定員:9名
期間:2026年5月〜2027年3月
日時:毎週月曜日 19:00〜22:00
学費:330,000円 教程維持費:11,000円(年額)
開催教室:本校

「芸術漂流教室」は、倉重迅、岡田裕子に加え、今年度より渡辺志桜里を迎え、講師3名体制で展開していきます。3人の講師によるこの教室は、一粒で3度おいしく、3倍以上の楽しみ方がある講座です。各講師の講義・演習のほか、ギャラリースペースでのグループ展や、2,3泊程度の夏期合宿なども行う予定です。現代美術の領域で活動しながら他ジャンルにも軸足を持つ、経験値の高い講師陣とともに「楽しく」「真面目に」漂流しましょう。
講師=倉重迅
アートを通じて人生のクオリティを高めたいと思っております。アートは決して美大卒やフルタイムアーティストだけのものではありません。思考する、議論する、制作する、発表するなど様々なプロセスを通して自分自身の表現力や理解力などブラッシュアップし、各々の人生にフィードバックすることができたらと思います。映像関連作品はもとより、インスタレーションや立体、絵画などジャンルを問わず扱っていきます。どのようなジャンルでも思考プロセスや言語はほとんど変わらないので極力色々なところに手を伸ばしていきたいと考えています。
授業内容の一例としては各受講生たちが持ちよる作品、コンセプト、アイデアなどをベースにディスカッション、ディベートをラウンドテーブルで3時間ガチンコで行っていくものなどがあります。日本ではあまり馴染みのないスタイルですが、弱点や強みが浮き上がり、また特定個人の思想や嗜好に引っ張られたりしにくいので、ことアートに関しては非常に効果的です。
一年間を通してお互い成長していけたらと思います。
講師=岡田裕子
岡田自身、表現形態が多岐に渡り、分野横断的な試みを行いながら芸術活動を続けてきました。ですので、受講生ひとりひとりの興味関心や適性を探り、絵画、立体、インスタレーション、パフォーマンス、メディアアートやそれ以外など、多様な可能性を提案しながら、実践的な制作のアドバイスができると思います。ワークショップ形式の授業や観賞授業なども行います。
受講生ひとりひとりが、これからどう生きてゆこう、これからどう変化しよう、などを抱えています。そういった想いに対して、美学校の少人数制という利点を活かし、それぞれに丁寧に対話してゆきたいです。ここでは「こうあるべき」というような指導はないと思っていて、それは掴みどころなく感じるかもしれませんが、ここから良い変化を遂げた受講生がたくさんいるなという実感があります。あと、なぜだか、卒業しても年度跨いで仲の良いコミュニティが生まれてますね。漂流船から上陸した仲間のような感じかもしれません。
講師=渡辺志桜里
作品、と言うとある完成された作品を想像するかもしれません。しかしながら作品と言うものは地続きの活動の中でひょこっと顔を出す、プロセスの中のある点でしかないのかもしれないとも思うのです。
この授業で目指すのは、システムを踏み外してみることで、器官なき身体を獲得することです。私たちを縛る社会の規範やルールを、「“にんげん”以外のスケール」という複眼的な視座で捉え直す。たとえば足元の名もない草木の営みや、遥か彼方の地質学的な時間を想像するとそこには、人間中心の狭い理屈や倫理では測りきれない、ダイナミズムが横たわっていることに気づきます。
そうした制作の過程で、戦争や震災、あらゆる不合理の隙間をすり抜けて生きる術を見つけられたらいいなと思います。
講師プロフィール
倉重迅

1975年神奈川県生まれ。フランス国立高等芸術大学マルセイユ(ボ・ザール)DNSEP課程修了。トリノ・トリエンナーレ、シドニー・ビエンナーレ、「笑い展」(森美術館)など、国内外の展覧会に参加。
また複数のa.k.a.にて、CMやPV、TV番組などのディレクションなどにも携わっている。
面白そうなことに積極的に関わっていった結果、運営や経営、関連する企業、NPOなどは多岐にわたる。近年は飲食店や食品輸入などにも鋭意参画中。
岡田裕子

未来予想的でかつ独創性の高い作品をチャレンジングな手法で展開する。国内外の美術館展、アートイベント、レジデンス事業に多数参加。主な作品に、再生医療をテーマとした《エンゲージド・ボディ》、男性の妊娠を描いた《俺の産んだ子》、自分の葬送を仮想体験するXR作品《Celebrate for ME 》など。個人活動のほかに他者と協働するアートプロジェクトも立ち上げる。 <オルタナティブ人形劇団「劇団☆死期」>主宰。 家族(会田誠、寅次郎、岡田)のアートユニット<会田家>、Art×Fashion×Medicalの試み<W HIROKO PROJECT>。1970年生まれ。
渡辺志桜里

1984年東京都生まれ。2015年に東京藝術大学美術学部彫刻科を卒業後、17年に同大学大学院を修了。代表作として知られるインスタレーション作品《サンルーム》は、渡辺にとって⾝近な遊び場であった皇居から採取された植物、⿂、バクテリアを生育する⽔槽を繋ぎ合わせ、その⽔を循環させることで、人工的な⽣態系を作り出している。作品制作の背景には、生物全体の種の絶滅・保護・排除の関係性、生態系の視点から見た国家という共同体、民俗的慣習や祭事に潜在する自然と人間との営みに対する独自の観察がある。
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講師インタビュー

※26年度から田中偉一郎さんに代わって渡辺志桜里さんが加入し、講師は倉重迅さん、岡田裕子さん、渡辺志桜里さんの3人体制となります。
2019年度に美術家の岡田裕子さんを新講師に迎え、装い新たに開講した「芸術漂流教室」。倉重迅さんの「ArtLife Hacks (ALH)」、田中偉一郎さんの「芸術小ネタ100連発小屋」、岡田裕子さんの「ヒロコセンセイの芸術相談教室」の3つが併存する本講座。それぞれの授業内容、コロナ禍で考えたこと、講座の新展開などについて、講師の皆さんにお話を伺いました。
無理してアーティスト一本でやらなくてもいい
倉重 (岡田さんが加入して)講師は3人ともアーティストになったね。(※)
岡田 私は美術畑出身なので、実際に手を動かしたりワークショップを通じて何らかの学びになるようなことをやっていこうかなと始めました。
田中 岡田さんが2019年に講師になってからも、僕の講義自体はあまり変わらなかったです。「誰も知らない現代美術講座」という、自分で作家名や作品名をつくって現代美術史の流れの講義をやったり。全部ウソなんだけど。実践で言うと、やはり展覧会を開いた方がいいから、展覧会にどういう準備がいるかということは今までどおりやってます。「1hour展覧会」と題してたったの1時間で構想から実際に作品をこしらえて、展覧会を誰かに見てもらうところまでやってみましょうとか。
倉重 僕も偉一郎くんと一緒でやってることはあまり変わってなくて、瞬間的に映像を作るとか、テレビ番組を丸々一個模写して作るとか、お題でポンとか映像中心ですね。ただ撮影技術、編集技術的な方向はあまり掘り下げずに、アイデアやそれを作品として落とし込むプロセスなどに重点を置いています。
僕自身がその時点で興味があることに手を伸ばしていった結果、幾つかの制作会社や食品輸入、飲食店なども並行してやっていたりするのですが、皆が皆フルタイムアーティストになる必要はないと思っていて。むしろ真面目に美術を勉強して、美術の考え方とか文脈を学んだ人が公務員になったり美容師になったり一般社会に出たほうが、世の中絶対面白くなると信じています。講師がアーティスト3人になったことで、その考えがより強くなったかな。だから、生徒にアーティストになるなとは言わないけど、どちらかと言えばパートタイマーの方をオススメする感じで僕はやってる。
受講生座談会

※26年度から田中偉一郎さんに代わって渡辺志桜里さんが加入し、講師は倉重迅さん、岡田裕子さん、渡辺志桜里さんの3人体制となります。
倉重迅さん、田中偉一郎さん、岡田裕子さんが講師を務める「芸術漂流教室」。2021年度は、年齢や職業の異なる8名の受講生が集合。講座の受講理由、印象に残った講座、受講してみての感想など、受講生の皆さんに「芸術漂流教室」での一年間を振り返っていただきました。・・・続きを読む
過去の修了展など
授業見学お申込みフォーム
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*フォーム送信後3日以内に事務局から返信のメールが届かなかった場合は、フォームが送信できていない可能性がありますので、お手数ですが美学校事務局までご連絡ください。
〈現代美術〉
アートのレシピ~写真と映像から生まれる表現 松蔭浩之+三田村光土里 
▷授業日:毎週土曜日 13:00〜17:00
本講座では、長年にわたり好評を博してきた現代美術講座「アートのレシピ」のエッセンスを凝縮し、現代美術の表現として最も有用な手段である「写真」と「映像」を活かした作品制作と、さらにその展示方法について実践的に学んでいきます。
▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
作品制作を中心に、現代美術に関する講義を交えて進む講座です。制作を通して、美術作家としてのものの捉え方や考え方も学んでいきます。まず、ゆるやかな方向性をもったカリキュラムを用意します。とにかく、何か作ってみる。そこからスタートです。
▷授業日:毎週月曜日 19:00〜22:00
倉重迅、岡田裕子、渡辺志桜里による講義・演習のほか、ギャラリースペースでのグループ展や、2,3泊程度の夏期合宿なども行う予定です。現代美術の領域で活動しながら他ジャンルにも軸足を持つ、経験値の高い講師陣とともに「楽しく」「真面目に」漂流しましょう。
▷授業日:毎週金曜日 19:00〜22:00
「現代アートの勝手口」は、この20世紀を総崩れにした30年の後に、改めて勝手に現代アートをやろうという集まりです。私たちは広く深く種々の形式を取り扱います。知的好奇心の赴くままに一緒に遊べる人と、これからの遊び方を再発明したいのです。この講座を通し、三河屋のようにひとの勝手口から勝手に出入りして、その勝手を盗み合えるひとたちと出会えれば幸いです。
アンビカミング:シャドーフェミニズムズの芸術実践 遠藤麻衣+ゲスト 
▷授業日:隔週火曜日 19:00〜22:00
アーティスト・遠藤麻衣による講座。フェミニズムの領域でも「ネガティブ」で「パッシヴ」な「シャドーフェミニズムズ」に焦点を当てて学んでいきます。クィア・フェミニズム、ソーシャルプラクティスとしての芸術に関心を寄せるさまざまな方の受講をお待ちしています。
▷授業日:第二日曜日 14:00〜16:30
この講座では、音や音楽を考えるうえでの基礎的な学びとして、広く現代音楽や電子音についての知見を深め、音自体の構造を理解し、電子音響による音づくりを通じて「音とは何か」を考察、実践します。
▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
この講座では立体や、空間的な制作表現について学びます。作品制作、作品鑑賞体験、美術を考えることは勿論、それぞれの特性や関心がどのようなところにあり、どのように展開していくのか。どのような手段で制作や思考が進められるのかを、実践的に取り組んでいきます。
全日本 無意味塾 〜無意味からはじめる美術とデザイン〜 田中偉一郎
▷授業日:第2、第4木曜日 19:00〜22:00
「すべては“無意味”から生み出される」美術家とデザイナーを並行し続けてきた田中偉一郎が開設。“無意味”で美術とデザインを同時に考える新しい講座です。ありがちなアート思考、デザインメソッドやAIより強力なツール“無意味”を手に入れましょう。
▷授業日:不定
未来美術家・遠藤一郎による講座。本当にお前がやりたいことは何なのか。お前の夢を好きなまんまにやれ、わがままに。夢バカ最強宣言。非実力派宣言。最初の一歩。世の中にはへんなやつが必要だ!!





