小林加世子 with 超・日本画ゼミ モーレツシロウト
せいを引き摺る -顕わになる境界を見つめて-
この度、美学校 超・日本画ゼミ修了展「モーレツシロウト」のプレイベントとして、小林加世子によるライブパフォーマンスを公演する運びとなりました。
小林は、超・日本画ゼミ修了生であり、現在は美術家として活動しています。墨(炭)と自身の身体を用いて、紙の上をはいずり引き摺りまわることで顕われてくる「境界線」をテーマとした表現方法は、2016年4期ゼミ修了展「神保町から来ました、」“Marginal-Man”(四谷三丁目 ランプ坂ギャラリー)から始まり、現在もなおその表現の探求を繰り返し行っています。小林は、左半身は障碍、右半身は健常と一つの身体にそれぞれ相反するものを内包し、また男らしさや女らしさと云った性的役割(ジェンダーロール)に違和を感じている為、生きていく上であらゆる境界を彷徨い続けています。そうしたどこにも帰属することのできない疎外感は、他者、社会、延いては世界との隔たりを強く意識する要因となっています。自らが引き直す「境界線」の行方はどこなのか?そもそも「境界線」とは何か?小林は私たちに体当たりで問うて来ます。
今回は、小林加世子単独によるパフォーマンスに加え、超・日本画ゼミ生(4名)、さらには講師 間島秀徳もパフォーマンスに挑みます。何が起こるのか?!それは、私たちにもわかりません!
小林加世子と超・日本画ゼミのモーレツパフォーマンスをどうぞお見逃しなく。
超・日本画ゼミ6期生 今岡瑞奈、香久山雨、谷島菜甲、丹治真紀子
会場:美学校 本校(地図) 東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
第1回 4月6日(金)20:00~
第2回 4月7日(土)17:00~
第3回 4月8日(日)17:00~
※上演時間おおよそ30~40分
※6、7日は小林とゼミ生、8日は小林と講師(間島)による公演予定
※予約不要。直接会場へお越しください。
小林加世子(こばやし・かよこ)
1981年 群馬県生まれ。
2013年に美学校入学「造形基礎Ⅰ」を2年修了した後、2015年より「超・日本画ゼミ」を2年受講。
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生きることは表現すること。
不在としてきた半身を手がかりに、自己と他者の境界を見つめ、点在していた輪郭を結びなおす事で自身を変態し(かたちづく)ろうと、現在、大阪に拠点を置く劇団態変のパフォーマーとして活動する傍ら、絵画表現と身体表現とを融合させるべく模索中。
▷授業日:毎週土曜日18:30〜21:30(毎月第三週は日曜日13:00〜17:00)
本講座では自立した作家として歩み出せるように、制作実践のための可能性を探究し続けます。内容は基礎素材論に始まり、絵画制作に必要な準備の方法を習得するために、古典から現代までの作品研究等をゼミ形式で随時開催します。