文=木村奈緒 写真=皆藤将・木村奈緒
去る5月7日、2016年度5月期の開講式を開催しました。過去には音楽講座プレゼンツで、ライブやDJタイムを盛り込むなど、毎年趣向を凝らしている開講式。今年は式に先立ち、講師陣らによる開講直前トーク「DADAと美学校」を開催。新入生だけでなく、修了生や一般の方も参加しての新年度の幕開けとなりました。
開講直前講師サミット「DADAと美学校」
美学校が開講48期目を迎える2016年は、スイス・チューリッヒのキャバレー・ヴォルテールで「ダダ」が誕生して100周年ということで、美学校とダダを結びつけた本イベント。美術だけでなく音楽の講座も開講している美学校らしく、トークではダダを切り口に、美術と音楽の相違点・共通点などが語られました。
登壇者は美学校の講師陣。「絵と美と画と術」の佐藤直樹さん、マジック・コバヤシさん、「アートのレシピ」の松蔭浩之さん、「中ザワヒデキ文献研究」の中ザワヒデキさん、「サウンドプロダクション・ゼミ」の横川理史さんら6名が登壇。司会は「イベント・プロデュース講座」「映像音響論」の講師・岸野雄一さんが務めました。
トークは、「DADAとは何か?」からスタート。「芸術そのものに対するアンチ(反芸術)」(中ザワ)運動として起きたダダを起点に、ネオ・ダダ〜ハイレッド・センター〜赤瀬川原平・中西夏之と美学校の関係〜美学校の変遷などなど、興味深い話が繰り広げられました。時間が足りなかったこともあり、岸野さんからは「ぜひ第2弾を」との声が。「DADAと美学校」シリーズ化もあるかも?ということで、今後の展開に期待です。
開講式〜第1部〜
開講直前トーク終了後は、いよいよ2016年度5月期の開講式。続々と新入生と講師の方々が会場に集まってきます。開講式の司会を務めるのは、ju seiのボーカルseiさん。毎年素敵な声で開講式の進行をしてくれています。
シャイな代表に代わり、式辞を述べる「アートのレシピ」講師の松蔭浩之さん
続いて、会場に駆けつけてくれた講師の方々を紹介。
2012年度の開講式で伝説となった「特任教官の訓示」が、中島晴矢さんver.で再演!
三島由紀夫に扮した中島さんが「芸術」について熱弁をふるいます。
料理と音楽の饗宴〜開講式第2部〜
第1部終了後は、お待ちかねの交流タイム。美学校番頭(スタッフ)皆藤さんが腕をふるった豪華料理がテーブルを彩ります。
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美學校2016年度、「開講式」にて、講師陣、スタッフ、OB、OG、新入生。
松蔭浩之 撮 201604… https://t.co/GzuXWjuCbe pic.twitter.com/D3CogmWXeB— 美学校 (@bigakko) 2016年5月8日
松蔭浩之さんの撮影による集合写真も!なお、開講直前講師サミット「DADAと美学校」から「2016年度開講式」の一連の流れはこちらにもまとまっています。
2016年度5月期開講!
ということで、多くの受講生の皆さんとともに2016年5月期もスタートしました。講座の雰囲気は集まる人たちによって毎年変わるので、今年は各講座どんな感じになるのか楽しみです。迷っていて受講のチャンスを逃してしまった方、この記事で美学校に興味を持ってくださった方々などはぜひ一度美学校に遊びに来てください。見学随時受付中&受講生でなくとも参加できるイベント盛りだくさんです。今年度も美学校をよろしくお願いいたします!