清野耕一さん(版表現実験工房 講師)展覧会のお知らせ




11月6日(土)より横浜・中華街にある1010美術にて「版表現実験工房」講師の清野耕一さんの個展が開催されます。是非ご来場ください。


美術家、清野耕一は平面の版画作品のみならず、版画技法をベースにそれを応用した立体作品やインスタレーション作品を展開する先駆者の一人です。

「生命の探求」が清野の30年に及ぶ作品表現の基本テーマであり、「生命サイクル:誕生-成長-死-再生」のダイナミズムを表現してきました。

2010年より国内外の美術館やギャラリーで発表してきた「Cultivation (培養体)」シリーズは、大小様々なディスク状の作品群を床や壁に展示し、シャーレ(実験用培養皿)の中で培養された「ミクロ小宇宙」から、「マクロ大宇宙」へ展開させた壮大なインスタレーション作品です。

シリーズ第7弾の今回発表する「Cultivation: Variant of Life (培養体:生命の変異)」は、生命の進化の過程で発生する「増殖と変異」に注目して、新たな表現を試みるインスタレーション作品。

彼の制作過程は、版画技法の木版や銅版を用いて、キルト芯を被写体とします。油性インクを使ってエッチングプレス機によってプリントし、刷り上がったイメージを最終的に縫製して三次元的円盤状の作品に完成させています。

特に彼の版画表現の特徴は、版画の更なる可能性の「バリエーション(多様性)」のモノタイプを模索することで、予期せぬ「モアレ」や高速回転の動性を生み出し、新たな表現を展開させています。

清野耕一の新たな世界、「Cultivation(培養体)」をご高覧頂ければ幸いです。

2021年10月21日 1010美術 倉科敬子


会期:2021年11月6日(土)~11月28日(日)[休廊:水曜日]
時間:11:30〜18:30
会場:1010 美術(神奈川県横浜市中区山下町214 TAOビル3F)
WEB:http://1010artgallery.com



版表現実験工房(銅版画) 清野耕一 Kiyono Koichi

▷授業日:毎週水曜日 18:30〜21:30
銅版に触れ合うことによってモノ作り本来の楽しさを体験し、美術表現を創造する「発見」の場をめざします。従来の「版画」の垣根を取り払い、柔軟に他のメデイアとの交流を図り、研究し模索する制作現場です。