2012年2月、ひとつの建物がおよそ85年の生涯を終えました。
その建物の名前は九段下ビル。
九段下から神保町に向かう靖国通りの左手側、近代的な高層ビルに囲まれた古めかしい奇妙な建物を記憶している人もいるかもしれません。
1923年の関東大震災後の復興事業として1927年に建てられたこの九段下ビルは、第二次世界大戦、戦後の高度成長期、バブルの狂騒と崩壊、そして2011年の東日本大震災という日本の激動の近現代史を生き抜くという稀有な運命を辿りました。
2011年3月の震災後、遂に九段下ビルの取り壊しが決定。
テナントが退去し解体工事が始まる傍らで、九段下ビルの最後の住人となった画家・大西信之は居住空間をギャラリーとして公開することで抵抗を始めます。
こうして九段下ビルはその長い歴史の最後にパブリックスペースと
このイベントでは大西信之さん本人を招き、九段下ビルでの波乱の日々、そして、社会とアートの関係について詳しく話を伺います。
トークの後には懇親会もございますので、ぜひご参加ください。
日 程:2017年6月11日(日)
時 間:14:00〜16:30 (懇親会16:30〜)
ゲスト:大西信之
入場料:500円 (ワンドリンク付)/ドリンク持参で無料
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
ゲスト:大西信之
1956年東京生まれ。画家。武蔵野美術大学卒。舞台美術、映画美術などを経て、ロサンゼルス・アートバンク、シアトル現代美術館COCA、ニューヨークART54、トロントコングレスセンターなど各地で多くの展覧会を開く。