美学校 高円寺校 公開講座「思想の錬金術師養成教場」



かって中世でアーティストと呼ばれていたのは、占星術師か医者であった。時代の価値を変換し、新しい価値観を創出する人達の総称である。アートの分野を超えて、様々な角度から考察し、創造的な思考を獲得するための刺激を与えることを目的に開講される。学生に限らず、自らを再構築し、本物を思考するアーティスト達よ集まれ。

美学校の歴史の中に、創造の錬金術師養成教場ともいうべき「最終美術思考工房」が存在した。コンセプチュアル・アートの創始者、松澤宥の主催する教場であり、既存の価値を変換し、新しい価値観を創出するために思考する場であった。思考カリキュラムには、宇宙論、量子力学、マンダラ、ユートピア、エロス・タナトス、記号学、アナグラムなどの当時の思想体系の修得を図ることを目指し、もう一方では、超科学、ユーフォロジー、超古代文明、錬金術、神秘学などのオルタナティブな思想体系を学び、創造的な思想のパラダイムシフトへの道が計画されていた。本講座は、かっての教場に在籍した美術家がナビゲーターとなり、自らのテーマを「惑星磁場修正計画」として考案した思想背景を通して、その流れを継承するとともに、新たなる思想の構築を図る思考教場となる。さらに、思想背景を存分に有する特別講座などを交えて当時を検証しつつ、未来への軌跡を探求することで、必要になるであろう思想を浮き彫りにさせ、受講する側に大いなる刺激を与えようとする試みとなる。
芸術の枠を超えて既存の価値を変換し、新しい価値観を生み出すために必要な人間力を養成するー錬金術師養成教場に来たれ。

※この講座は特別講座「ω(オメガ)芸術表現 ―― 宥学会・遊学塾 」とも連携しながら開催されています。


講 師: 伊丹裕+ミスターX
日 程:2013年4月7日(日)[講座は毎月1回(第1or第2日曜日)に開催予定です]
時 間:16:00~
場 所:美学校 高円寺校(360°GRAPHICS内
    東京都杉並区和田3-54-5 第10田中ビル
参加費:各回1500円
申込み:受講申込みは不要です。直接美学校・高円寺校にお越しください。
問合せ:宥学会 03-3315-6950 info@360para.com


4 月7日:講座内容
「風水と気学」というテーマで風水学と現代科学の風水論を学び、気の流れなどを体感する呼吸法やダウジングなども実践してみたいと思います。自宅の中で自分にとって良い場所なども探せる方法も学びます。ダウジングロッドを作りますので、クリーニング屋のハリガネのハンガーを持っている人は2本、持参してください。


伊丹裕
美術家。 松沢宥のもとで最終美術思考工房修得。1980「美道的表現の宣言」1991「サーキュレーション・アート提唱」。1992「波動空間哲学の構築」、1993-2003「惑星磁場修正計画」として地球上のパワースポット7箇所に磁場の修正装置を埋設し、地球の磁場を修正する実施プロジェクトを推進。「磁場=意識場」をコンセプトに見えないエネルギーを探求し、視覚・聴覚的に見えるかたちに表現することを試みるとともに、未知なるエネルギーを利用可能にする考え方のメッセージを発信している。「惑星磁場修正計画」の広義的解釈は、地球環境を様々な分野から探求し、導き出された観点より、改善を図る長期的なプロジェクトと位置づけている。

◎特別講師

小倉正史
美術評論家(国際美術評論家連盟会員)、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章受賞、東京にて活動。日本語著作:現代美術アール・ヌーヴォーからポストモダンまで(共著)1989。展示会キュレーター:カトリーヌ・ボーグラン、赤い死のマスク(1994)、Sarkis-Zone(1994)、都市の風景バンコック(2003)、シンポジウム:大阪国立民俗学博物館(2003)。主要訳書:アンドレ・レスレール著「アナキズムの美学」、ブレーズ・ガラン著「アール・ソシオロジック、芸術からの解放」、ジャン・コーヌ「コミュニケーションの美学」。ジャン=リュック・ナンシー著「遠くの都市」 。

能勢伊勢雄
写真家山崎治雄師に写真を習う。映像作家・美術展企画:水戸芸術館『ANOTHER WORLD』展連動企画『超越思考講座・アナザーワールドへのプロローグ』企画ならびに講師、水戸芸術館『ジョン・ケージのローリーホーリーオーバーサーカス』展の3企画と映像作品上映、『山形国際ドキュメンタリー映画祭’95 』にて映画作品が選出上映される、備前市商工会議所主催『備前アートイベント』のアシスタントディレクター(’89-’95)、岡山県立美術館『岡山で創られた映画』に映像作品出品、尾道市市立美術館『龍の国尾道・その象徴と造形』展監修、実験映画の大回顧展『アンダーグラウンド・アーカイブス1958→in Kobe Kyoto Osaka 』で映像作品が選出上映、岡山県主催『現代作家の眼アートウェーブ岡山・巡回展』に写真・映像作品を出品、勝央美術文学館『高梨豊写真展』監修、岡山・倉敷市連携文化事業『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004 』展開催、広島市現代美術館『松澤宥と9つの柱』展に作品出品、水戸芸術館『X-COLORグラフィティin Japan』企画、岡山市Galeria Puntoにて『PORTOGRAPH  能勢伊勢雄写真展』開催など多数。

小坂真夕(こさかまゆ)
美学校最終美術思考工房で松澤宥、水上旬に学び、空海が日本の現代アートの原点なのだということを知った。言語によるアートは、例えばヴィトゲンシュタインは最高だと感じるところから始めよう。そうやってアートに近づこう。

窪寺雄二・渡辺彰・米谷栄一
特別講座「ω(オメガ)芸術表現 ―― 宥学会・遊学塾 」紹介文を参照。

過去の参加講師紹介
松澤宥(美術家)、鳥居礼(ホツマ研究家)、芹沢高志(アートディレクター)、秋田敬明(ギャラリスト)原万希子(キューレーター)、JINMO(完全音階作曲家)、岸健太(建築家)、稲本竜太郎(美学者)GROUP DE VENT(パフォーマンス)、坂口恭平(ノマドアーティスト)など