美学校で「劇のやめ方」という講座を担当している演劇作家の篠田千明です。劇場の外にある劇を考えたくて、この講座を始めて3年経ちました。
今年度は一旦休講します。その代わり、今まで受講生たちと話し考えてきた事を試す場として、短期講座と文化祭が合わさった感じで、トークイベントと作品展をすることにしました。
トークイベントではゲストを迎えて社会の中の劇について話したり、これまでの修了生と講座について振り返ります。
同時開催の作品展では、年齢や背景が違う修了生が、この講座を経て現在地でわさわさ作っているので見にきてください。
私はタコスをフードで出すのと、合い間にカラオケする予定。タコスを出すのは私なりの劇やめで、手食が好きだ、という表明です。
日 程:2024年6月22日(土)、23日(日)、29日(土)、30日(日)
時 間:13:00〜21:00
※タイムスケジュールはこちら
会 場:美学校 本校 2階(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル2F
料 金:フリーパス3500円/U25・美学校割2500円/当日券4500円
※フリーパスは会期中何度でもご来場いただけます。
※フリーパス・U25・美学校割は6/21(金)までに予約をお願いします。
※6/22(土)以降は当日券料金となります。
予 約:https://x.gd/OzLXY
問合せ:gekiyame.info@gmail.com
参加作家(五十音順)
・伊藤満彦
・小西善仁
・篠田千明
・辻
・原ひかる
・就労継続支援B型BaseCamp
・藤中康輝
・松橋和也
・三井朝日
・モトカワマリコ
トークゲスト
22日 遠藤麻衣(俳優・美術家)
29日 岩井秀人(作家・演出家・ぶどう農家・自転車修理)
イベント一覧
⚫︎パフォーマンス『嘘で実(うそでまこと)』(伊藤満彦)
美学校講座『現代美術の勝手口』で展示した「あいまいな喪失に関する2つの作品」の素材を再構成してパフォーマンスを作ります。
⚫︎インプロ『浜』(小西善仁)
「浜」という題名で、インプロをします。
メンツを軽く紹介します。
小西善仁|色んな秘密道具を出していくので表裏がなくなっていく。
zzzpeaker|路上やライブハウス、空き地、あらゆる場所で弾き語りをしている。ギリギリだけど、それがいい。
小栗舞花|いい音を鳴らしてくれる。昆虫図鑑を見ている感じ。
⚫︎物販 (小西善仁)
小西プロデュースの物販コーナー。小西が書いた書物や、即興の短歌(速詠)などを販売してます。
⚫︎タコス屋台(篠田千明)
500円で2枚、タコスの皮が自分で焼けます。具材は乗せ放題!
⚫︎カラオケ(篠田千明)
1曲100円で飛び込みカラオケが出来ます。
⚫︎展示と朗読(辻・原ひかる)
劇やめをきっかけに出会ったふたりの手紙のやりとりを展示・朗読します。
⚫︎即興パフォーマンス「べーきゃんくりにっく」(就労継続支援B型BaseCamp)
日々のもやもや、お悩みってどうしてますか?
友人に話したり、ストレス発散したり、、さまざまでしょうか。もしよかったら「べーきゃんくりにっく」で劇にしちゃいませんか?
⚫︎コント『わたしはうたったりおどったりたべたりねむったりしながら、まっている。』(三井朝日)
劇やめのみんなでコントを上演します。
演出:三井朝日
作:三井朝日、藤中康輝、モトカワマリコ
出演:伊藤満彦、小西善仁、篠田千明、辻、原ひかる、藤中康輝、松橋和也、三井朝日
⚫︎映像『通夜の夜』(藤中康輝)
出来事をどう引き受け、どう手放すか。パフォーマンスを記録した映像の発表とお茶会をします。
※定員10名
⚫︎映像『平林2294−4』(松橋和也)
一昨年、土葬の会に入った。それから山野井さんの家を何度か訪ねた、その記録。
山野井英俊:北海道仁木町生まれ、札幌でカーシヨップUFO設立、1999年にFIGU「ビリー」の著書の出版のため山梨に移住、自動車販売と自給自足による生活、およびFIGU山梨研究会、土葬の会、日本オオカミ協会など社会活動をしている。最近は木材でドームハウスの小さな家づくりをめざしている。
⚫︎トーク
各回、修了生+ゲストで、いままでの講座で話されたトピックを一緒に振り返ります。
オープンダイアローグの手法、無邪気さについて、干渉を許されている、などなど。
タイムスケジュール
劇のやめ方・夏至トーク 2024年6月22日開催レポート
「劇のやめ方・夏至」ではイベントの柱としてゲストをお迎えしたトークショーを企画しています。
初日ゲストは美学校の人気講座「アンビカミング: シャドーフェミニズムズの芸術実践」の講師で、俳優・アーティストの遠藤麻衣さん。篠田と3人の修了生を交え「劇のやめ方」の講座を彷彿とさせる活気あるやりとりで盛り上がりました。
▷授業日:隔週火曜日 19:00〜22:00
劇は始めるよりやめるほうが難しい。社会で起きている劇をやめるのはさらにとても難しい。難しいけど、劇をやめ方を考えることはいま必要とされているように思う。ワークショップや、今だから出来る実践を通して、みなさんと一緒に『劇のやめ方』にまつわる思考を捕まえたいです。