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【アーカイブ配信中】出版記念・増補改訂版 オープン講座「基礎教養シリーズ〜ゼロから聴きたいシティポップ 〜」 講師:柴崎 祐二  ゲスト:長谷川 陽平 モーリッツ・ソメ 加藤 賢 モデレータ:岸野 雄一

【アーカイブ配信中】出版記念・増補改訂版 オープン講座「基礎教養シリーズ〜ゼロから聴きたいシティポップ 〜」 講師:柴崎 祐二  ゲスト:長谷川 陽平 モーリッツ・ソメ 加藤 賢 モデレータ:岸野 雄一



4月21日に発売されました柴崎 祐二編著の新刊『シティポップとは何か
昨年の1月に行われた本講座が発祥となり、今回の刊行に結びつきました。これを記念して本講座の増補改訂版として「ゼロから聴きたいシティポップ」お届けいたします


※柴崎さんによる楽曲リスト付き、前回のシティポップ講座もご視聴いただけます!

放送時間:4時間23分
◎お申し込みはこちら

 

ゼロから聴きたいシティポップ:講師-柴崎 祐二より


ここ数年、いや増して目にする/耳にする機会の多くなった音楽ジャンル<シティポップ>。

元来「ドメスティック」な存在であったはずのこの日本産ポップ・ミュージックが、昨今では海外の音楽リスナーから熱い注目を受けているという事実も、多くのメディアで取り上げられるようになっています。 例えば、山下達郎、竹内まりや、吉田美奈子、角松敏生……それらシンボリックなアーティスト達によるオリジナル・シティポップへの再評価が盛り上がる一方、この10年ほど、若手現行アーティストの作り出す音楽の一部へ、新たにシティポップの名を与えて評価しようとする趨勢も続いてきました。また、シティポップという呼称が発祥する以前の都会的な日本産音楽を、遡及的にシティポップと名指し、評価/消費する傾向も増してきています。

このように、厳密なジャンル用語としてでなく、ある特定の「ムード」として把握されがちな<シティポップ>というのは、改めていったいどんな音楽(文化)なのか。それはどこからやってきたのか。どのように発展/拡散をとげ、現在のような状況を準備するに至ったのか。そして、これからどこへ向かうのか。 一口に「主に80年代の日本で作り出された都会的ポップミュージック」と理解するだけでは足りないこのシティポップ(文化)を、音楽的な面、歴史/社会的な面、業界構造や受容意識の変遷から眺め直し、より深く鑑賞/理解するための道筋を探ります。

 

講義内容(予定)


・シティポップのあらまし
・黄金期としての1980年代:明示される「ライフスタイル」
・デジタル化と他ジャンルの侵入
・衰退とバックグラウンド化
・「シティ感覚」の相対化とリバイバルの端緒
・「編纂」されるシティポップのルーツ
・はっぴいえんどというナラティブ
・脱政治のポリティクス
・DJカルチャーとシティポップ
・フューチャーファンク
・ネオ・シティポップとは何か
・海外からの「再発見」
・海外「の」シティポップ:「アジア」というスウィートスポット
・オブスキュア・シティポップのすすめ
・「逃避」を背負わされるシティポップ
・シティポップの今後

 

ゲスト・スピーカーのご紹介 


現在のシティポップにおける海外からの視点を、スイス・フリブール大学に勤務されているモーリッツ・ソメ氏をお招きして伺います。また氏の論文もご紹介いたします。
【ポピュラー音楽のジャンル概念における間メディア性と言説的構築——「ジャパニーズ・シティ・ポップ」を事例に——】/ Intermediality and the discursive construction of popular music genres: the case of ‘Japanese City Pop’

通訳は〈書評論文〉「シティ」たらしめるものは何か?:シティ・ポップ研究の現状と展望/〈Review Paper〉What Makes City Pop, City Pop? — The Current State and Prospects of City Pop Studies —が好評の加藤賢氏をお招きいたします。
リンクはこちら

また、韓国におけるシティポップの状況や韓国産シティポップの紹介などを長谷川陽平氏をお招きして伺います。
海外においてシティポップがどのように受容されているのかを伺える大変貴重な機会となります。
※ゲストはスイスや韓国からZOOM参加となり、講義は日本語で行います。


講 師:柴崎 祐二

ゲスト:モーリッツ・ソメ/ Moritz SOMMET
    加藤 賢
    長谷川 陽平

モデレータ:岸野 雄一

放送時間:4時間23分

形 式:オンライン

参加費:一般・アーカイブ受講券・・・1,500円
    前回参加者・アーカイブ受講券・・・1,000円
    2021年度・美学校在校生・アーカイブ受講券・・・1,000円

申 込:こちらのPeatixのページからお申し込みください。

※前回参加者はリアルタイム・アーカイブどちらの受講でも対象となります。
アーカイブ動画ではプレイバックされた楽曲部分はカットや映像の差し替えを行います、予めご了承ください。

 

アーカイブ動画視聴に関して


アーカイブお申し込み期間:2022年4月26日〜2022年9月30日

視聴期限は2022年10月31日までとなりますのでご注意ください。

 

講師プロフィール


柴崎 祐二(しばさき・ゆうじ)

1983年埼玉県生まれ。音楽ディレクター、評論家。
2006年よりレコード業界にてプロモーションや制作に携わり、多くのアーティストのA&Rを務める。著書に「ミュージック・ゴーズ・オン 最新音楽生活考」(ミュージック・マガジン、2021年)編共著に『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド』(DUブックス、2020年)などがある。
Twitter @shibasakiyuji


モーリッツ・ソメ(Moritz Sommet)

1980年、ドイツ・デュースブルク市生まれ。
専門は日本学。2005年から2006年にかけて上智大学比較文化学部へ留学、ケルン大学にて2007年に修士号 (Magister Artium)、2021年に博士号を取得。現在はスイス・フリブールの多言語研究センターに勤務。これまでの研究成果の集大成として、“Mediale Interferenzen: Literatur und Popmusik in Japan (1955-2005)”が2021年に刊行された。この博士論文においては石原慎太郎、五木寛之、町田康、松本隆らを事例に、日本における近現代文学とポピュラー音楽の相互作用についての詳細な分析を行った。シティポップについては、2020年に『阪大音楽学報』第16・17合併号に『ポピュラー音楽のジャンル概念における間メディア性と言説的構築――「ジャパニーズ・シティ・ポップ」を事例に——」』を寄稿、2021年に共著・加藤賢と研究報告書”Japanese City Pop abroad: findings from an online music community survey”をオープンアクセスで発表。


加藤 賢(かとう・けん)

1993年、愛知県生まれ。ポピュラー音楽研究者。
早稲田大学教育学部教育学科卒業、大阪大学文学研究科博士前期課程修了、現在は同大学博士後期課程2年。日本学術振興会特別研究員 (DC2)、大阪市立大学都市文化研究センター (UCRC) 研究員。
「ポピュラー音楽のジャンル概念における間メディア性と言説的構築——「ジャパニーズ・シティ・ポップ」を事例に——」の翻訳、およびその書評論文「『シティ』たらしめるものは何か?: シティ・ポップ研究の現状と展望」(いずれも『阪大音楽学報』第16・17合併号) の執筆を担当。


長谷川 陽平(はせがわ・ようへい)

中・高卒業後、都内レコード屋でアルバイトをしながら音楽活動とレコード収集を本格的に始める。1995年、韓国の音楽と出会い、レコードを掘りに度々渡韓をし始める。同時に韓国のバンドにもギタリスト/プロデューサーとして参加。今迄に参加したバンドは、トゥゴウン・カムジャ、 デリスパイス、 デヴィルス、キム・チャンワン・バンド等があリ、2005年には 渡韓のきっかけを作った伝説の大韓ロックバンド・サヌリムに参加する。2009年よりチャン・ギハと顔たちに参加、9年間で4枚のアルバムを リリース、セカンドアルバムは韓国大衆音楽賞で4部門受賞を成し遂げる。韓国でのレコード掘りや、バンド活動の様子を収めた著書”大韓ロック探訪記” (大石始:編集 ケイコ・K・オオイシ:写真 DU BOOKS)を2014年に刊行した。2010年頃、バンド活動と並行し本格的にDJを始める。主に60年代サイケデリックや ガレージによるセット、アジア・中東・アフロ等のセットが中心である。近年、自身が過ごしてきた7,80年代の日本の歌謡曲、ファンク、シティポップ、 ライトメロウ等による”Full Of City Pop”セットを韓国各地で展開、 シティポップ・パーティー”From Midnight Tokyo”をソウルの文化中心地・ 弘大(ホンデ)エリアにて月1回・30回以上に及びオーガナイズ、なおも継続中である。2018年よりTiger Disco、Clazziquai ProjectのHoranと共に、日本と韓国の 8,9,00年代の曲をかけまくる”This Is The City Life”パーティーをソウルにて 月1回オーガナイズ、ソウルのクラブ・チャンネル1969の有料観客数動員記録を作り、 一躍話題になる。 アジアでも、シンガポール、マレーシア、台湾等のパーティーにも参加、2015年に 韓国の大規模ロックフェス、2016年には”Boiler Room”でもアジア物オンリーでの セットでDJを行う。馬場正道、VIDEOTAPEMUSIC、本秀康、松永良平、Hide Morimoto、HAPPFAT、 金田康平によるオルガンバーでのパーティー”東西相會”に参加。 2017年、アジア各国で掘り当てた6,70年代の華僑ツイスト〜ゴーゴーのミックス・テープ “GROOVY FLOWERS FROM ASIA”を、韓国のヘリコプターレコーズよりリリースした。


岸野 雄一(きしの・ゆういち)

音楽家、オーガナイザー、著述家など、多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗る。
東京藝術大学大学院映像専攻、立教大学現代心理学部、広島市立大学芸術学部にて「映画におけるサウンド・デザイン」の教鞭を執る。音楽レーベル運営として“Out One Disc”を主宰し、OORUTAICHIやGangpol&Mitなど個性豊かなアーティストをプロデュース。オーガナイザーとしてはSparks、Max Tundraなどの海外アーティストを招聘。アーティストとしては、音楽劇『正しい数の数え方』が文化庁第19回メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞した。近年では、都内コンビニにDJブースを持ち込んだ『レコードコンビニ』や、盆踊りをアップデートするプロジェクトが話題を呼ぶなど、常に革新的な『場』を創造している。

 


〈配信中のオンライン講座〉


〜ゼロから聴きたい日本のニューウェイブ〜講師:TVOD(コメカ、パンス) ゲスト:岸野 雄一 横川 理彦

▷放送時間:4時間8分
本講座では、ニューウェイブ・ロックの日本における受容と展開を、TVODがクロニクル的に辿り解説します。通史的にさまざまなバンドやレコードを確認していくことで、80年代の日本のニューウェイブ史を大掴みにまとめていきます。初心者にも分かりやすい形で大局的な流れを説明しつつ、要所要所で当時の状況を深掘りします。 ゲストにはスタディスト・岸野雄一さん、音楽家・横川理彦さんをお迎えし、おふたりが当時リアルタイムに体験された状況について、お話を伺います。


〜ゼロから聴きたいプログレッシヴ・ロック〜 講師:松山 晋也 ゲスト:岸野 雄一 横川 理彦 yuichi NAGAO

▷放送時間:3時間46分
曲名リストや「日本(のオタクカルチャー)におけるプログレ の影響」レジュメ付き。
この講座では、『プログレのパースペクティヴ』の著者である音楽評論家の松山 晋也が、誕生から50年を超えた「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれ得る領域の概観・大まかな流れを解説していきます。


〜ゼロから知りたいレコードの聴き方・明治 大正 昭和初期編〜 講師:毛利 眞人・山田 参助・細馬 宏通・岸野 雄一

▷放送時間:2時間49分
アーカイブの重要性を提唱している音楽評論家・音楽史家の毛利 眞人がSPレコードという記録物からどのように情報を引き出すか?リスニングと鑑賞を経てどのように批評するか?どのように収集、保存、体系化し、どのように後世に伝えていくかを考えます。
レコードというメディアを軸に歴史を読み解き、過去を辿る事で未来へ繋げていきましょう。


映画音楽の現在形 2001-2021 講師:菊地成孔、入江陽、荘子it、岸野雄一

▷放送時間:第一部:2時間23分 第二部:1時間46分
20世紀の大衆芸術の花形ともいえる映画。21世紀も四半世紀に近づくこれから、その表現がどのように進化していくのか?
映画における『音楽』という切り口から考えていくトークイベントです。映画と音楽に造詣の深い4名の出演者を迎え、2001年から現在までの20年の間に生まれた新しい(=未だ古典になっていない)映画音楽について語っていきます。