【10/4】爆音ワークショップ vol.7 feat. ”Dadub”



一線で活躍するアーティストをゲストに招き、その創作に迫る人気企画『爆音ワークショップ』。これまでSeihoTofubeatsGoth-Tradといった面々をゲストに開催してきた本企画も今回で7回目をむかえました。

今回は初となる海外ゲストとして、イタリア人ダブテクノデュオ『Dadub』を講師に招聘。マスタリング・エンジニアとしても活動し、プロフェッショナルな技術を持つ彼らが、世界標準のエレクトロニック・サウンドの音作りを徹底解説。

これまでベルリンやロシアなど各国でもワークショップを行ってきた彼らのカリキュラムのうち、応用的/実践的な内容となる『アドバンス・プログラム』にてお送りします。MS処理やミックスにおける様々なテクニックを、8時間におよぶワークショップにおいて存分にレクチャーして頂きます。

世界標準のサウンドのスキルを是非体験しにいらしてください。


講 師:Dadub [Artefacts Mastering Studio] & numb
日 程:2015年10月4日(日)
時 間:14:00 (22:00頃終了予定)
参加費:4500円
申込み:申し込みは締め切りました(当日券の予定はありません)
会 場:Red Bull Studio Hall (地図) 東京都渋谷区渋谷 1-3-3 5F


☆プログラム

[イントロダクション] 
■MS処理とステレオ・プロセシング
■ディストーション

[ミックスダウン] 
■トラック毎の構成要素
-リズムパート(ビート&ベース)
-シンセや上物など
-ヴォーカル、サンプル素材やエフェクト

■如何に自作曲のミックスのバランスを整えるか?
-ミックスダウンにおける要素の優先順位;ダイナミクスや周波数の処理の仕方(サイドチェインの応用的な使い方)
-奥行きと左右の定位;音像を作る
-楽曲の推進力と展開;オートメーションと音響心理学

■エフェクトにおけるテクニック
-リバーブ、ステレオエンハンサー;音の立体感を作る
-フィルターとディレイ;時間、空間における音像変化を制御する;フィードバック、エフェクト間の複雑な相互作用

■マスターバス・プロセシングとミックスダウンのエクスポート
-コンプレッション;要素の一体感を作る、グルーヴを出す、音圧を上げる
-EQ;ミックスの周波数的バランスを整える
-リミッター;ヘッドルームの確保。
-ステムでエクスポート;更なるケアのため、トラックをグループ化してエクスポート
-最終ミックスダウンとエクスポート;レベル、オーディオフォーマット、サンプルレート、ビットデプス

【マスタリング】
■マスタリングの意義とは
-エレクトロニックミュージックにおけるマスタリングの基本ガイドライン;音圧、周波数バランス
-『どういった環境で聴かれるか』を意識;リスニング用、クラブ用
-フォーマット;vinyl、CD、mp3

■リスニング環境の音響を整える
-ピラミッドパネル、ベーストラップス、デスクやスピーカの配置
 
■マスタリングのためのスピーカーとハードウェア
-サウンドコンバーター、モニターコントローラー、各種アウトボード

■デジタル/アナログマスタリングの混合
-デジタルマスタリングにおけるプラグイン
-アナログのハードウェアアウトボード
-アナログ/デジタルの混合

■マスタリングにおける中心要素
-分析;周波数、ダイナミクス、位相
-補正EQ
-補正コンプ、エンベロープとダイナミクス
-マスタリング時におけるMS処理
-ステレオイマージャー、ステレオエンハンサー
-サチュレーション
-周波数バランス
-ヘッドルームの確保とラウドネスコントロール
-エクスポートのフォーマット;デジタル、ヴァイナル

講師プロフィール


Dadub

Daniele AntezzaとGiovanni Contiの二人によるダブテクノ・デュオ。ベルリン発の最新鋭のテクノ・レーベル『Stroboscopic Artefacts』の中心的なアーティストとして、ヨーロッパのシーンにおいて絶大な支持を得ている。そのざらついた質感とヘヴィな重低音を支えるのは、マスタリング・エンジニアとしても活動する彼らのプロフェッショナルな技術である。

Numb

HipHop グループ“Buddah Brand”のマニピュレーターとしてキャリアをスタート。90年代後半より、シンセサイザーやコントローラー等のエレクトロニック・デバイスやラップトップを用いた演奏活動を数多く行っている。国内エレクトロニック・ミュージックの立役者として、その黎明期から今日まで活躍。


〈DTM〉
numb

▷授業日:不定火曜日 19:00〜21:30
DTMによる音楽制作を総合的に学ぶ講座です。シンセサイザーの音作りからビート打ち込みテクニック、サウンドをケアするためのミックスダウンに至るまで、自分の音源をプロのクオリティに近づけていくためのスキルを、一年かけて鍛えていきます。

Nakamura Kosuke

▷授業日:隔週金曜日 19:00〜21:30
音楽作品をデザインしていくための『録音』『ミックス』『マスタリング』の知識とスキルを基礎から学ぶ講座です。自分の音楽作品を創る上で、音の入り口から出口までを、トータルで高いクオリティで仕上げるための技術を身につけます。

Yokogawa Tadahiko

▷授業日:隔週月曜日 19:00〜21:30
アーティストとして作品を世に出していくために、自分の表現の幅を広げ、オリジナリティを掘り下げていくためのゼミナールです。自分の作品の強みは何か?アーティストとしての個性を模索しながら、一年かけて自分の作品をまとめたアルバムをつくることが目標となります。