デイヴィッド・デュバル・スミスは90年代末の東京でイギリス人のマイケル・フランクとクリエイティブユニットNamaikiを結成。奇想天外で斬新なアイデアを駆使しながら広告から映像まで多くの仕事を極めた。しかし、ふと気づくとそれらクライアントワークから徐々に距離を置き出し、いつの間にか鎌倉山で畑を耕していた。今は東京を離れ熊本に住んでいる。が、もちろん絵は描き続けている。特になんの用途もなく!
また加賀美健は、スタイリストアシスタントからサンフランシスコ在住を経て制作活動をスタートした異色の経歴を持った作家で、その作品はジョークやユーモアをまとったポップなものが多く表現手段も多様で観るたびにニヤリとさせられる。また制作のみならず、自らが商品の買付けから管理、販売までを手がけるお店を運営している。
この作品も行動も一筋縄ではいかないご両人。やってることはもちろん違うのだが、そのフリーダムでファニーでポップな作品に奇妙な共通点を感じるのだ。なので今回、初対面のお二人から改めて作品制作と仕事と生活の話をシームレスに聞いてみたいなと思っています。
マジック・コバヤシ
デイヴィッド・デュバル・スミス
1970年ニュージーランド生まれ。20年以上楽しく日本で暮らしています。すばらしい友人たちと一緒に“Namaiki”というクリエイティブユニットを立ち上げ、東京を拠点とした“Superdeluxe”というイベントスペースを展開してきました。そして現在は、新しい友人たちも加わり、田舎をコンセプトにしたネットワーク“Inakadeluxe”を進行中・・・・。Inakadeluxeは、自然をもっと知ろうという人々と場所とのつながり。単純においしいご飯とすばらしい人たちだったり安くておもしろいことが好き。今よりゴミを減らそうと努力すること。いろいろ考えてる。僕たちは植物を育てたり(主にハーブ)、竹でものづくりもします。ペインティング、グラフィック、ドローイングを含めたヴィジュアルアートで表現したりもします。そしてよくお酒を飲んで、いい音楽をきいて、やんちゃしながら楽しい時間を創っています。
加賀美 健
1974年東京生まれ。現在も東京を拠点に制作活動をしています。 主な展覧会に2015年にアーティストのパピーズパピーズがデトロイドのワット・パイプラインで企画した「Green」、同年コメディーをテーマにしたグループ展「コメディー・コンクリート」MISAKO & ROSEN、2013年にウイシコンシン州ミルウォーキーのザ・グリーン・ギャラリーで開催されたスコット・リーダーとの2人展「The Future Is Stupid」、同年開催の個展「SPICY!!!」ナディッフ・ギャラリー(東京)、2006年にはウィーンのクリンジンガープロジェクトにて開催された個展「ハローウィン」があります。2015年のフリーズロンドンのライブセクションにて披露したポートレイトセッションのパフォーマンスが話題をよび会期中に2000人が集まりました。又2010年には、古着、オリジナル商品を扱う自身のお店ストレンジストアを代官山にオープン。アパレルブランドとのコラボレーションも多数手掛けている。
instagram
https://www.instagram.com/kenkagami/
movie works
https://www.youtube.com/channel/UCYqS_AO1q1zGJChR0rmJNYQ/videos?sort=dd&shelf_id=0&view=0
絵と美と画と術 特別企画第10弾「アート、ワーク、ライフ」
ゲスト:デイヴィッド・デュバル・スミス、加賀美健
聞き手:マジック・コバヤシ、水野健一郎
日 程:2016年3月18日(金)
時 間:19:00〜22:00(後半は懇親会)
参加費:1000円(ワンドリンク付)
申込み:申込みは不要です。
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル 3F
※ 今回のトークはオープン形式ですので、美学校生以外の方もご参加いただけます。お気軽にご来場ください。
▷授業日:毎週金曜日 19:00〜22:00
絵画、デザイン、イラストレーション、映像、写真、これらの表現を総合的に考察、批評し、さらに各々の実践を軸として講義を展開します。それらを個々の仕事に還元するだけでなく、新しい創造に繋げていこうと考えています。