文=木村奈緒 写真=皆藤将
会田誠さんを聞き役に、若手アーティスト等の活動や作品について話をうかがうイベント「会田誠の月イチぼったくりBAR」。約1年ぶりに再開した第13夜は、美術家・建築家の秋山佑太さんをゲストにお迎えして、2018年3月11日に開催しました。
ごく簡単にではありますが、当日の様子をレポートいたします。
幼少期〜東日本大震災〜新芸術校
アパレル企業に勤めるご両親の下で育った秋山さん。幼少期は、ファッションデザイナーを志したものの両親の反対を受けて、2番目に好きだった建築家になろうと中学生の時に決心したとのこと。幼い頃から物を作ることで言いたいことを表現してきたそう。その後、より意匠的な仕事を志してインテリアデザイナーとしてキャリアを重ねてきました。
この日は東日本大震災から7年目でしたが、震災後、秋山さんが請け負っていた仕事も飲食店の内装からシェアハウスの立ち上げといった内容に変化するなど、震災以前とは異なる依頼が増えたとのこと。そうした変化を受けて一旦これまでの方向性を見直している時期にゲンロンの新芸術校を知り、入校。講師を務めていた会田さんとも新芸術校で知り合いました。入校時は美術家としての活動は考えていなかったそうですが、展覧会の空間設計をしてみたいという思いがあったそう。会田さんも、受講生を巻き込んで大きな空間を作っていた秋山さんを、一風変わった受講生として記憶していたようです。美大油画科卒の会田さんと、異業種から美術にアプローチする秋山さんの対比が際立った一夜でした。
▼秋山佑太さん
▼以下、秋山さんが企画、キュレーションに携わった展示など。江東区の民家を会場にした「BARRAKOUT バラックアウト」展
▼「建築/土木/震災/オリンピック」をテーマにSEZON ART GALLERRYで開催された「ground under」展
▼オープンを控えて内装工事中のギャラリーEUKARYOTE (ユーカリオ)で開催された 「Super Circulation / 超循環」展
▼秋山さんのご厚意で、秋山さんが営む中央本線画廊の名物(?)画廊ハイが振る舞われました!秋山さんお手製の原液を、焼酎とソーダで割ります。スパイシーで美味でした。
▼会田さん、美学校・藤川校長、秋山さん。秋山さん、ありがとうございました!
次回は4/24(火)開催
ということで、無事に1年振りの再開を果たした「会田誠の月イチぼったくりBAR」。次回は4/24(火)開催です。ゲストはアーティストの青柳菜摘さん。詳細はこちらからどうぞ。次回も奮ってご参加ください!