【5/17,6/9,26】特別講座「思想の鍊金術師養成教場」(高円寺校)



美学校の歴史の中に、創造の錬金術師養成教場ともいうべき「最終美術思考工房」が存在した。最後(ω)へと向かう最終(ψ)美術だ。コンセプチュアル・アートの創始者、松澤宥の主催する教場であり、既存の価値を変換し、新しい価値観を創出するために思考する場であった。本講座は、かっての教場に在籍した美術家達がナビゲーターとなり、その流れを継承するとともに、新たなる思想の構築を図る。最終(ψ・プサイ)から最後(ω・オメガ)へと向かう美術表現を思考する。さらに、思想背景を存分に有する表現者などを交えて当時を検証しつつ、未来への軌跡を探求することで、必要になるであろう思想を浮き彫りにさせ、アートの分野を越えて、22世紀へと向かう新たなる表現を思考する。
思考カリキュラムには、宇宙論、量子力学、マンダラ、ユートピア、エロス・タナトス、記号学、アナグラムなどの当時の思想体系の修得を図ることを目指し、もう一方では、超科学、ユーフォロジー、超古代文明、錬金術、神秘学などのオルタナティブな思想体系を学び、創造的な思想のパラダイムシフトへの道を切り開く。


日 程:2015年5月17日(日)、6月9日(火)、6月21日(日)6月26日(金)
時 間:5月17日(日)14:30〜 講師:伊丹裕
    6月9日(火)19:00〜 特別講師:能勢伊勢雄 テーマ:「ゲーテ色彩論・形態論」
    6月21日(日)26日(金)14:30〜 講師:伊丹裕 テーマ:「風水と21世紀の風水理論」
場 所:美学校 高円寺校
    東京都杉並区和田3-54-5, B1
参加費:各回1500円
申込み:受講申込みは不要です。直接高円寺校へお越しください。
問合せ:高円寺校 03-3315-6950


《講師プロフィール》

伊丹裕
美術家。 松沢宥のもとで最終美術思考工房修得。1980「美道的表現の宣言」1991「サーキュレーション・アート提唱」。1992「波動空間哲学の構築」、1993-2003「惑星磁場修正計画」として地球上のパワースポット7箇所に磁場の修正装置を埋設し、地球の磁場を修正する実施プロジェクトを推進。「磁場=意識場」をコンセプトに見えないエネルギーを探求し、視覚・聴覚的に見えるかたちに表現することを試みるとともに、未知なるエネルギーを利用可能にする考え方のメッセージを発信している。「惑星磁場修正計画」の広義的解釈は、地球環境を様々な分野から探求し、導き出された観点より、改善を図る長期的なプロジェクトと位置づけている。

小倉正史
美術評論家(国際美術評論家連盟会員)、フランス芸術文化勲章シュヴァリエ章受賞、東京にて活動。日本語著作:現代美術アール・ヌーヴォーからポストモダンまで(共著)1989。展示会キュレーター:カトリーヌ・ボーグラン、赤い死のマスク(1994)、Sarkis-Zone(1994)、都市の風景バンコック(2003)、シンポジウム:大阪国立民俗学博物館(2003)。主要訳書:アンドレ・レスレール著「アナキズムの美学」、ブレーズ・ガラン著「アール・ソシオロジック、芸術からの解放」、ジャン・コーヌ「コミュニケーションの美学」。ジャン=リュック・ナンシー著「遠くの都市」 。

能勢伊勢雄
写真家山崎治雄師に写真を習う。映像作家・美術展企画:水戸芸術館『ANOTHER WORLD』展連動企画『超越思考講座・アナザーワールドへのプロローグ』企画ならびに講師、水戸芸術館『ジョン・ケージのローリーホーリーオーバーサーカス』展の3企画と映像作品上映、『山形国際ドキュメンタリー映画祭’95 』にて映画作品が選出上映される、備前市商工会議所主催『備前アートイベント』のアシスタントディレクター(’89-’95)、岡山県立美術館『岡山で創られた映画』に映像作品出品、尾道市市立美術館『龍の国尾道・その象徴と造形』展監修、実験映画の大回顧展『アンダーグラウンド・アーカイブス1958→in Kobe Kyoto Osaka 』で映像作品が選出上映、岡山県主催『現代作家の眼アートウェーブ岡山・巡回展』に写真・映像作品を出品、勝央美術文学館『高梨豊写真展』監修、岡山・倉敷市連携文化事業『スペクタル能勢伊勢雄1968-2004 』展開催、広島市現代美術館『松澤宥と9つの柱』展に作品出品、水戸芸術館『X-COLORグラフィティin Japan』企画、岡山市Galeria Punto『PORTOGRAPH 能勢伊勢雄写真展』開催など多数。

小坂真夕(こさかまゆ)
美学校最終美術思考工房で松澤宥、水上旬に学び、空海が日本の現代アートの原点なのだということを知った。言語によるアートは、例えばヴィトゲンシュタインは最高だと感じるところから始めよう。そうやってアートに近づこう。

「過去の招聘講師紹介」
松澤宥(美術家)、鳥居礼(ホツマ研究家)、秋田敬明(ギャラリスト)原万希子(キューレーター)、JINMO(完全音階作家)、岸健太(建築家)、稲本竜太郎(美学者)、坂口恭平(マルチアーティスト)、芹沢高志(ディレクター)、GROUP DE VENT(パフォーマンス)、田中功起(アーティスト)など