【5月〜10月】オープン講座「歌というフィクション(2)」講師:大谷能生


公開ガイダンス

アーカイブ■歌というフィクション(2)公開ガイダンス from 美学校 on Vimeo.


2021年03月19日に「歌というフィクション(2)」公開ガイダンスを開催いたしました。

近世から現代までの日本における「歌」について掘り下げてきた本講座。
今回の公開ガイダンスでは、5月から始まるシーズン2に向けて、これまでの内容をおさらいします。本講座の全体像と射程を改めて明らかにしつつ、次なる思考のための総まとめ的な内容となっております。
シーズン1からご参加の方は復習の機会としてご活用いただくも良し。シーズン2からご参加を検討されている方も、こちらの公開ガイダンスをご視聴いただくことでしっかりキャッチアップが可能です。
アーカイブとしてご覧になれますので是非どうぞ!

講座概要


2020年度におこなわれた「歌というフィクション(1)」では、吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』および菅谷規矩雄『詩的リズム』を参照しながら、どのような力の合成がフィクションとしての「歌」を成り立たせているのか、明治・大正・昭和三代の代表的な「ポップス」を取り上げて分析した。

全6回でようやっと何とか「昭和歌謡の全貌」にまでは辿り着くことが出来たが、手探りの講義ゆえ後回しにしてしまったままの事例も多かったことを反省している。

ようやっと見通しが良くなってきた原理論を十分に援用しながら、今期は、個々の作家たちに密着するかたちで講義を組み立ててゆきたい。


日 程:2021年 5月14日(金)、6月11日(金)、7月9日(金)、8月6日(金)、9月10日(金)、10月8日(金)/全6回
時 間:19:00 〜 21:30
受講料:18,000円
形 式:ZOOMによるオンラインでの開催です。
申 込:受付は終了いたしました。


授業ツール
ZOOM・・・授業プラットフォームです。ご自宅のネット回線の確認などをお済ませください。
Discord・・・授業補助として利用するチャットツールです。毎回の授業リンク案内のほか、課題提出、コミュニケーション等のプラットフォームとして使用します。

オンライン講座に関して


本講座はZOOMにて実施します。
パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。

授業内で学びきれなかった内容は、アーカイブ動画による復習や、チャットツールのDiscordによるご質問などを随時ご活用ください。
※講座の模様はアーカイブ動画として受講生の方にのみご視聴いただけます。

感染状況を踏まえながら、対面希望者を4名から6名程度受け入れ、オンラインと対面の混合形式でも行います。対面希望者には均等に機会が周りますよう調整させていただきます。

ほか、オンライン講座受講に当たって不安や質問ございましたら、arita@bigakko.jp(担当:有田)までお気軽にお問い合わせください。


授業内容


1)日本語のリズム原論、まとめ

2)演歌と呼ばれた歌

3)60〜80年代の作家たち

4)バンドにおける作詞と作曲

5)ミリオン・ヒットを確認してみる

6)日本語において「作詞」とは一体何か

講師プロフィール


大谷能生

1972年生まれ。批評家、音楽家。96年、音楽批評誌「Espresso」を立ち上げ、02年まで編集、執筆。日本のインディペンデントな音楽シーンに実践と批評の両面から深く関わる。著書に『持ってゆく歌、置いてゆく歌 不良たちの文学と音楽』(エスクァイアマガジンジャパン)、『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』(メディア総合研究所)がある。菊地成孔とのコンビによる講義録は『憂鬱と官能を教えた学校 【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史』(河出書房新社)、『東京大学のアルバート・アイラー  東大ジャズ講義録』(全2巻、文春文庫)、『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』(エスクァイアマガジンジャパン)がある。


新型コロナウイルスの感染拡大防止について
当校では感染拡大防止のため以下の対策を行っております。恐れ入りますがご来校の際はご協力いただけますようお願い申し上げます。

  • 校舎および教室では常時換気を行なっております。
  • 来校者・受講生の方々や講師・スタッフの健康と安全を考慮し、マスクを着用して勤務させていただくことがありますがご了承ください。
  • アルコール消毒液を設置しておりますので手指の消毒にご協力ください。
  • マスクの着用、咳エチケットなどにご協力ください。
  • 発熱などの風邪のような症状があるときや、体調が優れないときは、来校・出席をお控えください。


〈オープン講座〉


映画を聴く 岸野雄一 岸野雄一

▷授業日:2021年 10/05、10/19、11/02、11/16、12/07、12/21、01/18、02/01
全て火曜日 20:00~22:00(全8回)
この講座では、映画における音/音楽の歴史や方法論、その効果を読み解く技術、すなわち『映画の聴き方』を身につけていきます。講師の所有する膨大な映像アーカイブをプレイバックしながら、20世紀以降の映像の発達史から、21世紀現在にまで繋がる音と映像の発展史を解読し、概念と方法論を体系化していきます。


歌というフィクション(2) 大谷能生 大谷能生

▷授業日:2021年 5/14、6/11、7/09、8/06、9/10、10/8
全て金曜日  19:00 〜 21:30(全6回)
この講義では、近世から現代までの日本における、その時々の「歌」が生み出してきたフォーマットを辿ることを縦軸に、そして、吉本隆明の『言語にとって美とはなにか』および菅谷規矩雄『詩的リズム』において展開されている言語論を横軸にして、どのような力の合成がフィクションとしての「歌」を成り立たせているのかの解析を試みます。


ライター講座 presents 編集講座 望月哲、柳樂光隆

▷授業日:2021年 3/14
日曜日  19:00 〜 21:30
柳樂光隆が講師を務める本校『ライター講座』のスピンオフイベントとして、『編集』をテーマにしたオープン講座を行います。 ゲストには『渋谷系狂騒曲』を上梓した編集者の望月哲氏をむかえ、編集の基本的な考え方から具体的な事例に至るまでをレクチャー。 ライティングおよびコンテンツ制作において大きな武器となり得る『編集的な思考』を、具体的な仕事の解説を通して紐解いていきます。


基礎教養シリーズ〜ゼロから聴きたいヒップホップ〜 大和田 俊之 ゲスト:長谷川 町蔵 、渡辺 志保 、荘子it

▷授業日:2021年 3/27
日曜日  13:00 〜 17:00
毎回テーマに沿ったジャンルをがっつり掘り下げる『ゼロから聴きたい』シリーズ。 今回のテーマは”ヒップホップ”です。 「基本的に音楽ファンなのだが、ヒップホップが出てきた時に乗り切れずに、新譜を買う習慣が途切れてしまった」という初心者の方や、「トラップ以降のヒップホップがよく分からない…」という方、あるいは「生まれた時にはすでにヒップホップがあったので、どのような経緯で誕生して広まっていったのか知りたい」といった方などなど、知識レベルは問いません。 この機会に改めて勉強しましょう。