【11/14(土)・15(日)・オンライン開催】美学校・基礎教養シリーズ『今更聞けない基礎教養講座』〜音楽史その2「ジャズ編」 〜 高山博



本講座はZOOMによるオンラインの講座です。地方や国外在住の方もぜひお気軽にご参加ください。
お申込みに際しては最新版ZOOMをインストールの上、ご自宅の環境をあらかじめご確認ください。



今更聞けない基礎教養講座シリーズ”第二弾は「ジャズ史」です。

20世紀の初め頃に新大陸で生まれた、この一風変わった名を持つ音楽は、またたく間にアメリカを代表する音楽となり、映画、ダンス、ミュージカルといった大衆文化のメインストリームに躍り出ました。さらに第二次大戦後は、即興演奏の方法論について数々の革新が行われ、その音楽に対する知的探求は、あらゆる世代の聴衆を虜にしています。

ジャズミュージシャンたちが行ったさまざまな音楽上の工夫、すなわち、作曲や編曲の技法、楽器の改良、演奏法の拡大、といった営みは、今なお世界中の音楽に大きな影響を与えています。また、ジャズの美意識と方法論は、美術や文学をはじめとする20世紀の表現芸術と共にあり、互いにインスピレーションの源になっています。

そんなジャズですが、いざ聴こうとすると、何から手をつけていいものか、戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。あまりにも多くの録音とアーティスト、時代とともに生まれるさまざまなサブジャンル… ジャズをめぐる言説も数多く、いわば一種の情報過多とも言える状況です。一方で、ジャズとはいったい何を指しているのだろう? どこを聴けば楽しめるのだろう? といった、基本的なところで疑問を持っている人も多いでしょう。

本講座では、豊富な実例とともに、名アーティスト、名曲、名演奏を振り返り、この巨大な音楽の潮流全体を見渡す見取り図を提示します。また、さまざまなサブジャンルについても、それらがどのように生まれ、どんな工夫があり、どこに価値を見出しているのかを時代と共に考察します。これによって、ジャズの聴きどころがわかり、より楽しめるようになるとともに、ジャズとは何か、何が数多くのミュージシャンと聴衆を魅了しているのかが理解できることでしょう。

大好評いただいた「クラシック編」同様、本学作曲講座講師でもある高山博によるこの講義は、今回もたっぷり2日間。受講することで、ジャズとともに、建国以来現代にいたるまでのアメリカの文化史、アートシーンへの理解も深まることでしょう。音楽を実践している人だけでなく、音楽ファン、さらには、広くアートや文化についての理解を深めたい人にも受講をお薦めいたします。


■講義内容

1日目
・ジャズ前史
移民と奴隷がもたらした音楽

・ジャズの始まり
ニューオリンズでそれは始まった

・スウィングの時代
ジャズエイジの始まり 都市とジャズ 洗練され拡大するジャズ

・ビバップ登場
即興演奏の新たな方法論 個人とジャズ サウンドの探求 高度化する音楽性

2日目
・ビバップ登場(続き)

・モードからフリーへ
新たな自由を求めて 自己探求と自己解体 時代と共に疾走するジャズ

・クロスオーバー、フュージョン
他ジャンルとの交流 ポピュラー音楽へと融合していくジャズ

・今日のジャズ
クラブカルチャーとジャズ 再発見されるジャズ

※カリキュラムの進行度は受講生の理解度などによって前後する場合がございますのでご了承下さい。
音楽に関する講座ですので、パソコンやスマホ内蔵のスピーカーではなく、イヤフォン/ヘッドフォンでの聴講をお勧めします。


講 師:高山博
開催日:2020年11月14日(土)・15日(日)
時 間:13:00〜17:00
入場料:11/14(土)
    一般・・・3,600円
    美学校卒業生・・・2,200円
    美学校在校生・・・1,200円(2020年度の受講生が対象となります)

    11/15(日)
    一般・・・3,600円
    美学校卒業生・・・2,200円
    美学校在校生・・・1,200円(2020年度の受講生が対象となります)

    2日間受講
    一般・・・6,000円
    美学校卒業生・・・4,000円
    美学校在校生・・・2,000円(2020年度の受講生が対象となります)
※講座は、ジャズ史全体が把握できるよう、体系的な論旨に沿って行いますので、2日間通しての受講を推奨いたします。

会 場:オンライン
申込み:11月13日(金)20:00に終了いたしました。
支払い:フォーム送信後に自動返信でお支払いのご案内メールを差し上げます。案内に従ってお支払いください。

※事務局より授業用のURLやパスワードをお送りしますので、そちらからご参加いただく形になります。


【ZOOMを始めて使用される方へ】
ZOOMはPCやスマートフォンにて、インストール不要で利用できるサービスです。ZOOMを利用したことがないという方はこちらの案内に従って、各自のご自宅から参加可能かどうか、音声や回線など、通信環境を必ずご確認ください。

※オンライン開催ですので録画は不可となります、アーカイブも残しません事あらかじめご了承ください。

講師プロフィール


高山博高山博

作曲家としては、NHK銀河テレビ小説『妻』、TV朝日 『題名のない音楽会』(出演)、国際交流基金委嘱『ボロブドゥールの嵐』、香川県芸術祭『南風の祭礼』、自らのバンドCharisma『邂逅』(キングレコード)など、イベント、放送、CD作品など多岐にわたる。 執筆では、『ポピュラー音楽作曲のための旋律法』『ビートルズの作曲法』などの、音楽理論書や、 『Pro Tools 11 Software徹底操作ガイド』『Logic Pro X for Macintosh徹底操作ガイド』などのDAWのテクニカルな解説など、音楽雑誌でも健筆をふるう。 東京藝術大学大学院非常勤講師。


〈作曲/作詞〉


楽理基礎科 菊地成孔 Kikuchi Naruyoshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の構造を支える『音楽理論』を学ぶ講座です。魅力的なコード進行が、どのような仕組みで作られているのか?全くのゼロから始め、ポップスのコード分析が可能な可能になるまでのベーシックな音楽理論を学習します。


作曲演習 高山博 Takayama Hiroshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の魅力の源泉ともいえる『メロディ』を作る技術を学ぶ講座です。才能や偶然で済まされがちなメロディの作り方を体系立てて学び、曲作りのスキルを多面的に身に付けます。短いフレーズをつくることから始め、オリジナル楽曲を仕上げていきます。


歌う言葉、歌われる文字 鈴木博文

▷授業日:第四金曜日 19:00〜21:30
歌い、歌われる「歌詞」について学び、作詞を実践する講座です。講師の実際の仕事を具体例とした作詞メソッドの解説と並行して、作詞課題と添削を行う実践的な講義となります。


実践!自己プロデュースと作品作り 入江陽

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
「作詞、作曲」および音楽作品を何らかの形で世に「発表する」ことに特化して学びます。 受講生それぞれの技術やスタイルをカウンセリングしながら、各自が最適な形で自分の楽曲を世に出すことを目指します。