ナオナカムラ Group Show 「前線」
修了生の中村奈央さんが運営するスペース「ナオナカムラ」にて、次世代を担う20代の世代にフィーチャーしたグループ展「前線」が開催されます。是非お出かけください。
会 期:2015年11月6日(金)〜11月10日(火)
時 間:14:00~21:00
会 場:素人の乱12号店「ナオナカムラ」(東京都杉並区高円寺北3-8-12 フデノビル2F)
参加作家:ヌケメ、ひろせなおき(ひろせなおき×ヤマムラシオン)、RYOTA MURAKAMI(村上亮太)、中島晴矢、KEISUKE YOSHIDA(吉田圭佑)、齋藤はぢめ、あいそ桃か、GOMESS(GOMESS×田山百華/GOMESS×ナルコ)、村井祐希
ディレクター:中村奈央
詳 細:http://naonakamura.blogspot.jp/
《オープニングレセプション》
11月7日(土)18:00~
この度、高円寺にあります素人の乱12号店「ナオナカムラ」では、ヌケメ、ひろせなおき、RYOTAMURAKAMI、中島晴矢、KEISUKE YOSHIDA、齋藤はぢめ、あいそ桃か、GOMESS、村井祐希による展覧会「前線」を開催いたします。
今展覧会では、1986年生まれから1995年生まれの次世代を担う20代の世代にフィーチャーし、さまざまなカルチャーシーンでオルタナティブに「前線」に立ち活躍する彼らの姿を紹介します。
ヌケメは1986年生まれ。ファッションをメディアに、コンピュータ刺繍ミシン上の刺繍データを破損させ、グリッチを発生させる「グリッチ刺繍」シリーズや、詩人で写真家の辺口芳典氏による言葉の提供から生まれた「ヌケメ帽」など他分野の作家とのラボレーションをメインに作品を多数発表しています。
ひろせなおきは1987年生まれ。ズバ抜けたフットワークの軽さとリサーチを重ね、ネットカフェやギャル文化などリアルタイムなニュースを作品へアウトプットしています。今回、ヤマムラシオンとコラボレーションし作品を発表します。
RYOTA MURAKAMI(村上亮太)は、1988年生まれ。幼いころから母親が手づくりしていた洋服を着ていましたが、小学校でバカにされたことから不登校になります。そんなファッションに対するコンプレックスからデザイナーを目指すもスランプに陥ったとき、ファッションへのバックグラウンドには母親と愛情の詰まった手づくりの洋服の存在があることに気がつきました。そこから、母親とのコラボレーションが始まります。
中島晴矢は1989年生まれ。現代美術家として展覧会では話題を集め、ヒップホップユニット「Stag Beat」ではラッパーとして観客を沸かせ、舞台では演者として何者かになりきります。何者でもないからこそ何者かへの憧れがあり、むしろ何者にもなれることを強みに自身と日本の社会を見つめ作品を発表しています。
KEISUKE YOSHIDA(吉田圭佑)は1991年生まれ。「日本の明るいのか暗いのかわからない青春の空気と、そこにいる彼らの装い」をブランドのコンセプトに掲げ、あのとき誰もが感じていた鬱屈とした気分や、今も覚えている甘く苦い想いをファッションへアウトプットしています。
齋藤はぢめは1992年生まれ。社会に存在するあらゆる揺らぎに怯え、その揺らぎは性別や世代といった型に当てはめることで方向を定め個人を確立していると考えます。型へのインプットと型からのアウトプットを自身の体験を交えながら映像におさめ発表しています。
あいそ桃かは1993年生まれ。自身や他者の伴うあらゆる「自意識」をテーマに掲げ、そのシステムやそのもの自身をアニメ調のキャラクターを通して平面やアニメーションなどに落とし込みます。
GOMESSは1994年生まれ。10歳のときに広汎性発達障害と診断され、いじめやひきこもりを経験します。コンプレックスを武器に変えることのできるヒップホップと出会い、社会に対する生きづらさや自身の存在を証明するためにラップで表現を追求しています。今回、田山百華とナルコの2人それぞれとコラボレーションし作品を発表します。
村井祐希は1995年生まれ。巨大な画面に対して、アッサンブラージュなど物質感を盛り込み、作品のもつ力や、無限の可能性を感じさせるほどのエネルギーに満ちた巨大絵画をメインに作品を多数発表しています。
また、ナオナカムラ(中村奈央)は1990年生まれ。美学校を卒業後、展覧会の企画や手伝いなどをしながら、東京の高円寺をメインとした展覧会スペース「ナオナカムラ」を開始しました。これまでに40近い展覧会を企画、開催しています。
生まれたときから不景気でバブルを知らない私たちですが、そんな私たちだからこそ消費にとらわれることなく自由な生産を可能にし、社会に対して絶望に駆られることなく希望を探し抱けます。
2008年の世界金融危機で以前より保守的になり、停滞してしまったように感じるシーンやマーケットとともに2011年を生き抜いた私たちは今、メインストリームにフィットせずオルタナティブな動きへとシフトして新しいムーブメントをつくっている最中なのではないでしょうか。
既存のルートから外れることを恐れず自ら道を探り当て、常に「前線」で闘う20代の世代の姿を2015年の今この瞬間しか集うことのないメンバーとともに開催いたします。この機会にどうぞご覧ください。