【オープン講座】レクチャー「四角い平面を疑う、あるいは選択するために」 講師:吉村真(美術史研究)

2025年8月30日(土)17〜18時半

レクチャー「四角い平面を疑う、あるいは選択するために」

講師: 吉村真(美術史研究)

 今日「美術」の形式はずいぶんと多様化しましたが、「絵画」の形式というと、人物を描くにせよ、風景を描くにせよ、いわゆる抽象画を描くにせよ、多くの人は「四角い平面」を想定するでしょう。西洋のルネサンス期に生まれた木枠に張ったキャンバスという支持体が全世界に普及したからです。しかし、この支持体の形式はなぜこれほど優勢になったのでしょうか。なんとなく「慣れている」こと以外に木枠に張ったキャンバスに描き続ける理由はあるのでしょうか。このレクチャーでは時代ごとにこの支持体がどのようなものとして捉えられてきたのか歴史を振り返りながら、絵画が「四角い平面」であることを疑ってみる、あるいは選びとる理由について考えてみます。

講 師:吉村真(美術史研究)

日 程:2025年8月30日(土)17-18時半
★本講座を含む絵画実制作の3日間オープン講座がございます
「絵画講座+座学:絵の上で迷子になる絵の上で迷子になる」

受講料:1,500

会 場:美学校 本校(地図
     東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F

形 式:対面のみ

申込み:予約締切。当日会場受付のみ。

支払い:会場の受付にて直接お支払いください。

※どなたでもご参加いただけます。芸術・美術に関する専門知識の有無は問いません。

◼️講師プロフィール

吉村 真(よしむら・しん)

美術史家。 2023年に早稲田大学大学院文学研究科美術史学コース博士後期課程を満期退学。 今日の美術の諸制度が確立された西欧近代の美術史において周縁に位置づけられてきたアーティストの作品や些末なものとして扱われる出来事の読み直しを通じて、「そうありえた/いまだない」美術史の語りを模索する。美術史家という立場で展覧会やプロジェクトに関わることで、複数の仕方で近代と現代を接続する試みを実践している。

・主な論文・エッセイ
「無秩序なるパリ」(坂上桂子編『近代都市と絵画』水声社、2024年 )
「ボナール《ミモザの見えるアトリエ》における距離の問題」、「「二十世紀のボナール」研究における二つのアプローチ」『言語社会』第60冊(一橋大学大学院言語社会研究科、2021年)
「ピエール・ボナール作《画家のアトリエ》に関する考察 1900年頃における窓のモティーフ」『美術史研究』第55冊(早稲田大学美術史学会、2017年)

・主な翻訳
シュテファン・グロナート「生産としての複製 ゲルハルト・リヒターの芸術における写真の役割について」『ゲルハルト・リヒター展』東京国立近代美術館/豊田市美術館、青幻社、2022年

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