文・写真=皆藤将
美学校では今年に入ってから、インド北部のラダックに焦点を当てたイベントをジュレー・ラダックとの共催で二回開催してきました。1回目は1月にラダックを取材した映画「懐かしい未来」の上映会を、2回目は5月にソーラークッカーでラダック料理を作るイベントを開催しました。(1回目と2回目の様子はこちら→第1回イベントレポート 第2回イベントレポート)
12月6日に開催された第三回目となる今回は、今年半年間ラダックに滞在してきた修了生の望月さんによる現地レポートと、ラダックの伝統的な糸紡ぎを体験するワークショップを行いました。大盛況だったイベントの様子を写真をメインに振り返ってみたいと思います。
なぜ美学校でラダックのイベント?
美学校でなぜラダックのイベントを?と疑問に思う方もいると思うので、まずは簡単にその理由を。今回を含めた三回のイベントは、ラダックと日本をつなぐNGOジュレー・ラダックと共催という形で行ってきました。ジュレーラダックでは、ラダックを訪れるスタディツアーやラダックに関するイベントを行っており、そのツアーに修了生が参加したことがきっかとなり、一連のイベント開催へとつながってきました。
ラダック現地レポート
ということで、今回のイベントでは、ラダックの現地レポートと伝統的な糸繰りを体験します。まずはラダックについての知識を深めてもらおうということで、今年半年間ラダックに滞在してきた、美学校の修了生でもある望月せりなさんによる現地レポートが行われました。
▼写真右が望月さん。
美学校では「超・日本画ゼミ」と「絵と美と画と術」を受講していました。
▼話しだけでなく資料も作り込まれており、ご参加いただいたみなさんからもとてもわかりやすかったですと非常に好評でした。
▼ジュレー・ラダック代表のスカルマさん。スカルマさんからもお話を伺います。
▼ラダック語の簡単なレクチャーもしてくれました。ラダック語は、チベット語から派生したそうで、参加者として来ていたチベット人の方に実際に発音してもらって、違いを聞き比べました。
▼挨拶や自己紹介などの言葉を一人ずつ声に出して話してみます。
▼そして望月さんがラダックに行った経緯を自筆の絵とともに紹介。さらっと描かれていますが、すごくわかりやすかったです。
▼ここからは、望月さんがラダックで学んできたラダックの価値観やどうやって環境と共生してるかなど。
前の日は緊張して眠れなかったと言っていた望月さんですが、色々な視点からラダックのことを話してくれて、参加してくれた人にも非常に好評なレポートでした。ラダックのイベントも今回で三回目ですが、ラダックのことを知れば知るほど行きたくなってしまいました。行こうかな〜
チャイで休憩
レポートの後はチャイタイム。このチャイもスカルマさんが美学校で作ってくれました。毎回美味しいチャイを淹れてくれるスカルマさんに感謝。
▼ちなみに二人が着ているのは、ラダックの伝統装束です。
▼物販は今回も充実していました。
いざ、糸繰り体験!
休憩後はスカルマさんのレクチャーのもと、みんなで糸繰りを体験。
▼今回のイベントのためにわざわざラダックで作ってもらった糸繰り用のコマ。
▼ラダックから持ち帰ったウールで糸を紡いでいきます。
▼自分もトライしてみましたが、難しくて糸が紡げるようになる前にリタイア。みなさん、集中して紡いでいきます。コマを回しながら、ウールを延ばしていくのにはコツが必要なようでした。
▼こちらはガンジーも使っていたインドの糸車チャルカ。携帯用で小さな箱にとてもコンパクトに収まります。自分はチャルカで糸が紡がれるところを見たのは初めてだったのですが、目の前で糸が紡がれていく様子はとても新鮮な体験で心に残りました。
最後に・・・
糸紡ぎ後は、ラダックの地酒”チャン”が振る舞われました。
▼ペットボトルに入っているのがチャンです。
白色の半透明で少し炭酸があり、酸味のある味でした。初めての味でしたが、すっきりと飲めました。
といった感じで、イベントは終了。イベント後も、半数以上の人が残ってチャンを飲みながらみんなで話したりと遅くまで盛り上がりました。ご来場いただいたみなさん、改めてありがとうございました。
美学校で開催するラダックのイベントは今回が最終回の予定だったのですが、非常に好評だったため、また開催することになりそうです。
まだ時期や詳細などはわかりませんが、きっとまた素敵なイベントになると思いますので、開催の際は是非遊びに来てください。
次のイベントまで待てない!もっとラダックのことが知りたいという方は、ジュレーラダックのサイトを覗いてみてください。イベント情報やスタディツアーについての情報も掲載されています。
それではジュレ〜!(ジュレ〜は大阪弁の”まいど!”みたいな感じで使える挨拶。。。だと思う。)