春期講座「石版画(リトグラフ)入門 〜本物の石の版で学ぶ石版画〜」


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この講座では、本物の石版を使いリトグラフの技法を全四回で学んでいきます。現在リトグラフで使用される版は、アルミ版やPS版が一般的ですが、今回は石版を使用します。リトグラフ用の石版は、石の採掘が終わっていたり、作業に水場が必要であったりといった制限があるので、石版で刷ることができる工房は少数です。
リトグラフでは、ペン・クレヨン・墨等の画材を使用して、描いたものを版にし、プレス機で刷り、作品を作り上げます。石版画の特性として、描画されたタッチがそのまま版になり、作品となります。
今回は、1798年に発明された石の上に描画する技法とその技法から発展し、現在の印刷技術の基本となる写真製版技法を使って、作品を制作します。参加にあたって経験の有無は問いません。


講 師:佐々木良枝、増山吉明
日 程:2015年4月7日(火)、14日(火)、21日(火)、28日(火)[毎週火曜/全4回]
時 間:13:00〜17:00
参加費:25,000円(A3程度の金属版/透明フィルム/描画材料/紙/その他消耗品費込み)
申込み:申込みは締切りました。
定 員:6名(先着順)
会 場:美学校 本校(地図
    東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F


作業行程


1日目
 全行程 材料説明
 写真製版の説明と実技(描画・版作り・刷り)
 A4サイズ程度の作品作り。

2日目
 石版の説明と実技(石磨き・描画)

3日目
 石版の実技(版作り・刷り)

4日目
 技法整理/講評会

【持ち物】
・インク等で汚れるのでエプロン
※サンダル不可(石などの持ち運びの際危険な為)

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リトグラフによる作例


Sasaki Yoshie

▷授業日:毎週火曜日 13:00〜17:00
石や金属の版の上に脂肪分を含んだ画材で、自由に描いたものを版にすることができ、ドローイングや自由な描画、筆やペンで描いた水彩画のタッチを出したり、色を重ねることによって複雑な色合いを出すことができる技法です。