宮田徹也氏の『芸術を愛し、求める人々へーー芸術創造論』(論創社)の出版記念トーク第七弾を行います。
今回は12月に『文豪たちの西洋美術——夏目漱石から松本清張まで』を刊行した美学者谷川渥氏を迎えて、芸術、美学、文学についてお話しいただきます。
宮田氏は美術のみならず舞踏、ダンス、パフォーマンスなどについても執筆し、公演企画も行ってきました。また、谷川氏も舞踏公演やダンス公演についてもたびたび執筆してきました。そして、宮田氏の企画に谷川氏が登壇されたこともあります。今回は美術のみならず文学、そして舞踏、ダンスから身体論、身体の美学などを含めて、お話しいただく予定です。終了後、サイン会を行います。
講 師:谷川渥(美学者)、宮田徹也(美術研究・批評、嵯峨美術大学客員教授)
開催日:2021年3月21日(日)
時 間:18:30〜
参加費:1,000円
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
企 画:志賀信夫
書籍情報
『芸術を愛し、求める人々へ——芸術創造論』
著 者:宮田徹也
定 価:本体1800円+税
体 裁:280ページ、四六判、並製
ISBN:978-4-8460-4895-5 C0070
刊行日:2020年9月10日
刊 行:論創社
1970年生まれの美術評論家、宮田徹也は、岡倉天心研究から日本の近代美術、現代美術研究へと進み、画家、池田龍雄との出会いから、日本の前衛美術、パフォーマンス、舞踏、音楽などへと領域を広げた。美術と社会の関わりについても追求を続けており、神奈川県立近代美術館の移転問題などにも深く切り込んでいる。さらに美術や作品を追って国内外から米国、欧州まで足を延ばし、美術作家と交流も続けている。
専門学校、大学などで若者に美術を講じることによって、彼らを創造者として育てることにも熱心であり、その熱い姿勢は、多くの学生たちの支持を集めてる。
本書はそんな著者が、若者に贈るエールともいうべき著作だ。また、美術に詳しくない人々にも与えるところが大きい書物である。
http://ronso.co.jp/book/%E8%8A%B8%E8%A1%93%E3%82%92%E6%84%9B%E3%81%97%E3%80%81%E6%B1%82%E3%82%81%E3%82%8B%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%B8-2/</p3
『カラー版 文豪たちの西洋美術——夏目漱石から松本清張まで』
著 者:谷川 渥
定 価:本体2000円+税
体 裁:112ページ、A5判、上製
ISBN:978-4-309-29122-2 C0070
刊 行:河出書房新社
刊行日:2020年12月24日
日本の近代作家たちは西洋美術とどんな出会い方をしてきたか。その文学的想像力はどんな作品に触発されてきたか——。漱石にはじまる55人の文章に誘われる西洋美術案内。オールカラー。
夏目漱石のミレー、森鴎外のロダン、谷崎潤一郎のビアヅレエ、芥川龍之介のグスタヴ・ドオレ、梶井基次郎のレンブラント、堀辰雄のラファエロ、中島敦のデュウラア、太宰治のモジリアニ、三島由紀夫のグイド・レーニ、川端康成のセザンヌ、安部公房のフラ・アンジェリコ、松本清張のアルテ・ポヴェラ ……
作家たちはどんな作品に触発されてきたか———
いまだかつてない日本近代文学による西洋美術案内
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309291222/
出演者プロフィール
谷川 渥(たにがわ・あつし)
1948年東京生まれ。美学者。國學院大學教授を経て京都精華大学客員教授などを歴任。著書『構造と解釈』『形象と時間 美的時間論序説』『バロックの本箱』『表象の迷宮』『美学の逆説』『鏡と皮膚』『見ることの逸楽』『文学の皮膚』『幻想の地誌学』『イコノクリティック』『廃墟の美学』『美のバロキスム 芸術学講義』『芸術をめぐる言葉 II』『シュルレアリスムのアメリカ』『肉体の迷宮』『書物のエロティックス』『幻想の花園 図説 美学特殊講義』『芸術表層論』、編著『日影眩 仰視のエロティシズム』、訳書『鏡 バルトルシャイティス著作集4』など多数。
宮田徹也(みやた・てつや)
1970年横浜生まれ。芸術批評者。日本近代美術思想史研究。嵯峨美術大学客員教授、日本大学芸術学部美術学科非常勤講師。横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。岡倉覚三、宮川寅雄、針生一郎を経て敗戦後日本前衛美術に。ダンス、舞踏、音楽、デザイン、映像、文学、哲学、批評、研究、思想を交錯しながら文化の「現在」を探る。著作:執筆論文等多数。『池田龍雄画集』著述目録・文献目録執筆(沖積舎、2006年)、「闘士、池田龍雄」『池田龍雄の発言』(論創社、2018年)など。photo:朝木健次郎