立体空間制作ゼミ- 時空を超えて – 2026年度中間展『生活のコンフィ』

2026年10月30日(金)〜11月3日(火)

「立体空間制作ゼミ- 時空を超えて -」受講生による中間展『生活のコンフィ』を美学校スタジオで行います。


説教くさい作品が苦手である。作品を鑑賞して元気がなくなるのは虚しい。

初回の授業で、アートの役割や作品って何?という問いから始まった。

エネルギーが湧き上がるような元気になることがいいな。そういう作品が見たいな、作りたいな。元気になることをこの場でやってみよう。ということになり、前期の授業から色んなことをしてみた。

元気になるには、衣食住が満たされること。それはどのように成り立っているのだろうか。まず作ってみる?その先を考えられるところにいること。

私はいつも眠りが浅い。安心してもっと眠りたいなあ。

家を作る?家って何?雨風は凌ぎたい。それぞれの屋根を作った。

そこで暮らすのは誰と?家族って必要?家族って何?家族でしかしないことをしてみようか。

運動したらいいんじゃないか?どんな風に動く?散歩する。発見する。それぞれが案内人になる?ラジオ体操をしてみる。ご褒美のスタンプとアイスをもらって一緒に食べる。

幸せになりたい?幸せって何?人間らしく感じて、考えられるってこと?そこから初めて作品という大義名分によって大きくしたり、それを匿名の誰かが様々なことを口にしたり、通り過ぎていったり。すでに作られたルールの遊びが展開される。

私が考えるのは、その前の人間を取り戻すための土台を作れたらと思う。それが、いま私がここでできる、授業で、作品で、芸術なのだと思う。良い場所を開き、良い土に耕し、良い土地を作る。みんなでできるのはそういうことなのではないだろうか。その先はそれぞれが進んでいく事しかできないのだと思う。私は旅立ちを祝い、無事を祈る。

持ち寄ったレシピや意見から、買い物をして作って過ごしたランチ会では、バラバラとまとまりの無いメニューの料理を、ある家族の午後の出来事として、食べ、話し、描いた。

それは恐ろしく生々しい行為で、その夜はいつもより深い眠りについた。

即興おしゃべりドローイングや、刺繍、ミニ展示、料理や散歩やゲーム、祭りの準備。それぞれの持つ特技や経験や思考や身体を持ち寄って、試行錯誤してきました。

4月からのメンバーと、10月から新たに加わったメンバーと、毎週のように訪ねてきてくれた初めましての沢山の見学の人達と一緒に、知恵を振り絞って取り組んできたこと。今回はその中の出展希望者と利部による共同制作と、個人制作での立体空間ゼミ「時空を超えて」の中間展となります。是非観にいらして、良い土へと耕してください。

10/20(火)ランチ会メニュー
– 生ハムとオレンジのサラダ
– 栗ときのこのコンフィ
– 海老とニラの生春巻き(パクチーあり、パクチーなし)
– 芋煮(宮城&福島風)
– 海老ときのこのココナッツカレー
– かぼすソーダ
– かぼすジンソーダ

※コンフィ:肉や魚などを低温の油や糖分でじっくり煮込んだフランス料理の調理法。語源はフランス語の動詞 confire(「漬ける」「保存する」)。

2026.10.28

(生活のコンフィにあてて、利部志穂)


利部志穂講座 立体空間ゼミ「時空を超えて」中間展
「生活のコンフィ」

会 期|2026年10月30日(金)〜11月3日(火)
13:00〜19:00(*最終日17:00まで)
出入自由、参加無料

イベント|11月3日(火) 15:00-
クロージングパーティー

会 場|
美学校 スタジオ(地図)
東京都千代田区西神田2-4-6宮川ビル1階(袋小路奥)

参加作家|
いなさく、大内健嗣、okei、五葉、鈴木望、yuka、etc…


立体・空間制作ゼミ 時空を超えて〜彫刻からインスタレーション 利部志穂

▷授業日:毎週火曜日 19:00〜22:00
この講座では立体や、空間的な制作表現について学びます。作品制作、作品鑑賞体験、美術を考えることは勿論、それぞれの特性や関心がどのようなところにあり、どのように展開していくのか。どのような手段で制作や思考が進められるのかを、実践的に取り組んでいきます。