延期となった修了展からの展開としてドローイング報告会“Hecke”が、11/3(祝)に美学校スタジオにて開催されました。修了展で出される予定だった作品に2020年の春から秋に描かれたドローイングが加わることで、4名の参加者と丸亀ひろや講師、それぞれの視点を当初の修了展よりも少し延長した時間軸で展覧する場となりました。
制作におけるコロナの影響の有無やスタンスは各自異なり、現在のドローイングにそれを見る/見ない、ということも含めて、本展が行われるに至った時節ならではの関心や鑑賞のゆらぎがあったといえます。また予約制による少人数での会は談話にも意識を向けることができ、聞く・話すことによってドローイングから見えてくるそれぞれの立ち位置や取り組みもユニークで、各自考察を進める好機となりました。
<企画>
2019-2020 に続けられてきたドローイングについて、互いに見る・聞く・話すことによって、
ドローイングを複数の位置から捉えていく試みです。
Hecke:ドイツ語で生垣の意。生垣は庭を分かちゾーニングしながら、それ自体が成長し個別の景観をつくります。さまざまな距離が求められる現況や、生起し変化するドローイングの線的な世界を重ね見つつ、ドローイングを考察する場を設けます。
<参加者>
長 雪恵・北野麻矢・泉水仁輪・立野陽子 + 丸亀ひろや
▷授業日:毎週木曜日 18:30〜21:30
Drawing「線を引く。図面」などを意味します。美術の世界では、紙などに鉛筆やペン、水彩などで描かれた表現形式を言います。描ける材料ならどのような画材でも持参してください。毎回ドローイングの制作を行います。