっていくんですけど、基本的なことの合間に挟まれる中村さんの細部への異常なこだわりみたいなところがすごいなと。
伊永 あんな人なかなかいないですね(笑)。ドキュメンタリーとかにチラッと出てくる60年代の写真とかあるじゃないですか。それをスクショして、マイクは何を立てているかとか、めっちゃ研究してるんですよ。最近のスタジオの機材はどうなのかとか、今も連絡しあってますね。
―受講生にはどんな人たちがいましたか?
伊永 変な人しかいない(笑)。ものすごい幅はありましたね。年齢も20代から40代くらいまで。
長尾 伊永くんの代はいろんな人が来ていましたね。ジャンルだけとっても、エレクトロニカ、ノイズ、渋谷系みたいなポップス作る若い男の子もいたし。
伊永 作曲する人が多かったですね。自分で録音と編集もしてCDを出すような人で、そこで良くわからないことがいっぱいあって来ているみたいな。もう1〜2レベルあげたいけど、自分じゃ何をしたらいいか分からないから来ている人が多かったですね。
山下 片っ端から授業を受けたときに、全部の授業で「明日役に立つテクニック」を教えてないなって思ったんです。明日は役に立たないけど覚えておくと、今後活動10年できっと何かの役に立つこととか、テクニック自体は役に立たないかもしれないけど、10年後に技術革新が起きたときに役立つかもしれない技術を全講座で教えていると思っていて。菊地先生も教えながら「この速度で教えて分かるはずがないんだから、一回聞いてノートに書いておいて、あとから何年もかけて咀嚼すればいいんだよ」と言っているので。2年学んだから「明日からプロです」っていうことは絶対に言わないですね。
長尾 一方で、山下くんの講座(「テクノウチのテクノゼミナール」)は、美学校のなかでも明日使える知識がめちゃめちゃ多いですね。山下くんという人間と付き合うと、10年後使えるいろんなものが吸収できるんだけど、教える内容は明日使えることをひたすら3時間とか…。
山下 流行音楽を作っている人同士だったら当たり前に共有している情報が、どこの雑誌にもサイトにも載っていないので、それをまず伝えています。
「テクノウチのテクノゼミナール」では講師を務める山下さん
―高山先生の授業はどんな内容でしたか?
疋田 メロディの作曲に特化した授業で、高い音や低い音、長い音や短い音をどう使っていくかみたいな話から始まって、細かいことからひとつひとつやりつつ、毎週4小節から8小節くらいのメロディを作って五線譜に書いて提出します。それを高山先生が弾いてくれて、こうしたらもっとこうなるんじゃないのとアドバイスをもらったり、逆に「これをNHKで流れているような感じにできるんですか」って相談して、その場で弾いてもらって「ああ、NHKっぽい!流石だ!」ってなったり(笑)。そんな授業をやっていましたね。
―メロディの作り方は身につきましたか?
疋田 教えてくれるのは「筋トレの方法」なので、あとはひたすらやるしかないですね。やってみたものを先生に見てもらって「いいんじゃないこれ」「いまいちかな」の繰り返しなので。「音でたくさん遊んで」って言われたので、遊ぶしかないみたいな感じですね。
―入校の時点では、五線譜は書けなくてもいいんですよね?
長尾 そうですね。ただ、授業は五線譜で行うので、入校の時点で読み書きできない人は、五線譜の読み書きの特別講座をやるので、事前に受けてもらう形でサポートしています。
疋田 僕は五線譜が書けなかったので、提出した五線譜が間違っていると、想像してもいないメロディが鳴って、「どこが間違っているのかもわかんないです」みたいなこともありましたね(笑)。でも、1年やれば五線譜の書き方も覚えます。
長尾 高山さんは、美学校の先生のなかではアカデミックな音楽教育を最も受けている人なので、対位法もクラシックもプログレとかの複雑な構成もできて、音楽の技工的に一番凝ったことができるというか、音楽家としての筋力が一番高い人だと思うので、聞いたらなんでも答えてくれるところはありますね。
疋田 高山先生は雑談がとっても面白かったです。
疋田さんの情報はこちら@uchinojump
中村 横川さんのクラスでもレコーディング実習は少しやりましたね。バスドラを録るのに、どこまでマイクを突っ込むかとか、マイクの立て方で録れる音が全然違うんですけど、実際に録音したものをみんなで聞いてみるんです。先生のメッセージとしては、難しいと思わず自分でもっと録音すればいいよということでした。高級なマイクでなくても、ちょっと知識があるだけでこれだけ録れるということを教えてもらいました。あと、曲作りの課題では、作ってきた曲をみんなで聞いて、先生が講評をして感想を言い合うんですけど、最初は自分の番が回ってくるのがすごい嫌でした(笑)。だんだん慣れてきて最後の方は順番は気にしなくなりますが。プロで活動していて、すごい曲が上手な人でも、最初は順番が回ってくるのが嫌だったって聞いて、適度な緊張感があったんだなって思います。でも、人に自分の楽曲を聞いてもらうために曲をブラッシュアップしたくて受講している人が多かったので、お互い刺激になったと思います。
山下 普通の授業だと正解だけを教えると思うんですけど、横川先生は失敗の幅がものすごく広くて、失敗はダメだから正解に寄せてくださいと言うのではなく、いかにこの失敗が普通じゃなくて面白いか、それを伸ばしていけるかっていう話をずっとしている印象があります。ヒップホップのラップの課題とかで、あまりにもちゃんとしたものが提出されると、ちゃんとしすぎているからちょっとくずしてみようかってなったり(笑)。ループ作ってきてって言ったのに、繰り返していない人とかもいます(笑)。
一同(笑)。
―それでもダメではないんですね?
山下 そうですね。逆に面白いと。しかもそれがなぜ面白いかを解説してくれるんです。「アフリカンビートに似たのがあって…」とか。素人がやった失敗で、世界のどこにも当てはまらない新しいものって生まれないので、だいたい何かしらの事例とぶつかるんですよ。横川先生は知識の幅が超人なので、横川先生の出す事例と失敗が大体一致するんです。美学校の先生たちの音楽的知識には一生かかっても敵わないですね。
中村 山下さんがおっしゃってますけど、小手先のテクニックではなくて、音楽とのつきあい方を教えてもらっている感じです。音楽が好きで、もっと音楽を作れるようになりたいという人間にとっては、音楽って一生付き合っていくものだと思うんです。美学校では、先生や受講生がどうやって音楽と向き合っているかを見るだけで、学べることがすごく多いんです。
山下 僕がやっているコミケと合体した「同人音楽」は、J-popやアイドル産業以上に、誰かがヒットすると全員「右へ倣え」になる人気競争の世界なんです。流行がものすごく早いので、今の流行は何かということばかり考えながら美学校に来ると、いかにその考え方がいろんなアイディアのひとつでしかないことに気づくというか。美学校に来ると視野が360度広がって解放されますね。
長尾 瀬尾さんは、「実践アンサンブル講座」(※3)も受けてくれましたが、どうでしたか?
瀬尾 面白かったですね。制作になった瞬間に、今まで学んできた音楽理論とかが無くなってしまうんじゃないかという気もしていたんですけど、そんなことはなくて、それまでの分析から制作へシームレスに移れて楽しかったです。
―瀬尾さんも演奏を聞いたときは感動がありましたか?
瀬尾 ちょっとそのとき仕事がすごい忙しくて、残念ながら出席できなくて…。
一同 (笑)。
瀬尾さんの情報はこちら@theodoorjp
長尾 講座で学んだことが現在の活動にどうつながっているか教えてもらえますか。
疋田 去年くらいからアニメーションや映画に音楽をつける仕事をもらえるようになって、メロディーを作曲する技術が役立つようになりました。だけど、僕の力不足でまだまだ提案の数が少なかったり、うまいこと応えられなかったりするので、トレーニングしていくしかないなと思っています。
中村 就職のために美学校に入ったわけではないんですけど、今はDAW製品の会社で働いているので、美学校で学んだことが仕事にすごく役立っています。あと、美学校で知り合った人は社会人が多かったんですけど、音楽と関係ない職業でも、趣味としてもっと上手くなりたいとか、実は会社を辞めて音楽の仕事をしたいとか、実際に音楽やるために会社をやめた人もいるし、逆に、音楽をやりたいから平日の仕事をもっと頑張る人もいる。本当に人それぞれなんですよね。音楽との関わり方はいろいろあるということが学べて刺激になりました。
山下 美学校はとにかく大量のインプットをくれるので、最初の一年習うと、漢字は書けないけれども読める状態になって幅が広がるんです。読める漢字が増えると、たくさん選択肢があることに気づきます。自分のジャンルが流行音楽の極地みたいなところなんですが、選択肢が広がることで、「売れること」と「自分のやりたいこと」の二択で迷わなくなりました。
―漢字の書き方も身につきますか?
山下 時間はかかりますが確実に書けるようになると思います。読めるようになったからそのうち使おうって放っておくこともできますし、すごく気になった部分を掘り下げていくこともできる。自分次第ですね。全部活用することはほぼ不可能っていうくらいの情報を受取るので僕もかなり時間がかかっていますけど、確実に生かせると思います。
長尾 山下くんはそもそもドレミが苦手で美学校に来てくれたけど、今やすごくメロディアスな曲を作っていて、本当にびっくりしましたね。
伊永 みなさんおっしゃっていますが、美学校が正解だけを教える場所じゃなくて良かったです。レコーディングとか制作では、機材に正解があると思ってしまって、この機材がないと出来ないといった考えに陥りがちなんです。だけど美学校だと、チープな機材とか制限された環境でも出来る範囲で実践する方法を学べる。それがすごい良かったです。音楽の世界では「値段が高い=無条件に良い」という考えが蔓延していると思うので…。しかも美学校は1年区切りだし、専門みたいに学費100万超えないし、いい学校だなって思います(笑)。
山下 美学校の全講座の先生に共通しているのは、「これが正解なんだよ」って絶対に言わないことですね。「理論的にはこうなんだけど、それがいいかどうかは自分で考えよう。今は時間がないからとりあえず正解と言われているものを教えるけど」っていうパターンがすごく多い。
伊永 レコーディングの授業で、制限された状態で素材を毎週ミックスしていって、徐々に制限を外していく課題があったんですよ。最初は音量だけしかいじっちゃダメ。次はパンもいじっていいですみたいな。それで毎週聞いていくと、本当にみんな違うものができてくるんです。素材はまったく同じなのに。しかも、みんな良いんですよね。そういう経験を経て、音楽に正解はないということを知れたのがすごく良かったです。音楽を学びたい人は、専門学校だけでなく美学校も選択肢に入れてほしいですね。
―なるほど。まだまだ話はつきませんが、音楽講座についていろんなお話を聞けて参考になりました。みなさんそれぞれの「音楽道」から生まれる音楽を楽しみにしています。本日はありがとうございました!
一同 ありがとうございました。
※1 映画美学校時代の音楽コース
もともと2003年に映画美学校で開講した音楽コース。2012年に美学校に場所を移した。ちなみに、映画美学校と美学校に提携関係などはない。
※2 DAW
デジタル・オーディオ・ワークステーションの略。デジタルで音声の録音、編集、ミキシングなど一連の作業が出来るように構成された一体型のシステムを指す。(参照:Wikipedia)
※3 実践アンサンブル講座
2012年末から13年始に行われた短期集中講座。12人編成のジャズ・オーケストラ「phonolite」の主宰・水谷浩章が講師を務める。講座では曲作りのアイディアを膨らませ、一曲の『作品』に仕上げるために必要な『楽曲アレンジ』のスキルを学ぶことで、実践的にアレンジ力を鍛えた。
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