【12/6】ラダックの暮らしにふれる〜糸繰り体験と現地レポート〜



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美学校では、過去二回に渡ってインドの秘境「ラダック」をテーマにしたイベントを日本とラダックの架け橋”ジュレー・ラダック”とともに共催してきました。
第三回目となる今回は、ラダック原産のウールと手作りの紡錘器”パン”を使って、ラダックの伝統的な糸紡ぎを体験します。ラダックはインド北部に位置しますが、インドの糸紡ぎというと、国旗にも描かれている糸車”チャルカ”をイメージする人が多いのではないでしょうか。今回はその”チャルカ”もご用意しますので、”パン”と”チャルカ”の両方で糸紡ぎを行います。
今年半年間ラダックに滞在してきた当校の卒業生とジュレー・ラダック代表のスカルマ氏によるラダックの生活や様子など現地レポートも行います。お手製のチャイをとともに魅力溢れるラダックについてのトークをお楽しみください。


日 程:2015年12月6日(日)
時 間:13:30~16:00
参加費:1500円(チャイ付き)
申込み:定員に達したため締切りました。(12/1) 定 員:10名
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F
主 催:(特活)ジュレー・ラダック、美学校

ラダックの糸紡ぎ


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はるか昔からの伝統的な生活や文化をあたたかく守り継いでいるインド北部のラダック地域。

そこでは、人、動物、自然がバラバラに交錯するのでなく、ひとつの流れの中にあります。

まさしく持続可能な「衣食住」。今回のイベントはその「衣」について。

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一年の半分以上が氷点下30度ほどの厳しい冬に包まれるラダックの人々は、冬のほとんどの時間を家の中で過ごします。ゆったりとした、静かな時間の中、手にあるのは初夏に刈った羊毛と簡素な木製の紡ぎ棒。

伝統的な牧ストーブを囲んで、その日あったことを家族で話しながら、絶え間なく、リズミカルに美しい糸を紡いでいく時間。決して焦らない、しかし一定の、人の歩みほどの早さの仕事です。

8ヶ月もの長い冬の間に紡いだ糸は靴、靴下、伝統服、帽子、カーペットなど様々に形を変えて、ヒマラヤの地に生きる人々の身体も心も温めます。

話は終わりません。

初夏に毛を刈り取られた羊たちは、短い夏の間に急いで毛を伸ばし、長い冬に備えます。全てが凍る極寒の世界で生き抜いた彼らの毛は、非常に厚く、細かな繊維をつくりだします。

話は終わりません。

ラダックには野生の羊は存在しないとのこと。昔から人と共に生きてきたらしいのです。

夏、人々は、毎朝、草のある場所に羊を連れて出かけます。

冬、夏に蓄えた乾燥草や保温のための草を毎日与え、羊たちを守ります。羊は人がいなければ、一切の植物が枯れる冬に死んでしまうでしょう。

共存、生命の輪、助け合い……。

ラダックの「糸つむぎ」はそんな壮大な題目を象徴してくれる、ひとつの小さな小さな営みです。

ラダックとジュレー・ラダックについて(ジュレー・ラダックWEBサイトより引用)


■ 位置

インドの最北部、南のヒマラヤ山脈と北のカラコルム山脈に挟まれた標高3000mから7000mの山岳・高原地帯で、ジャム・カシミール州のレー地区とカルギル地区を合わせた地域を指す。

ラダック地図

■ ジュレー・ラダックの設立と活動概要

ジュレー・ラダックは2004年に日本とラダックとの国際協力や交流活動を目的として設立されたNGOです。交流活動として、当初からラダックへのスタディツアーを実施し、毎年多くの参加者がラダックの持続可能な生活や問題などを学んでいます。また、ラダックについての情報や知識が日本では少ないため、ラダックの文化紹介のイベントなども行ってきました。

2007年からは、ラダックの環境に適したソーラーエネルギーを使ったソーラークッカーの支援を、ラダックの中でも田舎で人里離れた地域で行っています。ラダックでの持続可能な生活スタイルは、環境に優しく文化的価値があるものとされていますが、グローバル経済の下で、ラダック人の多くは近代化の生活方法を好み、田舎の厳しい生活状況を変えたいと思っています。そのため、ジュレー・ラダックでは環境に優しい近代技術を取り入れつつも、地元の人々に伝統文化の価値に気づいてもらえるように、バランスの良い開発を一緒に考え、活動しています。

ジュレー・ラダックでは設立当初、女性と子供の支援にも焦点を当てていましたが、ようやく2008年から日本の財団法人全国青少年教化協議会の協力によって、教育が必要な厳しい状況にあるラダックの子供の支援を始めることができました。同時に、ラダックのみならず日本の子供や若い世代の人に、持続可能で環境に優しい生活スタイルを知る必要があると信じ、ワークショップやエコツアーなど様々な方法で環境教育を行っていきます。