鑑賞者がやってみることで完成するインスタレーションや、観客参加型のアートプロジェクト、朗読や解説ツアーを伴った美術展など、「上演」というキーワードで考えられる表現が増えています。しかも、上演の理論は、アブラモビッチの批評から入る演劇の理論書「パフォーマンスの美学」や、参加型アートを演劇史に位置づけるべきだと主張する「人口地獄」などジャンル横断的なのが特徴。しかし、領域を超えて考えたり語ったりするコトバはまだまだ稚拙です。
本講座は、美学・詩学・演劇学など、相互に矛盾する「上演」を語る言語を講師から網羅的に紹介し比較検討し、上演を考える新しいコトバを受講生とともに切り開いていくことを目的とします。自分で考えたいアーティストやパフォーマーや批評家とその志望者、最近のアートの動向を語る言葉がほしいアートファンが対象です。
第1回 4月5日(水)
上演は作品とよばないほうがいいのではないか/リヒテ・シェクナー・ゴールドバーグ・フリード・ビショップなど
第2回 4月19日(水)
作品など存在しない。上演は現象する。/カント・アリストテレス・プラトン・ハイデカー・ナンシーなど
第3回 4月26日(水)
「芸術」は「上演」に呪われている。戯曲は存在する。
*内容は予告なく変更されることがあります。
講 師:岸井大輔
開催日:2017年4月5日(水)、19日(水)、26日(水)[全3回]
時 間:19:30〜22:00
受講料:3回通し:4500円(予約、当日ともに同額)
各回:予約2000円/当日2500円
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
申込み:ページ下部の申込みフォームよりお申込みください。
※特別講座は誰でも受講することができます。
講師プロフィール
岸井大輔
1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」
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