【3/31】「婦人的美術部の、考える庭 vol.2_庭の開放」



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このたび美学校では、アーティストの三田村光土里と岡田裕子によるイベント「婦人的美術部の、考える庭vol.2_庭の開放」を開催いたします。昨年末のクロストーク・ミーティングに続き、今回が2回目の開催となります(第1回の概要はこちら)。

「婦人的視点、発想で何かやりたい」、「その場に集まった人たちが何をやってみたいか、何ができるか可能性を探りながら考えることから始めます」と言って始まった「考える庭」。初回は想像以上に多くの方にご参加いただき、自己紹介や日々の悩み、今後「庭」を通じて実現したいことなどをお話しました。

2回目となる今回は、参加者が前回以上に、自由に発言や交流ができるオープンな場として庭を開放したいと思います。日々のこと、制作の悩みを相談したい、一緒に展示する仲間を募りたい、イベントを企画したい、同じ関心を持つ人と話がしたい、目的はないけど「庭」を訪れてみたい……など、どんな理由でも歓迎です。初めての方もお気軽にご参加ください。


「婦人的美術部の、考える庭 vol.2_庭の開放」
日 程:2019年3月31日(日)
時 間:14:00〜17:00(参加時間帯は自由)
参加費:無料(飲食持ち込み自由)
申込み:不要(当日直接美学校にお越し下さい)
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
※ 性別に関わらず婦人的メンタリティを持つ方ならご参加可能です。


アーティストプロフィール
三田村光土里(みたむら・みどり)

1964年 愛知県生まれ 東京在住。南山短期大学人間関係科卒業。名古屋ファッション専門学校ファッションデザイナー科卒業。現代写真研究所基礎科修了。
「人が足を踏み入れられるドラマ」をテーマに、日常の記憶や追憶のモチーフを、写真や映像、日用品など多様なメディアと組み合わせ、私小説の挿話のような空間作品を制作し国内外で展示。2005年には文化庁海外派遣芸術家としてフィンランドに1年滞在しながら3都市巡回個展を開催した他、2006年にはウィーン分離派館にて、個展「Green on the mountain」。日本の新進作家展 vol.2「幸福論」東京都写真美術館 (2003)、「クワイエット・アテンションズ」水戸芸術館 現代美術センター(2011)、 個展「Art &Breakfast Melbourne」モナッシュ大学美術館(2011)、「虹の彼方」府中市美術館(2012)、 「そらいろユートピア」十和田市現代美術館(2014)、「ここに棲むー地域社会へのまなざし」アーツ前橋(2015)、「あいちトリエンナーレ 虹のキャラバン・サライ 創造する人間の旅」愛知県芸術文化センター(2016)個展「Art &Breakfast Wiesbaden」Kunst verein Bellevue-Saal /ドイツ (2016)、フォークストン・トリエンナーレ関連企画「Leaving Language」The Metropole / イギリス(2017)、個展「ここにいなければ、どこかにいる – If not here, then I’m somehwere else.-」ギャラリー Manuel Ojeda (2018)、他多数。

写真、映像、音楽、言語、偶然に見つけたものなど、様々な素材を組み合わせたインスタレーションによって、「人が足を踏み入れられるドラマ」を表現。三田村の作品はいつも、文化的差異を超えた個人的な共通理解を探るために、旅の中で得た社会に対する眼差しを、多様な表現方法によって作品に反映させようとしている。インスタレーションに配置されたモノたちは絵本の挿絵のように物語を演じ、誰にとっても身近な、日常の記憶から生まれる不器用で愛おしい感情を人々と分かち合うための装置となる。
三田村は滞在制作プロジェクト「アート&ブレックファスト」を2006年より世界中の様々な国で展開中。それぞれの都市で生活しながらアイデアを見つけ、フィールドワークを通して集めた材料によってその場で無数のインスタレーション作り上げる。B&B(ベッド&ブレックファスト)にヒントを得たタイトルの通り、来場者との朝食ミーティングを滞在先で開催しながら制作。

岡田裕子(おかだ・ひろこ)

1970年東京生まれ、東京在住。現代美術家。1993年多摩美術大学絵画科卒業、現在多摩美術大学非常勤講師を務める。
ビデオアート、写真、絵画、インスタレーション、パフォーマンスなど多岐に渡る表現を用いて、自らの実体験̶恋愛、結婚、出産、子育てなどーを通したリアリティのある視点で、現代の社会へのメッセージ性の高い美術作品を制作。 国内外の美術館、ギャラリー、オルタナティブスペース等にて展覧会多数。現・多摩美術大学美術科演劇舞踊非常勤講師。 近年は、大学や若手アーティストとのアートプロジェクトも多く手がけている。 2010年より、個人活動の傍らオルタナティブ人形劇団「劇団☆死期」を主宰。「劇団☆死期」は夫で美術家の会田誠を顧問とし、学生、子ども、一般人からアーティス トまで様々なメンバーと流動的に関わり、多様なアートプロジェクトとして常に実験的な パフォーマンスを企画。形式やメンバーもその時ごとに形を変え、神出鬼没の「謎」の団体。“イかれた”ビジュアルとアプローチでありつつ、社会的メッセージ性の高いハイブロウな作品を展開。この人形劇を書籍化した著書に「銀髪の賢者と油之牝狗:現代アート探偵ゲンダイチコースケの事件簿」(2015)がある。
他に、近年のアートプロジェクトの活動としては、2015年、東京都現代美術館の展覧会「ここはだれの場所?」で実際の家族のアートユニット〈会田家〉として参加し話題となった。

近年の作品としては、一般参加者がルールのない遊びを楽しむ映像作品「カラダアヤトリ」(2016~17年、市民ギャラリーあざみ野、韓国国立現代美術館)、下着の移り変わりで女性の人生を紐解く映像インスタレーション「女の一生~O子の場合」を発表(2018年、Interdisciplinary Art Festival Tokyo 参加作品/東京&マレーシア)などがある。2019年には恵比寿映像祭(東京都写真美術館)を皮切りに、新作「エンゲージド・ボディ」を発表。


〈現代美術〉
Matsukage Hiroyuki

▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
俗にいう「現代アート」に限らず、音楽、映画、サブカルもアングラも含めた文化全般を視野に入れた講義、ワークショップを実施します。かならずしもアーティストを養成することが目的ではないですが、節々でアートの実践を体験してもらうことで、クリエイティビティー(=創意工夫)の本質を知ることを目指します。

Saitoh Minako

▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
作品制作を中心に、現代美術に関する講義を交えて進む講座です。制作を通して、美術作家としてのものの捉え方や考え方も学んでいきます。まず、ゆるやかな方向性をもったカリキュラムを用意します。とにかく、何か作ってみる。そこからスタートです。

Kurashige Jin

▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
現代美術においての「映像(動画メディア)」に特化しながら、実際に作品制作を行っていきます。発想の幅を広げ、技術や理論を身に着け、アイデアを具現化していくなかで、映像の魅力や可能性を感じることができるはずです。

Endo Ichiro

▷授業日:毎月第三週の土曜日と日曜日
未来美術家・遠藤一郎による新講座。本当にお前がやりたいことは何なのか。お前の夢を好きなまんまにやれ、わがままに。夢バカ最強宣言。非実力派宣言。最初の一歩。世の中にはへんなやつが必要だ!!

Matsuda

▷授業日:毎週土曜日 19:30〜22:30
現代を様々な角度から考証し、ハミダシ者として表現を創造していくことを目的に授業を進めていきます。キーワードとして、「サーチ&デストロイ」を強く意識していき、学校教育では教えられないことを存分に取り入れながら、強い表現とはなにか?を考え実践していきます。