nao to cumtin、安原杏子二人展「流れる池」
アーティストの安原杏子、nao to cumtinは共に卯城竜太(Chim↑Pom)が講師を務めた現代美術セミナー『天才ハイスクール!!!!』の修了生です。
nao to cumtinはリズム音をベースとした自作自演の映像インスタレーションの作品を展開しています。2017年からは精力的にライブパフォーマンスを行っており、声やフィールドレコーディングでサンプリングした音をテクノ、ノイズ、インダストリアルミュー ジックをベースとした楽曲中で構成しています。2018年には東京・恵比寿のKATA ナオナカムラでの「Noop」個展が記憶に新しく、個展と同時にオープニングレセプションでドネーション制音楽イベント「Noop scene」も開催しました。
安原杏子はこれまで、身体のテクスチャーや体外に表出するものをモチーフに映像や立体作品を制作してきました。昨年からVJとしても活動し、クラブという非日常的な空間で映像を投影する経験を通し、映像が身体に与える影響や空間と映像と身体の関係性に着目しています。
今二人展「流れる池」では、nao to cumtinは音を使ったパフォーマンスで鑑賞者とのコミュニケーションし、安原は映像インスタレーション作品で身体の存在、区分と内側の曖昧さを可視化する試みをします。
「流れる池」
狭いクラブ内いっぱいに焚かれたスモークは、すぐ隣にいる友人の姿や自分の足も見えなくする。
そこには眠りに落ちる直前ように、私だけの意識が宙に浮いている。
物事を形成していた形や区分は融解し、曖昧になって霧散する。
一方で漂う霧の粒は普段意識していなかった、空気の流れや振動を可視化する。
「見えていたものは見えないし、見えなかったものが見えるよ。
普段とは違うものの見方をしなくちゃいけないし。
見られる事はないからここには安心がある気がする。」
すがたも本質も常に流動変化するここを“流れる池”と私たちは称し、上演を行う。
作 家:安原杏子、nao to cumtin
会 期:2019年3月21日(木)〜3月25日(月)
時 間:15:00-21:00(※最終日15:00-18:00)会期中無休
会 場:ギャラリー〔3F/三階〕(東京都台東区根岸5-16-15 オークビルディング 302号室)
WEB:https://www.nao-to-cumtin.com/nagareru-ike
《オープニングレセプション》
3月21日(木)18:00〜