演劇作家・演出家の篠田千明が講師を務める「劇のやめ方」の修了発表会が美学校本校にて開催されます。是非ご来場ください。
辻「瀬戸際を歩く」
朗読をやります。
来てくださった皆さんと一緒に、ゆるやかで、ちょっと楽しい時間を作れたらいいなと思っています。
演劇を観に行って、開演と終演のあいさつの時間がなんとなく心に残りました。
「非日常としての劇」と「劇の外側という日常」のあわいなのかもしれません。
修了発表は、そんな「劇」と「劇の外側」の瀬戸際をゆっくり歩いてみようと思います。
・「劇のやめ方」と私
「劇のやめ方」を受講したのは、本当は、「劇」に対する怖さを、なんとかしたかったからです。
みんなちゃんと、やるべきことや言いたいことが分かっていて、それぞれの「社会の劇」を全うしている。
私にはそんな風に見えます。
そういう「劇」をうまく出来ない自分が、昔からずっと、嫌で嫌で仕方なかった。
この一年、「劇のやめ方」での時間を通して、ぎゅっとなった固い気持ちが、少しほどけた気がします。
篠田さんやクラスメイトや修了生の方々とは、すごく長い時間を過ごしたわけではないのに、関わり合う中で、点を打つように、いくつも気付きをもらいました。
「劇」と「劇の外側」の境目を眺めることは、私にとって「自分を閉ざして守ること」と「自分を開いて関わり合うこと」の境目を見つめることに繋がっているような気がします。
日 程:2024年5月12日(日)
・13:00~
・14:30~
・16:00~
公演時間:40分
会 場:美学校 本校 3階(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
入場料:無料
・各回定員10名
・記録用の撮影が入ることがございます。
・開場は開演の15分前です。
・演出の都合上、途中からの入場が出来ませんので、ご了承ください。
▷授業日:隔週火曜日 18:30〜22:00
劇は始めるよりやめるほうが難しい。社会で起きている劇をやめるのはさらにとても難しい。難しいけど、劇をやめ方を考えることはいま必要とされているように思う。ワークショップや、今だから出来る実践を通して、みなさんと一緒に『劇のやめ方』にまつわる思考を捕まえたいです。