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【3/28・3/29】【音を探る 第1回 】 〜存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ〜

【3/28・3/29】【音を探る 第1回 】 〜存在しない音「結合音」とは? 音の不思議ワークショップ〜



自然現象に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などで活躍中の佐藤実 -m/sを中心にサウンドアーティストのASUNAと司会の吉田アミの3人による音を探るシリーズのワークショップです。

第1回目の今回は、美学校のスタジオで作品を皆様と一緒に聞いたり、色々な周波数の組み合わせを生で体験したりしながら座学と実習の両面から「結合音」に迫ります。

 

講座概要


人の耳というのはとても分解能が良く、2つの違う音が同時に鳴っていても、通常はそれぞれ別々の音が鳴っているものとして聞き分けられるものです。でも、たまに音が混ざり合って違う音が聞こえてしまう場合があります。その代表的なものは、純粋な2つの音が同時に鳴った時に、元の音にはなかった第3の音が生じるというものでしょう。18世紀バロック時代の作曲家ジョゼッペ・タルティーニが発見したのでタルティーニ・トーンとも呼ばれるその音、それが初めて認知された結合音です。

2つの周波数がある特殊な差だけ離れると、それが第3の音、結合音となって聞こえてきます。それは時に単なる差の周波数だけではなく倍音の差として現れる場合もあります。 この差音は、音が空気中を進行する振動つまり波動として2つの波が重なり合った際に生じる、実際に「存在」する物理的な現象です。つまり空気中で音が重なり合った時に生じる波のことなのです。しかし、同時にこの第3の音は心理的な音だとも言われています。ヘッドフォンで左右別々の周波数を聞いた時にも人は差音を認識するからです。つまり物理的には差音は生じていない状態にもかかわらず、人は差音を感じるのです。更に、ある高い周波数になってくると、耳の中で鳴り響いたように別の音が聞こえてくるとも言われています。これらの現象は物理的な存在ではなく耳の構造や知覚による個人差があり、心理的な音、幻の音とも言われています。

このワークショップでは2つの周波数の差がどのくらい離れるとどのように聞こえるのか、どのような周波数帯域で生じやすいのか、などをじっさいに比較しながら体験してみます。単なる差の音から新たな周波数の音まで、人それぞれの音が聞こえてくるかもしれません。

 

◆結合音とは!?

結合音の基本となる原理は、2つの音の周波数の差が3つ目の音の周波数として生じる、というものです。19世紀にヘルマン・フォン・ヘルムホルツによって確認された物理現象で、差音とも言われています。2つの周波数が非常に近く差が僅か数ヘルツの場合、その差音はうなり(ビート)となって聞こえてきます。では数十ヘルツではどうでしょう?更に差が離れているとどう聞こえるのか?今回のワークショップで聞いてみることにしましょう。

 

 

 
内容


1日目
・差音と結合音の、いま知られているところの原理についての簡単な解説。
・差音や結合音を実際の作曲作品に取り入れた現代の音楽の紹介
Horatiu Radulescu(ホラシウ・ラドゥレスク)
Das Andere Alvin Lucier(アルヴィン・ルシエ)
Bird and Person Dyning Maryanne Amacher(マリアンヌ・アマシェール)の作品

2日目
・じっさいに色々な周波数の2つの正弦波の組み合わせを聞いて、どんな周波数が聞こえてくるのか?
聞く位置や音量の違い、そして聞こえ方による個人差はどの程度あるのか?などを実験しながら体験。
・結合音を主題に作曲したパフォーマンス作品の実演。この作品は、特殊な音域と成分を操る吉田アミのヴォイスに合わせて、数値による固定した周波数の範囲の中で別の正弦波の動きを作曲をした、吉田アミ、ASUNA、佐藤実による2019年12月に作曲した新作になります。

 

詳細


講師:佐藤実 -m/s、ASUNA  司会:吉田アミ
定 員:12名程度
日 程:2020年3月28日・29日(全2回)
時 間:14:30~17:30
参加費:両日・・・5,000円(2日分の料金になります)                 
    各日・・・3,000円  ※定員に達した場合は両日希望の方を優先させて頂きます。
会 場:美学校スタジオ 東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)
申込み:ページ下部の申込みフォームよりお申込みください。

 

講師プロフィール


佐藤実 -m/s

自然記述と芸術表現の関係に関心を持ち、音・光・磁気・腐食・熱と言った自然現象に基づいたインスタレーション、パフォーマンス、執筆などの制作活動を1980年代末より行っている。同時に音楽活動としてソロやSASW名義による制作、ASUNAとの共作、吉田アミのための作曲など幾つかの共同制作がある。 また学芸員として1991年-2013年まで公立美術館に勤務し、アートイベント・美術展などの企画、映像メディアのアーカイブ及びデジタルアーカイブ設計に取り組む。 近年はアメリカの作曲家アルヴィン・ルシエ氏の作品に関する研究を行っている。1991-2003年まで川崎市市民ミュージアムにて企画していたシリーズ講座”sonic percpetion”は、日本におけるサウンドアートの研究的な企画として最も古いものの一つにあげられるであろう。2003年にルシエ氏を招聘して以来17年ぶりにあたる今年、その意図を引き継いだ新たな企画のシリーズとしてこのワークショップを考えている。www.ms-wrk.com

 

ASUNA(アスナ)

語源から省みる事物の再考察を主題として90年代末より作品を制作。代表作に「organ」の語源からその原義である「機関・器官」としてオルガンを省みた『Each Organ』(2002)、本の語源としてのブナの木を元に情報の記録・運搬について扱った作品『Epidermis of Beech』(2012)などがある。近年は、干渉音の複雑な分布とモアレ共鳴に着目した作品『100 Keyboards』(2007)で、『メルボルン国際芸術祭』(2018)、『シンガポール国際芸術祭』(2019)、『ベルファスト国際芸術祭』(2019) など、海外のアートフェスティバルから多数の招待を受け展示/パフォーマンスを行う。並行した音楽制作では、10代の頃から東京の実験音楽/即興/音響シーンに関わり、様々なアコースティック楽器やコンピュータによる作曲作品から即興演奏を行いつつ、無数のオモチャ楽器と電子音楽によるパフォーマンス『100 Toys』(2007)を中心に、多岐に渡りつつも一貫した作品制作を行う。これまで海外20カ国以上で演奏/展示、CDやレコードなどをリリース。また、美術家の佐藤実-m/sと長年に渡り共同制作も行っており、自身のレーベル「aotoao」からは佐藤実-m//sと吉田アミによるコラボレーション作品『Composition for Voice Performer』もリリースしている。https://sites.google.com/site/aotoao3inch/

 

吉田アミ(よしだ・あみ)

音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム「虎鶫」をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD「astrotwin+cosmos」がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。90年代から00年代にかけて世界的なムーヴメントとなった、いわゆる「音響」的音楽のオリジネイターの一人。CDアルバムを文筆家としても活躍し、小説やレビューや論考を発表。著書に「サマースプリング」(太田出版)、小説「雪ちゃんの言うことは絶対。」(講談社)がある。音楽家で批評家の大谷能生との「吉田アミ、か、大谷能生」では、朗読/音楽/文学の越境実験を展開。2018年より俳優で演出家のとの演出/パフォーマンスユニット「ミニスキュル・シングス」の活動を開始し、舞台芸術の分野において独自の創作活動をこころみはじめている。http://amiyoshida.hatenablog.com/

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