【10月期募集なし】「歌謡曲〜J-POPの歴史から学ぶ音楽入門・実作編」 講師:LL教室



※7/10まで受講生追加募集いたします。
講座へは2回目からの参加となり、1回目分はアーカイブ動画よりご聴講いただけます。


定員:最大30名/最小履行人数5名
期間:2021年5月〜2022年3月
日時:第2日曜日:午後7時~午後9時30分 ※10月と3月は隔週開催となります
学費:74,000 円 教程維持費:10,000円(年額)
開催教室:オンライン



ドレミやコードなどが分からなくても始められる、文系のためのハードルの低い音楽制作入門です。

これまで音楽を作ったことがない人でも、作ることによって音楽に対する理解が深まるようになります。
楽曲制作には批評性が必要です。自分の作品を外に開いていくため、ヒット曲の歴史からマッピングの技術を学んで判断基準を養い、自信を持って自分の作品にオーケーを出せるようになりましょう。
この講座では音楽制作を歴史的・実践的に把握することを目的に、日本のポピュラー音楽の歴史とそこで使われていた技術を紐解いていきます。ヒット曲が、なぜ多くの人の支持を得て、歴史に残る形になっているのかを読み解き、歴史と技術の両方に向き合うことによって、独りよがりではないポピュラリティを獲得し、本当に自分の作りたい音楽を探し出すことができるようになります。

一人で音楽制作を続けていると、使い慣れたパターンやルーチンに陥ってしまいますが、自作への講評をフィードバックさせる事で、これまで知らなかったアプローチが出来るようになります。ヒット曲分析のオーソリティーである批評家チーム、LL教室の3人が、あなたの才能を良い方向に伸ばす指導を行います。 授業は座学と実践を交互に行うカリキュラムで進行します。

音楽制作の経験度は問いません。全くの初心者から、シンガーソングライターとして一人で、またはバンドや打ち込みなどで曲作りをおこなったり既にリリースのある方まで、幅広く対応します。また、制作環境は問いません。
作曲が苦手な方は作詞のみでの提出、あるいはサビの1フレーズのみ考えてみる、といった形での参加もOKです。

身近に録音環境が無い方は、スマホに鼻歌で録音するといった提出方法も可能です。また録音方法などについては随時ヘルプを行います。 座学パートでは年代とテーマに沿って楽曲を分析しますので、その後、分析を踏まえて受講生には実際に楽曲を制作していただきます。
次の講評パートにて提出された作品を添削しながら、より深く技術やフォーマットを咀嚼していきます。

「フレーズやメロディを考えることはできるけど、ひとつの楽曲として完成させることができない」
「作曲はできるけどアレンジが苦手」
「どのような音楽的アプローチを採ることが、自分の表現したいことに合っているのか知りたい」
「自分の作る/作ろうとしている音楽が、ポピュラー音楽史のなかのどこに位置づけられるのかわからない」
という音楽制作者の方から、 「教養・知識として日本のポピュラー音楽史を体系的に学びたい」 というリスナーの方まで、
幅広くご参加をお待ちしております。

授業内容


6/13《第1回》概論/「リズム歌謡」を考える(1)/1945-1968
講義の前提としてヒット曲になる条件について考えます。楽曲をさまざまな要素から分解して、それらを時代ごとに見ていきます。具体的には、日本のポピュラー音楽の起点として、鹿鳴館~戦前ジャズ、その後、戦後まで含めて「ノヴェルティソング」の構造をもつことを確認し、そのうえで、戦後のリズム歌謡について考えます。受講者が事前に作ってきたものに対してコメントもできたらと考えています

7/11《第2回》講評①

8/8《第3回》「リズム歌謡」を考える(2)/1945-1968
敗戦を経た日本文化として、アメリカの影響下にある「ポップス」について考えます。とくにこの回では、1960年代に「リズム歌謡」(GS、カヴァーポップスなど)について、楽曲構造・歌詞・振付・当時の言説など、さまざまな観点から考えます。さらに実演を通じて、楽曲構造を体感的に考えます。

9/12《第4回》講評②

10/10《第5回》フォーク~ニューミュージック/1969-1976
フォークとともにあった「自作自演の時代」について考えます。作り手と歌い手の距離が限りなく近い表現形態はどのような音楽・歌詞・演出に支えられていたのか、そのような表現は商業的なポピュラリティとどのように関わっていたのか、分析的に考えます。「テレビに出ない歌手」という役割など、メディアと音楽表現の関係についても注目します。

10/24《第6回》講評③

11/14《第7回》バブル・YMO・産業ロック/1977-1989
サウンドとしてのテクノとそれを利用した楽曲のイメージについて考えます。また、アイドル歌謡やCM音楽隆盛の時代にあって、先鋭的な音楽と商業性/ノベルティ性の結びつき、ひいては、形式性と表現の関係について考えます。目立つための手段として音楽があった時代、社会の結びつきから「ヒット曲」について考えます。

12/12《第8回》講評④

1/16《第9回》「J-POP」を考える/1990~2000
CDが爆発的に売れた時代の「J-POP」について考えます。タイアップ、カラオケボックスの普及、CDというメディアの広がりなど、当時の社会背景を踏まえたうえで、「J-POP」と呼ばれた楽曲の傾向について考えます。楽曲分析をされる機会が少ない「J-POP」について、実際に楽曲を聴きながら、その音楽性と歌詞を分析します。そのさい、歌い手の「キャラクター」の重要性についても注目します。

2/13《第10回》講評⑤

3/13《第11回》ポスト「J-POP」を考える/2000~
2000年代以降の「ポストJ-POP」とでも言うべき状況について考えます。さまざまなメディアが台頭し、大型のヒット曲が生まれにくくなった時代、どのような「新しいヒット曲」のありかたが考えられるのか。上記講義を踏まえて、「新しいヒット曲」のかたちを考えます。

3/27《第12回》講評⑥

授業ツールのご案内


本講座はZOOMによるオンライン授業です。ご自宅の回線やマシンパワーなどご確認いただき、最新版をインストールの上ご参加ください。

授業補助ツールとしてチャットツールのDiscordを使用します。課題提出や個別のフィードバックなど、授業時間内でフォローしきれなかった内容はDiscordを併用しながらカバーします。

授業時間だけでなくトータルで講座の場をご活用ください。

ほか、オンライン講座につきましては本校が定めるガイドラインをご参照ください。

講師プロフィール


LL教室

2015年、構成作家の森野誠一、日本語カヴァー曲研究家のハシノイチロウ、批評家の矢野利裕の3人によって結成されたユニット。

音楽イベントのDJ、ラジオ番組の選曲、J-POPについてのトークイベントを主催するなどの活動をしている。現在、市川うららFMで「LL教室の試験に出ないJ-POP講座」(土曜深夜25時〜)放送中。

・森野誠一…構成作家として主に音楽・バラエティ番組を担当。テレビ東京『ゴッドタン』の人気企画「芸人マジ歌選手権」ではマキタスポーツ presents Fly or Dieにベーシストとして参加、「ROCK IN JAPAN FES」「COUNT DOWN JAPAN FES」などにも出演している。「Pop’n music」「太鼓の達人」などのリズムアクションゲームにも楽曲提供。

・ハシノイチロウ…「洋楽の日本語カヴァー曲」研究の第一人者として、収集したレコードをブログやラジオなど各メディア上で紹介している一方、酸辣湯麺を食べ歩く活動では『マツコの知らない世界』(TBS)にも出演。

・矢野利裕…著書『コミックソングがJ-POPを作った』(P-VINE)、『ジャニーズと日本』(講談社現代新書)などで音楽と芸能について論じている。TBSラジオ『アフター6ジャンクション』『荻上チキ Session-22』などに出演し、ジャニーズ楽曲やコミックソングについて解説など。


当講座名は『LL教室の試験に出ないヒット曲の作り方』から『歌謡曲〜J-POPの歴史から学ぶ音楽入門・実作編』に変更いたしました。(5/11追記)
※カリキュラムや内容につきましては一切変更ございません。


講座内容に関するご質問や相談


こちらのフォームは音楽系の講座に関するご質問や見学希望のための共通フォームです。ご希望の講座にチェックを入れてお問い合わせください。複数の講座のご質問も可能です。なお、本フォームからのお申し込みは受け付けておりません。

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〈作曲/作詞〉


楽理基礎科 菊地成孔 Kikuchi Naruyoshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の構造を支える『音楽理論』を学ぶ講座です。魅力的なコード進行が、どのような仕組みで作られているのか?全くのゼロから始め、ポップスのコード分析が可能な可能になるまでのベーシックな音楽理論を学習します。


作曲演習 高山博 Takayama Hiroshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の魅力の源泉ともいえる『メロディ』を作る技術を学ぶ講座です。才能や偶然で済まされがちなメロディの作り方を体系立てて学び、曲作りのスキルを多面的に身に付けます。短いフレーズをつくることから始め、オリジナル楽曲を仕上げていきます。


歌う言葉、歌われる文字 鈴木博文

▷授業日:第四金曜日 19:00〜21:30
歌い、歌われる「歌詞」について学び、作詞を実践する講座です。講師の実際の仕事を具体例とした作詞メソッドの解説と並行して、作詞課題と添削を行う実践的な講義となります。


実践!自己プロデュースと作品作り 入江陽

▷授業日:隔週木曜日 19:00〜21:30
「作詞、作曲」および音楽作品を何らかの形で世に「発表する」ことに特化して学びます。 受講生それぞれの技術やスタイルをカウンセリングしながら、各自が最適な形で自分の楽曲を世に出すことを目指します。