【09/20(日)】美学校基礎教養シリーズ 〜ゼロから聴きたい「ジャーマン・ロック」 〜 岸野雄一・横川理彦



        イラスト:常盤響


本クラスはオンライン講座です
※お申し込み受付は09/19(土)20:00で終了となりました。


■ゼロから聴きたいジャーマン・ロック
現代の音楽を語る際に、たびたび引き合いに出されるジャーマン・ロック/クラウト・ロック。

『ロックといえば英・米』が自明だった時代にドイツからもたらされた個性的な音楽が後進に与えた影響は少なくありません。

果たしてそれらが現代の耳から見て(聴いて)、どのような意味合いを持つのか?
そしてそれは、どのような経緯を経て発展し、どのように受容され、どのように評価されてきたのか?

リアルタイム世代である岸野雄一・横川理彦の両名を講師に迎え、『ジャーマン・ロックの歩き方』を紐解いていきます。

ゲストに松前公高さんのご登壇が決定いたしました。8/25追記


※岸野氏が25歳の頃に連載していた記事より抜粋

作図:松前公高


○コンテンツ
・現代音楽からの影響
・シンセサイザー・ミュージックとしての独自な発展
・ジャーマン・ビートの由来
・コニー・プランクの偉業(zero set、gabiのmistressなど)
・カンの試みた実験
・ファウストと即興シーン
・クラフトワークの与えた影響
・Cluster&Enoとアンビエント
・映画との関わり(ファスビンダー、スコリモフスキー、ナンニ・モレッティ「息子の部屋」など)
・ノイエ・ドイチェ・ベレの特徴

※音楽に関する講座ですので、パソコンやスマホ内蔵のスピーカーではなく、イヤフォン/ヘッドフォンでの受講をお勧めします。


講 師:岸野雄一・横川理彦
ゲスト:松前公高
開催日:2020年09月20日(日)
時 間:13:00〜17:00
参加費:一般・・・2,500円
    美学校卒業生・・・1,500円
    美学校在校生・・・800円(2020年度の受講生が対象となります)
申込み:※お申し込み受付は09/19(土)20:00までで終了となりました。

オンライン開催
※本講座はZOOMによるオンライン講座です。
受講前にご自身の通信環境を必ずご確認ください。

[使用ツール]

■本講座はZOOMを用いて行います。

事務局より授業用のURLやパスワードをお送りしますので、そちらから参加いただく形になります。

【ZOOMを始めて使用される方へ】
ZOOMはPCやスマートフォンにて、インストール不要で利用できるサービスです。ZOOMを利用したことがないという方はこちらの案内に従って、各自のご自宅から参加可能かどうか、音声や回線など、通信環境を必ずご確認ください。

※オンライン講座ですので録画は不可となります、アーカイブも残しません事あらかじめご了承ください。

講師プロフィール


岸野雄一

音楽家、オーガナイザー、著述家など、多岐に渡る活動を包括する名称としてスタディスト(勉強家)を名乗る。東京藝術大学大学院映像専攻、立教大学現代心理学部、広島市立大学芸術学部にて「映画におけるサウンド・デザイン」の教鞭を執る。音楽レーベル運営として“Out One Disc”を主宰し、OORUTAICHIやGangpol&Mitなど個性豊かなアーティストをプロデュース。オーガナイザーとしてはSparks、Max Tundraなどの海外アーティストを招聘。アーティストとしては、音楽劇『正しい数の数え方』が文化庁第19回メディア芸術祭エンターテインメント部門で大賞を受賞した。近年では、都内コンビニにDJブースを持ち込んだ『レコードコンビニ』や、盆踊りをアップデートするプロジェクトが話題を呼ぶなど、常に革新的な『場』を創造している。


横川理彦

横川理彦

作編曲、演奏家。80年に京都大学文学部哲学科を卒業後、本格的な演奏活動に入る。4-D、P-Model、After Dinner、Metrofarce、Meatopia等に参加。電子楽器と各種生楽器を併用する独自のスタイルに至る。海外でのコンサート・プロジェクトも多数。現在は、即興を中心としたライブ活動などのほか、演劇・ダンスのための音楽制作など多方面で活動中。また、コンピュータと音楽に関する執筆、ワークショップなども多い。ヨーロッパ、アフリカ、アラブ、日本と、世界中の音楽のDNAを徹底的に研究し、自身の作品に貪欲に取り入れる。昨年Whereabouts Recordsよりリリースした最新プロジェクト『RedRails』では、自身のヴァイオリンとエレクトロニクスに、フランス人トラッドミュージシャンとの即興を取り入れ、繊細な電子音響を構築した。

横川理彦とジャーマン・ロックの結びつき
「リアルタイムで、ジャーマン・ロックの様式と精神性を実践して来た音楽家」
タンジェリン・ドリーム>だててんりゅう
ファウスト>After Dinner
can>P-Model
zero set,gabi delgado>4-D
Cluster>ソロのアンビエント作品


松前公高

シンセサイザープレイヤー。「きどりっこ」、岸野雄一の「コンスタンスタワーズ」を経て、「エキスポ」でアルファレコードからデビュー。世界初のゲームミュージックライブバンド「S.S.T.BAND」(SEGA)を結成。自らのソロアルバムのトランソニックレコード、ソニーレコードから発売。「おしりかじり虫」やNHK「大科学実験」、アニメ「キルミーベイベー」の音楽を制作。著書には「シンセサイザー入門」「いちばんわかりやすいDTMの教科書」(リットーミュージック)などがある。今年、過去の作品集を集めた「あなたはキツネBEST」と仕事作品集「松前公高WORKS」(いずれも2枚組CD)をディスクユニオンから発売。


▷授業日:火曜日(隔週4ヶ月間開催・全8回)20:00〜21:30
この講座では、映画における音/音楽の歴史や方法論、その効果を読み解く技術、すなわち『映画の聴き方』を身につけていきます。講師の所有する膨大な映像アーカイブをプレイバックしながら、20世紀以降の映像の発達史から、21世紀現在にまで繋がる音と映像の発展史を解読し、概念と方法論を体系化していきます。

Yokogawa Tadahiko

▷授業日:隔週月曜日 19:00〜21:30
アーティストとして作品を世に出していくために、自分の表現の幅を広げ、オリジナリティを掘り下げていくためのゼミナールです。自分の作品の強みは何か?アーティストとしての個性を模索しながら、一年かけて自分の作品をまとめたアルバムをつくることが目標となります。