本講座は終了しました
定員 12 名
隔週木曜日:19:00〜21:20
学費:170,000 円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:本校
オルタナティブな場を作る
この講座では、コンサート、DJイベント、サウンド・インスタレーション、トーク・ショウなど様々なイベントを企画・宣伝・制作・開催することを実践的にオーガナイズしながら、体験としてその方法論や技術を学んでいきます。オーガナイズとは組織化する、編成するという意味ですが、一般に音楽用語では「仕切る」を意味し、コンサートを企画、宣伝、運営、実施することを、オーガナイズする、それを行う人をオーガナイザーといいます。受講生の手によって企画を立案し、すり合わせをしながら、本校や外部のスペースを使って、実際のイベント運営を体験していきます。昨今、お金を払えばライブハウスを借りて、ヴァリューセットのようなイベントを簡単に行うことは出来ます。しかし、今日のアーティストは自分自身の力で表現の場を開拓していく必要があります。ステージに立つだけではなく、音楽に関わっていく方法は数多くあります。また、必ずしも裏方に徹するだけではなく、表現の現場がどのように作られていくのかを学んでいくことは、現代の表現の問題点を探るうえで重要です。講義は大きく3つの構成に分かれて進行します。
- ゲスト講師を招いて体系化された方法論や実践的な技術を学ぶ
- 受講者全員でプロジェクトを企画し、すり合わせをしていく会議形式の講義
- 実際にイベントを開催し、実践する体験型講義
これらを小規模なものから1年間かけて、最終的には地方や海外からアーティストを招聘する、または地方でのイベントを開催する等、段々と規模を大きくしていきます。
授業内容
ゲスト講師を招いての座学では、オーガナイザーには必須となる基礎知識から助成金の取り方まで、規模感の異なるイベントを想定した様々な方法論をレクチャーします。ほか、イベント実施のための企画会議や実際のイベント実習など、座学と実技の両方を行っていきます。
- 企画書、出演者・会場との交渉
- 予算書、タイムテーブル、テクニカルライダー
- スタッフ編成、海外との交渉
- アートマネージメント
- PA・仕込み
- PA・オペレート・モニターの実際
- 照明・映像
- 企画会議
- ステージ制作
- キューレーション
- 広報・情宣
- 宣伝デザイン
- 舞台美術
- ツアー・オーガナイス
受講生企画紹介
■ライブイベント&ワークショップ:「ダブ研究所」@六本木Super Deluxe
『ダブ』を研究する体験型イベントです。批評家・高橋健太郎氏による音楽史レクチャー、Yasei Collectiveとパードン木村によるスペシャルコラボに加え、Dry & Heavyエンジニア小林氏のアドバイスのもとオーディエンスがPA卓を触ってダブワイズを体験出来る特別企画まで。
■トークイベント:「明治時代のストリートからライミングの可能性を探る」@美学校
明治時代初期に誕生したストリートミュージック「書生節」。かつて街角で唄われていた書生節の歴史と成り立ちを見直していき、さらにその現代版をみんなでつくりあげるイベントです。日本語によるライミングの可能性を再考します。
■トークイベント&ワークショップ:「女性アーティスト研究」「即興演奏のABC」
美学校主宰のアートフェス”ギグメンタ”の一環として行われた二つのレクチャー企画です。吉田アミ、テンテンコ、北村早樹子、五所純子という個性豊かな女性アーティストによる鼎談と、大谷能生と横川理彦による即興演奏ワークショップ。
■イベント:「美学校横丁・一曲いかが?」流しの世界を体験しながら飲もう食べよう歌おう!
美学校に一日限りの飲屋街”美学校横町”がオープンした異色のイベント。様々な飲食店の出張店舗で飲み食いしながら、ベテラン”流し”シンガーがリクエスト曲をその場で演奏してくれます。当日ツイートまとめはこちら。
講師プロフィール
岸野雄一
音楽家、オーガナイザー、著述家など、 多岐に渡る活動を包括する名称として スタディスト(勉強家)を名乗り活動中。 レーベルオーナーとしては “Out One Disc” を 主 宰 し、OORUTAICHI や Gangpol & Mit など個性豊かなアーティ ストをプロデュース。オーガナイザー としては Max Tundra 日本ツアーのアテ ンドをつとめるなど、常に革新的な『場』 を模索している。 そしてアーティストとしては、人形劇 +演劇+アニメーション+演奏という 総合的な表現に挑戦した音楽劇『正しい数の数え方』が第 19 回メディア芸術 祭エンターテインメント部門で大賞を 受賞した。 裏方からフロントマンまで、あらゆる フィールドを表現の舞台として活躍中。近年では、都内コンビニにDJブースを持ち込んだ『レコードコンビニ』プロジェクトが話題を呼んでいる。
〈様々な分野〉
▷授業日:毎週土曜日 18:30〜21:30
モードを考えるところからスタートし、実際に服を作り上げるまでの授業です。何かを想像し考え、自分の中に入り込み転がり込んで出てゆく瞬間の表現手段が服であったなら、どのような作品が生まれるのかをテーマに授業を進めます。
▷授業日:週替わりで月曜日と金曜日 19:00〜22:00(6月から開講)
「演劇」は既成のイメージされているものよりも、本当はもっと可能性のあるものなんじゃないかと僕は思っています。それを確かめるためには、何と言われようとも、自分達の手で作ってみるしかありません。全ては集まった人達と出会うことから始めます。
特殊漫画家-前衛の道〜商業漫画と特殊漫画-そのあいだ〜 根本敬
▷授業日:隔週火曜日 19:00〜22:00
「特殊漫画家」として、今日まで「何故食べてこられたか」その意識無意識のあいだを受講生の皆さんに語り、時に問いかけ、しばしば即興的に皆さんとラフに漫画を描きながら探っていきたいと思います。
▷授業日:隔週火曜日 19:00〜22:00
劇は始めるよりやめるほうが難しい。社会で起きている劇をやめるのはさらにとても難しい。難しいけど、劇をやめ方を考えることはいま必要とされているように思う。ワークショップや、今だから出来る実践を通して、みなさんと一緒に『劇のやめ方』にまつわる思考を捕まえたいです。
▷授業日:毎月第三日曜日(年間12回)13:00〜17:00
漫画づくりにおいて、私は作話の工程をもっとも重視しています。「白目をむくほど面白い」物語はどうやったら作れるのか?おそらくそれは、精神論がないと辿り着けない場所にあるんじゃないかと思っています。この講座は、作話理論と同じくらい精神論を大切にしていく漫画の作話講座です。
▷授業日:隔週金曜日 19:00〜22:00
建築家でありながら現場で大工として多くの経験をしてきた岡啓輔と秋山佑太によるハードコアな建築とアートの講座です。建築家志望の人も、職人志望の人も、アーティスト志望の人も、今は建築にもアートにも関わりがない人も、この交差点に感心があれば来てください。
自分を越えた作品を 計画的につくる方法と発表の実践 岸井大輔
▷授業日:隔週金曜日 13:00〜17:00
アートに何ができるのか〜次に来る「新しい経済圏」とアーティストの役割を考える 荒谷大輔
▷授業日:隔週火曜日 18:30〜21:00
この講座では、まず現在アートがおかれている社会的な状況を振り返って考えながら「アート」と呼ばれるものの本質を明らかにします。参加者が知らないうちに身に着けている価値観の前提を問い直しつつ、それでも直観的にはおそらく各人が捉えているアートの本質を、ディスカッションの中で明らかにしていければと思います。
▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
ライブやDJイベント、インスタレーションなど様々なイベントを企画・宣伝・制作・開催することを実践しながら、体験としてその方法論や技術を学んでいきます。小規模な企画から始まり、一年かけて、大規模な企画の制作・実践へと進みます。
▷授業日:隔週木曜日 19:00〜22:00
『デザインソングブックス』は、その生モノに取り組みながら、独自の<ツール><方法><環境>を探り、書くこと(記述と設計)と話すこと(発声とパフォーマンス)、デザインをするための過程から実践までを共有する場です。年齢、経験不問です。ぜひご参加ください。