【本講座はオンライン授業です】
コロナウィルスのリスクを考慮し、2021年度はオンライン講座として実施いたします。
オンライン講座に関する案内はこちら
定員 12 名
隔週金曜日:午後7時~午後9時30分 ※授業日程には変更の可能性があります。あらかじめご了承ください。
学費:170,000 円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:オンライン
音楽作品をデザインしていくための『録音』と『ミックス』の知識とスキルを基礎から学ぶ講座です。音楽作品を創る上で、音の入り口から出口までをトータルで高いクオリティで仕上げられるようになるための技術を身につけていきます。
『良い音』の価値観は時代によって移り変わっていきますが、自分の作りたい音がどういうものなのかを知り、意図した音にデザインしていく技術は、流行に関係なく、作品を作り続けるための武器になります。
「自分たちの演奏の録音を自分たちで行いたい」というバンドマンや、宅録作品のクオリティアップを目指したい方、裏方としてバンドの録音やミキシングなど、録音エンジニアリングに携わりたい方までが対象となります。
コロナウィルスによりスタジオでのレコーディングが困難になった状況を受け、今年度はミックスを中心としたカリキュラムにてお送りします。
もちろんミックスには録音に関する知識も必要になってきますので、必要に応じて録音に関する解説も交えながら、現代の音楽に必要な音を扱うための知識を総合的に学んでいきます。
1)イントロダクション〜音楽の聴き方
2)フェーダー
3)EQ
4)コンプレッサー
5)リバーブ、ディレイ
6)実践
授業各トピックごとに講義パートと実習パートを交えながら進みます。
実習では、全員共通の素材を用いて講義内容を実践します。
ほか、集まった受講生のレベルや志向次第で変更の可能性はありますが、以下の内容を予定しています。
・ジャンル別音作り
受講生の志向次第で、ジャンルによって異なる音作りについても触れていきます。
音楽において絶対的な正解はありません。ジャンルによっては基本的な知識が時に覆されることもあります。『音楽の特性をつかみ、それを際立たせるにはどうすれば良いか?』ということを学んでいきます。
・受講生自身の作品の向上
既に自分の作品を作られているという方は、自作のクオリティアップに役立ててもらえればと思います。
自身の音源データを提出いただき、それらを講師が添削するという内容も予定しています。
集まった受講生の興味やスキルに合わせた質疑応答や、現在進行形の講師の仕事の裏側など、対話型の授業を生かした臨機応変な授業をお送りします。
授業は毎回アーカイブし、録画をVimeoにてストリーミング/受講生限定公開にて提供します。
※写真は過去の授業の様子です。
講師プロフィール
中村公輔
サウンドデザイナーとして、Kangaroo Paw、Bootles、繭、Neina 等の名義で活躍。ミキサー、アレンジャー、エンジニアとしては、入江陽、toe、dill、Natural Punch Dranker、フルカワミキ、AUTOPILOT、REACH、Back Drop Bomb など、ジャンルレスに数多くのアーティストを手がけている。
理想のマイク&マイクプリを探せ! プロ仕様から宅録まで、音質徹底比較検証
文=中村公輔
美学校レコーディングコース・プレミアム講師の中村公輔です。
このクラスの最終講義において、筆者の自宅スタジオ”深海スタジオ”にて、マイクやプリアンプの比較視聴を行いました。アマチュアの方は高級機材やヴィンテージ機材を使う機会が少ないので、神格化してしまいがち。また、プロの方もスタジオにコンシューマー機が置いていないので使う機会がなく、どれほどの差があるのか知らない場合がほとんどだと思います。
受講生の皆さんも、自分でそれなりの機材を揃えてはいても、それがプロ用機とどれくらい違うのか、果たしてより良いマイクを購入すべきなのか悩んでいました。しかし、実際に検証する機会は無いので、悩みは堂々巡りするばかり。
そのようなモヤモヤを解消するために、今回の講義を企画しました。
今回の検証作業ではADコンバーターにDigital Audio Denmark ADDA2402を使用。Protools HD8に録音していきました。テストを手伝ってくれたのは、ariel makes gloomyのボーカル”イシタミ”さん。バンドのオリジナル曲「earlydawn(Blue Diary Version)」の一部を使わせていただきました。・・・続きを読む
文・写真=木村奈緒
「音楽」と聞くと、演奏や作曲を思い浮かべる人が多いかもしれないが、忘れてはならないのが「レコーディング」だ。ふだん愛聴している音楽が、どれもレコーディングという過程を経て手元に届いていると考えれば、レコーディングは音楽制作に欠かせない要素である。
2013年に開講した「レコーディングコース・プレミアム」 は、Kangaroo Paw(カンガルー・ポー)の名義で活躍するサウンドデザイナーの中村公輔さんが講師を務める。講座は前半と後半に分かれていて、前半は主に録音とミック スの基礎を学ぶ。後半は前半に学んだ基礎スキルを実際の制作に応用して音楽を制作する。一年間受講することで、録音からミックス、マスタリングまでが一通 りできるようになることを目指す。今回は特別に、課外授業の様子をレポートする。
文・写真=木村奈緒
美学校には30を超える講座や研究室があり、ジャンルも現代美術・版画・写真・ファッション、演劇・映像……と多岐にわたります。近年は、打ち込み・作曲・レコーディングなど、音楽系の講座も充実しており、音楽を志す人たちも多く集まる美学校。ということで、今回は音楽講座の修了生の方々にお集まりいただき、美学校で音楽を学ぼうと思った理由、現在の活動などについてお話を聞きました。
―まずは、自己紹介をお願いします。
伊永 伊永です。「レコーディングコース・プレミアム」(講師:中村公輔)を受講していました。今はスタジオでレコーディング・エンジニアのアシスタントとして働いています。
瀬尾 瀬尾と申します。2003年に「楽理基礎科」(講師:菊地成孔)を受講していて、そのあとも「魁!打ち込み道場」(講師:numb)やワークショップを受講したりしています。普段はフリーランスでIT系の仕事をしていて、音楽が専門ではないんですけど、仕事の流れで曲を作ったり、楽器のアプリケーションを作ったりもしています。
山下 山下です。「同人音楽」と呼ばれるジャンルの曲を作っていて、コミックマーケットなどでDJ Technorch という名前でCDを売って活動しています。音楽講座が映画美学校にあった2008年ごろ(※1)、映画コースの生徒さんがインディーズ音楽についてのドキュメンタリーを撮りたいということで取材を受けて、その時に「僕が通っている学校に菊地成孔さんたちが講師をしている講座があるんですよ」と教えていただいたんです。菊地さんのお名前は以前から知っていたので、ぜひ習いたいと思って09年から受講しはじめました。・・・続きを読む
こちらのフォームは音楽系の講座に関するご質問や見学希望のための共通フォームです。ご希望の講座にチェックを入れてお問い合わせください。複数の講座のご質問も可能です。なお、本フォームからのお申し込みは受け付けておりません。
〈DTM〉
▷授業日:不定火曜日 19:00〜21:30
DTMによる音楽制作を総合的に学ぶ講座です。シンセサイザーの音作りからビート打ち込みテクニック、サウンドをケアするためのミックスダウンに至るまで、自分の音源をプロのクオリティに近づけていくためのスキルを、一年かけて鍛えていきます。
▷授業日:隔週金曜日 19:00〜21:30
音楽作品をデザインしていくための『録音』『ミックス』『マスタリング』の知識とスキルを基礎から学ぶ講座です。自分の音楽作品を創る上で、音の入り口から出口までを、トータルで高いクオリティで仕上げるための技術を身につけます。
▷授業日:隔週月曜日 19:00〜21:30
アーティストとして作品を世に出していくために、自分の表現の幅を広げ、オリジナリティを掘り下げていくためのゼミナールです。自分の作品の強みは何か?アーティストとしての個性を模索しながら、一年かけて自分の作品をまとめたアルバムをつくることが目標となります。
▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
音楽作品のクオリティを決定する重要なファクターである『アレンジ(編曲)』 と『ミックス』を中心に学びます。時代を問わず必要な普遍的な基礎スキルから、より実践的な現在進行形のスタイルに至るまで、各自の音楽作品をより良い形でプレゼンテーションするための技術を身につけます。
《オープン講座》
AESS講座