作編曲技法〜転調とオーケストラアレンジ〜講師:きだしゅんすけ

2025年10月〜11月

音大水準の理論と、プロの現場で通用する実践力。作編曲技術を体系的に学ぶ。

本講座は数々の映画音楽やゲーム音楽を手がける作曲家・きだしゅんすけによる実践的な作編曲講座です。 今回は「転調」と「オーケストレーション」に焦点を当て、あなたの楽曲に彩りを添える技術を学び、実践していきます。
毎回の授業では、課題制作と個別添削を中心に、プロの視点から丁寧にフィードバック。 さらに、既存楽曲の分析を通じて作編曲の引き出しを広げ、技術の理解と応用力を深めます。

実践的な作曲技法を手に入れよう 講師:きだしゅんすけ より

「とにかく手を汚せ」は私の師匠の金言
自分の個性を発見するには作り続ける事が何よりの近道。
「曲を作る」には様々な方法があります。
「曲を膨らませる」には、オーケストレーションやリハーモナイズなど具体的な作戦がたくさんあります。
作曲をはじめ、そして広げていくポイント(ヒント)を伝え、
そのポイントを元に生徒は作品提出を行う。
そして授業では生徒から提出された作品の添削を随時に行う、
その繰り返しによって自身の個性を見つけていきましょう。
打ち込みが出来る人は打ち込みでの提出も歓迎。
譜面やコード譜だけでの提出も歓迎。
宿題が多い授業となりますが、ご提出が例え1小節で構いません!
少しづつでも前に進み、楽しんで作曲をコツコツ続けましょう。

基本を軸に自由な発想へ繋げていきます。

講座内容(予定)

◾️1日目・2日目:転調
〜楽曲のアナライズと制作〜

⚪︎1日目
・転調がある楽曲の特徴に注目しながらアナライズをし、分類をしていく。
A. ダイアトニックでの転調
B. ペンタトニックやモードからの転調
※全体的に和音内の3度と7度には、常に注目しつつ進行する

課題=F△7 / C△7/F△7 / C△7
の4小節を行ってから、どこかへ飛んでみる。
(元の4小節に戻ってきても良いですし、戻ってこなくてもOK)
→それ以外の自由に個人で制作した楽曲でもOK

⚪︎2日目
・受講生からの提出楽曲の添削。
・受講生から希望のあった楽曲のアナライズ。
・追加の楽曲のアナライズ(J-pop中心?)

◾️3日目・4日目:オーケストラアレンジ
〜オーケストレーション入門と制作〜

⚪︎3日目
クラシカルな和声の典型的な動きに注目した後、
クラシカルな室内楽曲のアナライズから、
ポピュラーミュージックのオーケストレーションのアナライズ、
映画音楽のオーケストレーションのアナライズを行っていく。

※こちらも全体的に和音内の3度と7度には、常に注目しつつ進行する
→制作のポイントに繋げる。
(メロディ的なオーケストレーションor和声的なオーケストレーション)

課題曲「イパネマの娘」
Bメロからアレンジの作業を始めてみる=Aメロは、なぞる程度の例が多い。
過去の音源からなぞってもOK。(調べることも勉強になる)
「イパネマの娘」以外に任意で選んだ曲(もしくは自作の曲)のアレンジ添削でもOK。

⚪︎4日目
・受講生からの提出アレンジの添削。
・受講生から希望のあった楽曲のアナライズ。
・追加の楽曲のアナライズ。

▶︎授業では講師の弾いたキーボードを表示しながら指導を行います。

受講資格

簡単な譜面やコードネームを読み取れる方を対象とします。
最低限、以下に示す譜例を理解できる程度の楽譜読解力をお持ちの方を想定しています。
※受講スキルに関してご不明点のある方は事前にご相談ください。
お問い合わせ:bigakko@tokyo.email.ne.jp

課題制作なし・見学参加のみの『聴講生』枠を設けています。

「楽曲アレンジに興味はあるけど、課題制作はハードルが高い」という方はぜひ聴講生としてご参加ください。「一線で活躍する音楽家が、作品に対してどのような視点でアプローチしているのか」を体験できる非常に貴重な場となりますので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

授業ツールのご案内

本講座は対面とZOOMよるオンライン授業です。ご自宅の回線やマシンパワーなどご確認いただき、最新版をインストールの上ご参加ください。

授業補助ツールとしてチャットツールのDiscordを使用します。課題提出や個別のフィードバックなど、授業時間内でフォローしきれなかった内容はDiscordを併用しながらカバーします。

授業時間だけでなくトータルで講座の場をご活用ください。

ほか、オンライン講座につきましては本校が定めるガイドラインをご参照ください。

詳細

講 師
きだしゅんすけ

定 員
受講生:先着12名程度
聴講生:先着8名程度

日 程
隔週火曜開催/全4回(10月〜11月)
10/14日
10/28日
11/11日
11/25日

時 間
19:00~21:30

受講料
受講生(課題制作あり):28,000円/美学校在校生・卒業生:25,000円
聴講生(課題制作なし):13,000円

形 式
対面&オンライン

申込み:
申し込み受付は終了いたしました。有難うございました。

講師プロフィール

きだしゅんすけ|1968年東京都生まれ。
1980年代、日本最古のネオアコーステックバンドのバチェラーズのメンバーとなり、その他にも様々なバンドで活躍。
その後、国立音楽大学作曲学科に入学、在学中にテレビドラマの仕事をきっかけに作曲活動を本格的に開始する。
音楽を担当した映画・ドラマは数多く、
映画「マイ・バック・ページ」「ぼくのおじさん」「セーラー服と機関銃—卒業—」
ドラマ「プラージュ〜訳ありばかりのシェアハウス」など
ゲームでは世界中を魅了した「デモンズソウル」は全曲を作曲、
そして様々な音楽ゲームに20曲以上を提供。
宮崎駿デザインの日テレ大時計など、インスタレーション作品の音楽も担当。
ストリングスアレンジでは多岐にわたるアーティストとのコラボレーションを行う。
様々なジャンルのポピュラーミュージックとクラッシック音楽を行き来する作曲家。

〈作曲/作詞〉


楽理基礎科 菊地成孔 Kikuchi Naruyoshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の構造を支える『音楽理論』を学ぶ講座です。魅力的なコード進行が、どのような仕組みで作られているのか?全くのゼロから始め、ポップスのコード分析が可能な可能になるまでのベーシックな音楽理論を学習します。


作曲演習 高山博 Takayama Hiroshi

▷授業日:隔週水曜日 19:00〜21:30
楽曲の魅力の源泉ともいえる『メロディ』を作る技術を学ぶ講座です。才能や偶然で済まされがちなメロディの作り方を体系立てて学び、曲作りのスキルを多面的に身に付けます。短いフレーズをつくることから始め、オリジナル楽曲を仕上げていきます。


歌う言葉、歌われる文字 鈴木博文

▷授業日:第四金曜日 19:00〜21:30
歌い、歌われる「歌詞」について学び、作詞を実践する講座です。講師の実際の仕事を具体例とした作詞メソッドの解説と並行して、作詞課題と添削を行う実践的な講義となります。