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【中止】したため公演『埋蔵する』『ふるまいのアーキビスツ』

【中止】したため公演『埋蔵する』『ふるまいのアーキビスツ』


 

公演は中止となりました

誠に申し訳ありませんが、8月5,6,7日開催予定でした当公演は全日程開催中止となりました。
公演関係者が新型コロナウィルスに感染し開催が困難となったためです。公演を楽しみにしてくださった皆さまには大変申し訳ございません。

なお、延期開催の予定はありません。

当公演は本来昨年8月に開催予定でしたが、コロナウィルスの感染者数の増大によって1年延期とし、やっとこの8月に開催できる予定でした。1年間待っていただいた方もいらっしゃるかと思います。
私たちとしても大変残念ではありますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。(7月30日)

 


『埋蔵する』photo: Yuki Moriya


美学校講師の岸井です。 和田ながらさん演出で僕の戯曲『埋蔵する』『ふるまいのアーキビスツ』を美学校でやります。 

この2作は、いわゆる上演不能戯曲です(戯曲全文以下)。和田さんはその上演を大阪・京都で試みることで、現代において表現とは何かを浮き彫りたと感じました。この上演が50年以上続くアートスクールである美学校にどのように響くのかを見たく東京公演をお願いしました。

毎日2作品とも上演し、80分の上演後、ゲストを交えて1時間程度のトークがあります。席数少ないのでお早目の予約をお勧めします。

岸井大輔

以下戯曲全文です。

 

『埋蔵する』

石に下記文字を記し、土中に埋める。

この石に刻まれた文字は戯曲です。2500年を超えたギリシャのせりふがいまだ上演されるように、何千年かの後、演劇という言葉がなくなるか今とまったく違うように理解され、作品という言葉もなくなるか今とまったく違うように理解されているにもかかわらず、この石を見つけた誰かが、この言葉を写しとり、また写し取った誰かによって、上演されるでしょう。

 

『ふるまいのアーキビスツ』

1 俳優を、ふるまいのアーキビストと捉えてみる。

2 アーキビストとは、アーカイブをする人のことで、永久に保存する価値のある情報を、選んで、集めて、整理して、保存して、管理して、見ることができるよう整える専門職をさす。よって、人間のふるまいを人間がやって残しても、アーキビストの仕事とは遠いとされるだろう。しかし、日本において、建物や制度や芸術作品よりも、それらを作る技術の方が事実上⻑く保存されてきている。つまり、日本でアーカイブを考えるのならば、物体ではなく、ふるまいの継承において考えられるべき事だ。それは、かつてのふるまいを、リプレゼンテーション=再演/上演可能なふるまいとして継承することを意味する。

3 ふるまいは、個人の行動だけでなく、状況における行動をさす。状況には他人も含まれる。よって、俳優は、ふるまいをアーカイブするために、集団になる必要がある。また、その状況も含めてアーカイブするために俳優以外の人も必要になる。そして、ふるまいをアーカイブするとは、動きをトレースするだけでなく、そのふるまいの意義や状況など、意味するところも含めてアーカイブすることが使命である。

4 俳優は、わざおぎという古語の当て字である。わざは技であり、おぎは招くの意味だ。即ち、神を招く技をもつものを俳優(わざおぎ)と呼んだ。そして、多くこの職業は滑稽芸や曲芸をやったという。天岩戶や神道の葬式から考えるに、日本では神を招くためにこそ滑稽な技を使ったのだろう。私は、この言葉を、消えて行くものとしての先祖やオーラのような、ある状況のふるまいに伴う意義をも含め再現する、すなわちその場に招く技をもった存在と捉える。

5 ここでいう俳優はアクターでもプレイヤーでもない。

 


作|岸井大輔
演出|和田ながら(したため)

『埋蔵する』
出演|諸江翔大朗(ARCHIVES PAY)

『ふるまいのアーキビスツ』
出演|長洲仁美

演出助手|坂井初音

アフタートークゲスト|8/5 稲継美保、8/6 岡啓輔、8/7 中村大地(屋根裏ハイツ)

 

日 時:2022年
 8月5日(金)19:00開演
 8月6日(土)19:00開演
 8月7日(日)15:00開演
 ※開場は開演の30分前。
 ※上演は80分程、アフタートークは60分程を予定、休憩込み。
料 金:前売3,000円/当日3,500円
会 場:美学校 本校(地図
     東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
共 催:美学校
主 催:したため
助 成:公益財団法人セゾン文化財団
京都芸術センター制作支援事業

お問合せ:info.shitatame@gmail.com(したため)

 

★上田公演について
当公演は長野県上田市にある犀の角でも行われます。日程などの詳細は以下のリンク先ページをご覧ください。
日程:8月13日(土)19:00、14日(日)15:00
会場:犀の角(長野県上田市中央2-11-20)
詳細:https://shitatame.blogspot.com/p/blog-page_1.html

 

 

プロフィール


岸井大輔 きしい・だいすけ

1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」「始末をかく」

2021年より「PARA」主宰。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科講師美学校講師。現在ポストコンテンポラリーアート概念錬成中。

 

 

 

撮影:守屋友樹

和田ながら わだ・ながら

2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。主な作品に、作家・多和田葉子の初期作を舞台化した『文字移植』(2016年/2018年)、妊娠・出産を未経験者たちが演じる『擬娩』(2019年/2021年)がある。美術家や写真家、音楽家など異なる領域のアーティストとの共同作業に積極的に取り組む。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2018年より多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。2020年より鳥公園アソシエイトアーティスト。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。2021-22年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。

 

 

諸江翔大朗 もろえ・しょうたろう

京都造形芸術大学卒。京都市内において、Uber Eats配達員として料理を運び、翌朝にはそこから出たゴミを回収する仕事を生業としている。近年では、ダンスカンパニーのakakilike、アーティストの荒木優光、演出家の和田ながら(したため)、萩原雄太(かもめマシーン)、河井朗(ルサンチカ)らの作品に出演している。記録にまつわる作業集団「ARCHIVES PAY」所属。

 

 

長洲仁美 ながす・ひとみ

茨城県出身。京都造形芸術大学映像舞台芸術学科 映像芸術コース卒業。卒業後に、dracom、大橋可也&ダンサーズ、Marcelo Evelin、したため等の作品に出演。

 

 

稲継美保 いなつぐ・みほ

俳優。東京藝術大学在学中より演劇を始め、舞台を中心にフリーランスで活動中。国内外問わず様々な演出家・カンパニーの作品に出演し、幅広い役柄をこなし、枠にとらわれない活動を行っている。

 

 

 

岡啓輔 おか・けいすけ

1965年九州柳川生まれ、一級建築士、高山建築学校管理、蟻鱒鳶ル建設中。ウイークポイントは、心臓、色覚、読書。
1995年から2003年まで「岡画郎」を運営。2005年、蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)着工。2018年、筑摩書房から「バベる!自力でビルを建てる男」を出版。2019年「のせでんアートライン2019」に参加。

 

 

写真:本藤太郎

中村大地 なかむら・だいち

作家・演出家/屋根裏ハイツ。1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。2018年より東京に在住。現在も仙台・横浜・東京を行き来しながら、人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向した創作を続けている。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆などにも活動を広げている。一般社団法人NOOKメンバー。

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大防止について


  • 咳エチケット、会場内でのマスク着用、こまめな手洗いと手指消毒にご協力をお願いいたします。マスクの着用が困難な方は、その旨をお知らせください。

  • 下記に該当する場合、ご来場はお控えくださいますよう、お願いいたします。

    ◇ 37.5°以上の発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁、鼻閉、味覚・嗅覚障害、眼の痛みや結膜の充血、頭痛、間接・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐等の症状のある方

    ◇ 過去2週間以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国・地域への訪問歴及び当該在住者との濃厚接触がある方