【募集終了】レコーディングコース・プレミアム講師:中村公輔


【2022年度をもって本講座は募集を終了しました】


定員:12名
期間:2023年5月〜2024年3月
日時:隔週金曜日:19:00 〜 21:30
学費:170,000円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:オンライン

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レコーディングコース・プレミアム1

録音とミックスを基礎から学ぶ

音楽作品をデザインしていくための『録音』と『ミックス』の知識とスキルを基礎から学ぶ講座です。音楽作品を創る上で、音の入り口から出口までをトータルで高いクオリティで仕上げられるようになるための技術を身につけていきます。

『良い音』の価値観は時代によって移り変わっていきますが、自分の作りたい音がどういうものなのかを知り、意図した音にデザインしていく技術は、流行に関係なく、作品を作り続けるための武器になります。

「自分たちの演奏の録音を自分たちで行いたい」というバンドマンや、宅録作品のクオリティアップを目指したい方、裏方としてバンドの録音やミキシングなど、録音エンジニアリングに携わりたい方までが対象となります。

授業内容

2016-04-09 14.00.46

前期[録音編]
1)イントロダクション〜マイクの種類
2)マイクの種類、Vo 録音
3)アコースティックギター録音
4)エレキギター録音
5)エレキベース録音
6)ドラム録音

録音編はコロナウィルスの状況を鑑み、座学中心で行います。
基本的なバンドスタイルの録音を基本として学ぶほか、受講生のリクエストに応じてピアノ録音や弦楽器録音なども適宜扱います。「この楽器の録音方法が知りたい」「あのバンドのあの音はどうなっているの?」など、応用的な質問も大歓迎です。

後期[ミックス編]
1)フェーダー
2)EQ
3)コンプレッサー
4)リバーブ、ディレイ
5)実践

ミックス編は授業各トピックごとに講義パートと実習パートを交えながら進みます。
学んだ内容を実際のミックス作業と講評を通してアウトプットしていきます。
汎用的なミックスの方法を教科書的に学ぶだけでなく、それらを具体的な音楽性やジャンルの中で如何に駆使していくか?を重視したカリキュラムとなっています。

ミックス編でも録音編と同様に、受講生の興味ある分野への質問大歓迎です。「ディストーションについて知りたい」「サブスクリプション時代の音作りはどうすれば良いの?」など、カリキュラムにはないトピックもお気軽に質問ください。みなさんのモチベーション次第でより授業を深く体験いただけます。

集まった受講生の興味やスキルに合わせた質疑応答や、現在進行形の講師の仕事の裏側など、対話型の授業を生かした臨機応変な授業をお送りします。

授業アーカイブによる復習と補完

授業は毎回アーカイブし、録画をVimeoにてストリーミング/受講生限定公開にて提供します。


※写真は過去の授業の様子です。

講師プロフィール

 中村公輔中村公輔
サウンドデザイナーとして、Kangaroo Paw、Bootles、繭、Neina 等の名義で活躍。ミキサー、アレンジャー、エンジニアとしては、入江陽、toe、dill、Natural Punch Dranker、フルカワミキ、AUTOPILOT、REACH、Back Drop Bomb など、ジャンルレスに数多くのアーティストを手がけている。


特別授業レポート

理想のマイク&マイクプリを探せ! プロ仕様から宅録まで、音質徹底比較検証

文=中村公輔

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美学校レコーディングコース・プレミアム講師の中村公輔です。

このクラスの最終講義において、筆者の自宅スタジオ”深海スタジオ”にて、マイクやプリアンプの比較視聴を行いました。アマチュアの方は高級機材やヴィンテージ機材を使う機会が少ないので、神格化してしまいがち。また、プロの方もスタジオにコンシューマー機が置いていないので使う機会がなく、どれほどの差があるのか知らない場合がほとんどだと思います。

受講生の皆さんも、自分でそれなりの機材を揃えてはいても、それがプロ用機とどれくらい違うのか、果たしてより良いマイクを購入すべきなのか悩んでいました。しかし、実際に検証する機会は無いので、悩みは堂々巡りするばかり。

そのようなモヤモヤを解消するために、今回の講義を企画しました。

今回の検証作業ではADコンバーターにDigital Audio Denmark ADDA2402を使用。Protools HD8に録音していきました。テストを手伝ってくれたのは、ariel makes gloomyのボーカル”イシタミ”さん。バンドのオリジナル曲「earlydawn(Blue Diary Version)」の一部を使わせていただきました。・・・続きを読む

講座レポート

自分の耳で聴き、自分の手で作る音楽 ーレコーディングコース・プレミアム

文・写真=木村奈緒

「音楽」と聞くと、演奏や作曲を思い浮かべる人が多いかもしれないが、忘れてはならないのが「レコーディング」だ。ふだん愛聴している音楽が、どれもレコーディングという過程を経て手元に届いていると考えれば、レコーディングは音楽制作に欠かせない要素である。

2013年に開講した「レコーディングコース・プレミアム」 は、Kangaroo Paw(カンガルー・ポー)の名義で活躍するサウンドデザイナーの中村公輔さんが講師を務める。講座は前半と後半に分かれていて、前半は主に録音とミック スの基礎を学ぶ。後半は前半に学んだ基礎スキルを実際の制作に応用して音楽を制作する。一年間受講することで、録音からミックス、マスタリングまでが一通 りできるようになることを目指す。今回は特別に、課外授業の様子をレポートする。

・・・続きを読む

修了生座談会

文・写真=木村奈緒

美学校には30を超える講座や研究室があり、ジャンルも現代美術・版画・写真・ファッション、演劇・映像……と多岐にわたります。近年は、打ち込み・作曲・レコーディングなど、音楽系の講座も充実しており、音楽を志す人たちも多く集まる美学校。ということで、今回は音楽講座の修了生の方々にお集まりいただき、美学校で音楽を学ぼうと思った理由、現在の活動などについてお話を聞きました。

―まずは、自己紹介をお願いします。

伊永 伊永です。「レコーディングコース・プレミアム」(講師:中村公輔)を受講していました。今はスタジオでレコーディング・エンジニアのアシスタントとして働いています。

瀬尾 瀬尾と申します。2003年に「楽理基礎科」(講師:菊地成孔)を受講していて、そのあとも「魁!打ち込み道場」(講師:numb)やワークショップを受講したりしています。普段はフリーランスでIT系の仕事をしていて、音楽が専門ではないんですけど、仕事の流れで曲を作ったり、楽器のアプリケーションを作ったりもしています。

山下 山下です。「同人音楽」と呼ばれるジャンルの曲を作っていて、コミックマーケットなどでDJ Technorch という名前でCDを売って活動しています。音楽講座が映画美学校にあった2008年ごろ(※1)、映画コースの生徒さんがインディーズ音楽についてのドキュメンタリーを撮りたいということで取材を受けて、その時に「僕が通っている学校に菊地成孔さんたちが講師をしている講座があるんですよ」と教えていただいたんです。菊地さんのお名前は以前から知っていたので、ぜひ習いたいと思って09年から受講しはじめました。・・・続きを読む

 

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