本教程は2020年度をもって通年教程としての開講は終了しました。
定員 8 名
毎週土曜日:19:30〜22:30
学費:247,500 円 教程維持費:7,500 円(通額)
開催教室:本校
本講座は、「外道」として、ハミダシ者として、自身のアーティスト像や作品について考えていく講座です。それも、そんじょそこらのハミダシ者ではなく、「世界一」、そして「ユニーク」なハミダシ者を目指す講座です。
授業内容は、最終的に世の中へアウトプットするための外道的「ステイトメント」、外道的「作品」を考えていくことが中心。というか、そればっかりをやっています。そのため、作品に関係すること、または自分のライバル等を「リサーチすること」や、それぞれの「外道的スタンス」に応じた技術アドバイスやサポートを大切にしています。
また、様々な現場の情報や状況を知るために、ゲスト講師による授業も予定しています。
そして、今年は年間で通期の授業を行う最後の年と考えています。
世界一の外道になりたい人、お待ちしております。
- ハードコア演出術
基礎過程として、自分が面白いと思っていることをどのような方法で表現するか?
そのためにどのような技術や知識が必要かを考えいきます。 - メディア外道考察
自分が選ぶ場所や、自分が表現したい媒体について、それがどのようなものであるか?リサーチと共に考えを深めていきます。 - 事象との距離
社会で起こる様々な事象との距離を、どのくらいに設定していくのか?生のままの表現から、洗練されたデザインの世界まで、必要に応じた可能性を考えていきます。 - 犯罪と表現
一旦倫理の枠から外れ様々な表現について考えてみます。変わりゆく倫理の中で、どのような表現が可能であるか?必要であるか?を考えていきます。過去の歴史事例を引用し、犯罪と表現について考えます。 - アウトプット
雑誌、ネット、展覧会、などなど現在ある媒体に落とし込むだけではなく、様々な可能性を含めたアウトプットを行います。
講師プロフィール
松田 修
1979年生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科修了。映像、立体、絵画とジャンルを問わず様々な技法や素材を駆使し、社会に沈潜する多様な問題を浮上させる作品を制作。主な個展に「何も深刻じゃない」(2015年、キタコレビル)、「みんなほんとはわかってる」(2017年、無人島プロダクション)、「不適者生存」(2018年、オルタナティブスペースコア)など。他の活動として、The Influencers festival 2014(バルセロナ)に映像を提供し、卯城竜太(Chim↑Pom)との共著、「公の時代(朝日出版)」を出版している。http://osamumatsuda.com/
古藤寛也
1974年生まれ千葉県出身
プロデューサー
DOMMUNEで配信されている超前衛偉人列伝プログラム『超前衛鼎談』の企画・構成や篠原有司男「芸術の力が世界を変える」展、「BETTER NEVER THAN LATE」展などのプロデュースを行なっている。
修了生座談会
1969年に創立された美学校では、これまでに数多くの修了生を輩出してきました。そんな美学校の中でも、「ハミダシ者として表現を創造していくことを目的」とした講座「外道ノスゝメ」が2015年に開講。「学校教育では教えられないことを存分に取り入れながら」(講座紹介文より)進められる授業とは一体どんな内容なのか、受講生にお話を聞きました。
――まずは、自己紹介をお願いします。
田中 田中亜梨紗です。1期生ですが、事情があって留年しました(笑)。今は会社員をしています。
関 2期生の関優花です。筑波大学2年生です。大学では芸術専門学群の版画コースに在籍しています。
――お二人が美学校と「外道ノスゝメ」(以下「外道」)を知ったきっかけは何だったのでしょうか。
田中 美術系の高校に置いていあった『美術手帖』で美学校を知りました。でも、美学校に入ったのは30代になってからです。美大の大学院を出たあと、社会人になって、結婚、出産とかがあって、美学校(笑)。やっぱり美術から離れてつまらなくなっちゃったんだと思います。それと、ずっとアカデミックな教育を受けていたことへの反動ですね。「外道」の講座紹介文を読んで、権威や正義とは対極にある感じがしたので受講しました。
関 私は普通高校に通ってたんですけど、2年生の時に美学校を知りました。当時、森美術館で開催していた「天才でごめんなさい」で会田誠さんを知って、会田さんを調べていったら「美学校」っていうものがあるらしいと分かって。当時は「天才ハイスクール!!!!」(以下、「天ハイ」)が開講してたんですけど、まだ高校生だし大学は行かなきゃなと思ってたら「天ハイ」が終わってしまって。大学生活が落ち着いた頃に「外道」が始まって、これだったら「天ハイ」に近いかもと思って入りました。
過去の展覧会やゲスト授業のレポートなど
2016年12月10日
【レポート】課外授業:本屋ツアー(ゲスト:阿部謙一、佐々木健)
時には美学校の外に出て授業を行う現代美術講座「外道ノスゝメ」。12月10日の授業ではゲストを招いて本屋ツアーが開催されました。受講生の写真とコメントを元にその様子を振り返ってみます。
今回ゲスト講師として参加してくれたのは、編集者の阿部謙一さんとアーティストの佐々木健さん。阿部さんは「映像表現の可能性」の講師でもあります。ツアーはお二人が主導してくれました。・・・続きを読む
2016年11月11日〜13日
【レポート】2016年度中間展「おもいやり」
外道的な表現をリサーチし実践する現代美術講座「外道ノスゝメ」。その中間展が11月11,12,13日の三日間に美学校の屋上で開催されました。5月から開講して早半年。この半年間で受講生は何を学び、どんな作品を発表したのか、簡単に振り返ってみたいと思います。・・・続きを読む
2015年11月28日
【レポート】公開授業 カモーン!!エロ・グロ・ナンセンス2015 ーあなたの知らないフェチ物AVの世界ー
11月28日に開催された「外道ノスゝメ」の公開授業「カモーン!!エロ・グロ・ナンセンス2015 —あなたの知らないフェチ物AVの世界—」。今回のテーマはタイトル通りフェチ物と呼ばれるアダルトビデオの世界。ゲストにフェチ物AVを制作している福田亮監督と汚丸監督をお招きし、実作を鑑賞しながらお話をうかがいました。・・・続きを読む
2015年10月3日〜25日
【レポート】松田修展「何も深刻じゃない」
今年5月に新規開講した現代美術講座「外道ノスゝメ」の講師のひとり、松田修さんが高円寺のアーティストランスペース Garterで個展「何も深刻じゃない」を開催中です(〜10/25終了)。本展では、「外道ノスゝメ」との初コラボレーション作品もお目見え。展示の模様を少しだけお伝えします。・・・続きを読む
2015年10月10日
【レポート】公開授業 ゲスト:COBRA
今年5月より新規開講した現代美術講座「外道ノスゝメ」。先日10月10日に、アーティストでありアーティストランスペース「XYZ collective」のディレクターでもあるCOBRAさんをゲストに招いて公開授業が開催されました。
今回の授業のキーワードは「アーティストランスペース」。作品発表の場が少ない若手のアーティストにとって、自分たちでその場を築き上げるアーティストランスペースはとても重要。そう考える松田さんが、アーティストランスペース「XYZ collective」を運営するCOBRAさんに声をかけ、今回の公開授業が実現しました。もちろんスペースの話だけでなく、COBRAさんのアーティスト活動のお話も聞けました。・・・続きを読む
2015年8月16日
【レポート】「熱血ゴリラ 美学校へ行く」どついたるねん 公開授業 & LIVE
去る8月16日に、「外道ノスゝメ」夏休み特別講座 「熱血ゴリラ 美学校へ行く」どついたるねん 公開授業 & LIVEが開催されました。
今年度開講したばかりの「外道ノスゝメ」初企画となる本イベント。どついたるねんとは一体何者なのか?!どついたるねんと作品制作って一体何作るの?!などなど、期待と不安が入り混じりながら始まったイベントの模様を簡単にではありますが、レポートいたします。・・・続きを読む
〈現代美術〉
▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
俗にいう「現代アート」に限らず、音楽、映画、サブカルもアングラも含めた文化全般を視野に入れた講義、ワークショップを実施します。かならずしもアーティストを養成することが目的ではないですが、節々でアートの実践を体験してもらうことで、クリエイティビティー(=創意工夫)の本質を知ることを目指します。
▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
作品制作を中心に、現代美術に関する講義を交えて進む講座です。制作を通して、美術作家としてのものの捉え方や考え方も学んでいきます。まず、ゆるやかな方向性をもったカリキュラムを用意します。とにかく、何か作ってみる。そこからスタートです。
▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
「芸術漂流教室」は、倉重迅、田中偉一郎、岡田裕子を中心に、ゲスト講師も招きながら展開していきます。現代美術の領域で活動しながら他ジャンルにも軸足を持つ、無駄に経験値の高い講師陣とともに「楽しく」「真面目に」漂流しましょう。
▷授業日:毎月第三週の土曜日と日曜日
未来美術家・遠藤一郎による新講座。本当にお前がやりたいことは何なのか。お前の夢を好きなまんまにやれ、わがままに。夢バカ最強宣言。非実力派宣言。最初の一歩。世の中にはへんなやつが必要だ!!
▷授業日:毎週土曜日 19:30〜22:30
現代を様々な角度から考証し、ハミダシ者として表現を創造していくことを目的に授業を進めていきます。キーワードとして、「サーチ&デストロイ」を強く意識していき、学校教育では教えられないことを存分に取り入れながら、強い表現とはなにか?を考え実践していきます。
▷授業日:毎週金曜日 19:00〜22:00
「現代アートの勝手口」は、この20世紀を総崩れにした30年の後に、改めて勝手に現代アートをやろうという集まりです。私たちは広く深く種々の形式を取り扱います。知的好奇心の赴くままに一緒に遊べる人と、これからの遊び方を再発明したいのです。この講座を通し、三河屋のようにひとの勝手口から勝手に出入りして、その勝手を盗み合えるひとたちと出会えれば幸いです。