【2/8】特別講座「美術館は静かにどこへ向かうのか」第2回「日本の美術館の歴史を辿る」ゲスト講師:暮沢剛巳


BIJUTSUKAN


日本で初めての公立近代美術館の誕生から約60年を迎えた今、財政難による閉館、政治性や性的表現を理由とした展覧会の中止や展示の収縮、こうした美術館運営における諸問題を期に浮かび上がるひとつの疑問“美術館は静かにどこへ向かうのか”

本講義の主題は、過去から現在、そしてこれから聞こえるかもしれない美術館の足音に耳を澄まし、今一度、日本における美術館の歴史を概観すること。
そして、大小を問わずアートスペースと呼ばれる施設は増加しているようにも思えるが、クンストハレ型の施設が増加する中での所蔵・研究の意義、これからの美術館像について考えること。

全3回の講義で、各回異なるゲスト講師を迎え、司会の木村奈緒とともに上述の問題を掘り下げていく。
2015年、改めて美術館という場所について思いを巡らしてみませんか?


第2回「日本の美術館の歴史を辿る」ゲスト講師:暮沢剛巳

清里現代美術館然り、財政難をはじめとした美術館運営をめぐる問題は今におきたことではない。独立行政法人国立美術館の設立や、地域性に富んだ美術館の誕生など、これまで日本の美術館はどのような遍歴を辿ってきたのであろうか?美術館研究をされる暮沢剛巳氏を迎え、日本の美術館史を概観する。

▶第1回 1月25日「美術館の閉館は誰の問題なのか?」ゲスト講師:楠見清
▶第3回 3月21日「これからの美術館との付き合い方」ゲスト講師:水沢勉


ゲスト講師:暮沢剛巳
司 会:木村奈緒
日 程:2015年2月8日(日)
時 間:19:00~21:00
参加費:1500円(ワンドリンク付き)/3回通し券3000円(各回ワンドリンク付き)
※既に第1回目のお申込みを済まされている方で、通し券をご希望される方は、開催当日の受付時にお申し出ください。
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
企 画:青木彬

プロフィール


ゲスト講師 暮沢剛巳

1966年、青森県生まれ。東京工科大学デザイン学部准教授。美術批評・美術館研究・文化批評。著書に『美術館の政治学』(青弓社)、『現代美術のキーワード100』(筑摩書房)、『ル・コルビュジエ』(朝日新聞出版)、『自伝でわかる現代アート』(平凡社)、『世界のデザインミュージアム』(大和書房)、共編著に『ビエンナーレの現在』(青弓社)など。

司会 木村奈緒

1988年生まれ。2010年上智大学文学部新聞学科卒。
メーカ勤務などを経て、現在は美学校運営を手伝いながら文章執筆やイベント企画を行う。過去に企画したイベントに「工藤哲巳ナイト」や「ヨーゼフ・ボイスナイト」など。現在、美術家・会田誠さんのエッセイにて共同執筆中。