【12/3】トークイベント「より近く、よりゆっくり、より寛容に ~コロナ後の世界経済と舞台芸術~」出演:水野和夫、岸井大輔、横山義志




資本主義がグローバル化したここ一世紀ほどの流れのなかで、「非効率な」舞台芸術は徐々に時代に取り残されてきたように見えます。さらにコロナ禍で劇場も閉鎖され、もはや風前の灯火…と思った人もいたでしょうが、もしかしたら、舞台芸術の時代はむしろこれからなのかもしれません。

これまで「より遠く、より速く、より合理的に」を目指して動いてきた経済は、これから「より近く、よりゆっくり、より寛容に」を目指していかなければいけない。何年か前から、経済学者の水野和夫さんはそうおっしゃっていました。コロナ禍で人と物の移動が突然ゆっくりになった今、こんな人類史的な転換が現実味を帯びてきました。

舞台芸術は「より遠く、より速く、より合理的に」は苦手ですが、そこにはヒトが生き物としての限界を自覚し、ちがいを楽しみながらどうにか一緒にやっていくための知恵があります。

「資本主義の終焉」を語る水野和夫さんと、歴史をひもときながら、コロナ後の世界における舞台芸術の可能性について考えてみたいと思います。

9月29日に行われた東京芸術祭2020「どうやって出会う!」シンポジウム『今、なぜ舞台芸術が必要なのか~より近く、よりゆっくり、より寛容に~』で経済学者の水野和夫さんのお話しが途中だったのがあまりにもったいなかったので、その続きをしていただく機会をつくりました。同シンポジウムは11月29日までアーカイブ配信の予定ですので、そちらもぜひご覧ください。


ゲスト:水野和夫(経済学)
司会:岸井大輔(劇作家)
コメンテーター:横山義志(ドラマトゥルク)

開催日:2020年12月3日(木)
時 間:19:30〜22:00
参加費:2000円
形 式:対面(定員10名)/ZOOMミーティングによるオンライン配信(定員95名)
 ※ 対面の会場には水野さん・横山さんはいらっしゃいません。岸井さんと中継のプロジェクションを見ていただきながらその場でご質問いただけます。
会 場:美学校 スタジオ(地図
    東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)
申込み:こちらのPeatixよりお申し込みください

  • オンライン配信でのご参加の方は、パソコン、タブレットなどのご使用端末やご自宅のインターネット環境でZOOMが使用できることをご確認の上お申し込みください。ZOOMのURLは開催1週間前を目安にPeatixのイベント視聴ページにてお知らせいたします。
  • お客様都合でのキャンセルは承っておりません。

登壇者プロフィール


水野和夫(みずの かずお)
1953年生まれ。法政大学教授。1977年、早稲田大学政治経済学部卒業。1980年、同大学大学院経済学研究科修士課程修了後、八千代証券(国際証券、三菱証券を経て、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)に入社。三菱UFJ証券チーフエコノミストを経て、2010年退社。同年、内閣府大臣官房審議官(経済財政分析担当)。2011年、内閣官房内閣審議官(国家戦略室)。2012年、退官。埼玉大学で博士号を取得(経済学)。『100年デフレ』『人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか』『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』(以上、日本経済新聞出版社)、『金融大崩壊 「アメリカ金融帝国」の終焉』(日本放送出版協会〈現・NHK出版〉)、『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社)、『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(集英社新書)、共著に『コレクションと資本主義』(角川新書)など著書多数。

横山義志(よこやま よしじ)
東京芸術祭国際事業ディレクター、SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部、学習院大学身体表象文化学専攻非常勤講師。1977年千葉市生まれ。大学2年まで生物学を学んだのち、西洋演技論史を専門とする。2000年に渡仏し、2008年にパリ第10大学演劇科で論文「優美と俳優術 歌と踊りの排除の理論的起源」により博士号を取得。2007年からSPAC-静岡県舞台芸術センター制作部、2009年から同文芸部に勤務。主に海外招聘プログラムを担当し、二十数カ国を視察。2014年からアジア・プロデューサーズ・プラットフォーム(APP)メンバー。2016年、アジア・センター・フェローシップにより東南アジア三カ国視察ののち、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)グランティーとしてニューヨークに滞在し、アジアの同時代的舞台芸術について考える。論文に「アリストテレスの演技論 非音楽劇の理論的起源」(https://gakushuin.academia.edu/YoshijiYokoyama)、翻訳にジョエル・ポムラ『時の商人』など。

岸井大輔(きしい だいすけ)
1970年生。劇作家。他ジャンルで遂行された形式化が演劇でも可能かを問う作品群を発表している。代表作「potalive」「東京の条件」「好きにやることの喜劇(コメディー)」「始末をかく」
2019年に自身のカンパニー「PLAYS and WORKS」旗揚、ポストコンテンポラリーアートについて考えている。
https://www.kishiidaisuke.com/


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