「美楽塾」ってどんなことをやっているの?そんな疑問にお応えするため、「美楽塾」の体験授業を2月と3月に計2回開催します。過去に「美楽塾」では、ゲストを迎えての公開授業も行ってきましたが、参加者の人数が多く、公開授業だけでは美楽塾のエッセンスを体験することはできませんでした。また、「美楽塾」の通常授業では、見学を受け入れていないため、今回は実際の授業を体験できる貴重な機会となります。体験授業は美学校ではなく、普段「美楽塾」が授業を行っている講師JINMOのアトリエで開催します。2011年に「美楽塾」が開講してから初の体験授業となります。定員は各回6名です。この機会に是非ご参加ください。
美楽塾
かつて松下村塾の吉田松陰師はいった、「諸君、狂いたまえ」。
現代の芸術教育などに於いては、” 如何に処理して、如何なるアウトプットを実現するのか” ということのみに眼が向けられ、それを当然として疑う者が少ない。
しかし、真実には、そうした技術論以前に“ 如何なるインプットを”という問題こそ重要であり、良質のインプット無しには良質のアウトプットはあり得ない。
食べたものに応じたウンコしか出る訳があるまい。
美しいインプットに貪欲であれ。本講義は芸術表現の技法や知識といった”情報”の伝授の場ではない。
五感、総ての感覚器官で対峙する状況における美の”体験”を実感する場としたい。
その為に例え非常識と謗られようと校舎といった限定空間を拒絶し、また決まった曜日・時間といった予めの決め事からも解放された講義にする。
また講義中の飲酒、喫煙、飲食、放尿、飲尿、全裸、自慰、緊縛、女装、Tweetなどは完全にOK(総て過去実際におこなわれた)だ。
更に何をしても良いという自由だけでなく、何もしなくても良いという自由も同時に、私は保証する。
頻繁に各界から刺激的なゲストも呼ぼう。
数十世紀の時間の中でエスタブリッシュされた”美学”の中ではなく、歴史的堆積や文化的共通認識といった情報現実のもたらすフィルター類に干渉されない、各受講生中の絶対的な唯一個の”美意識”の天真爛漫な自由奔放を実現したい。幼子の頃、泥だらけ、傷だらけになる事も厭わず、「晩御飯ですよ」という母親の声も耳に入らず、常識通念も規則規範も社会的承認とも無縁に、日暮れの幼稚園の砂場で一心不乱に遊んでいた時の砂の触覚美、草の嗅覚美、土の味覚美、風の聴覚美、そしてふと眺めた夕焼けの視覚美…、まだフィルターを身に纏わなかったその頃、対峙する状況には豊富な美との邂逅が確在し、美の価値の上下などそこには無く、幼子の五感に世界は美しかった。
今日において成長や学習とは果たして、世界をより美しく知覚させてくれるのだろうか。
畢竟、美とは学ぶものなのか。
諸君、“美楽塾”とは、永遠の砂場である。
共に世界を遊び狂い、美を楽しみ狂おう。
諸君、狂いたまえ。JINMO
アトリエでの授業の様子(ゲストANANYAさんを迎えて)
講 師:JINMO
日 程:2016年2月29日(月)、3月28日(月)
時 間:19:30〜21:30
場 所:東銀座(会場までのご案内はお申込み後にお伝えします。)
参加費:無料
定 員:各回6名(先着順)
※ 2月29日の回は定員に達したので締切りました。(2/22)
▷授業日:曜日不定(月2〜3回/年間27回) 19:30〜21:30
本講義は芸術表現の技法や知識といった”情報”の伝授の場ではない。五感、総ての感覚器官で対峙する状況における美の”体験”を実感する場としたい。良質のインプット無しには良質のアウトプットはあり得ない。美しいインプットに貪欲であれ。