同講座はデザインとパターンを主軸とした服飾の学習を行います。しかし、他の服飾学校クラスとモード研究室との大きな違いは、美学校という場所で学ぶことによって、他のクラスとの交流も含め、美術に触れ、影響を受け、学んできたことです。
「自分とは何か」をイメージするときの最も基本的な手がかりとなるのが、Body Image Boundary(身体像境界)です。
具体的には、皮膚であり、衣服を着ている場合は、衣服がその役割を果たし、外界と自分とを隔てるものとして感覚する境界となります。つまり、衣服は皮膚でもあるのです。そして、私にはこの言葉がとても腑に落ちたものでした。
さらに、皮膚と衣服の境界線を限りなく近しいものとして考えてみてはどうかという論点にたどり着きました。それは、皮膚と衣服のギリギリの境界でもあり、融合点でもあります。あるいは、皮膚と衣服が密接に影響し合う関係性の部分であるともいえます。
今展示は、これまで学んできたことの発表の場に加え、モード研究室の公開授業としての役割もあります。境界を感覚する役割としての衣服の存在を意識出来る可能性を求め、実験として身体像境界としての衣服の存在を確認していきたいと考えます。
自身の「皮膚」と感じる作品を発表します。
会場は会期中、場所及び時間の全てを私の空間として作り上げます。
展示期間中は、全て授業時間とし、19日20時~トークショーまでの時間、作業をし続けます。
ドレスコードの設定により、来場される方々へも衣服の存在を意識していただきたいと考えます。
どうか、作品「MY World」past, now, and more….へ遊びに来てください。
面白い企画もご用意します。*詳細は随時twitter、facebookにてアップします。
会 期: 2013年5月18日(土)20:00〜5月19日(日)21:00頃
《講評およびトークショー》
19日18:00〜
ドレスコード: 一張羅(いっちょうら)
会 場: 美学校
東京都千代田区神田神保町2丁目20 第二冨士ビル 3F
ゲスト: 小池 博史(株式会社イメージソースCEO・クリエイティブディレクター)
ナンジョウフミトシ(NANJO HOUSE オーナー・アパレル生産管理)
講 師: 藤川公三(美学校代表)、濱田謙一
出 展: 中山由都、濱田謙一(特別出展)
Twitter: @mode12_bigakko
問合せ: mode2012hmd@hotmail.co.jp