このたび布施琳太郎さん、梅沢和木さん、両氏をお呼びして、アーギュメンツ刊行記念イベントを開催させていただきます。
イベント開催にあたり、布施さんより、企画概要をいただいております。
『アーギュメンツ#3』の表紙イメージは、「オープンワールド」のゲームをテーマとして、僕、布施琳太郎と伊阪柊、鈴木雄大の三名によって集団制作された。「オープンワールド」とはゲームに用いられるハードウェアの処理能力が高度に発達するなかで可能になった表現である。そこでは広大なフィールド上にモジュール化されて分散した街や村、人間関係、クエストなどが、プレイヤー自身の選択によって様々に接続されることで、多様な物語が生成される。この物語構造は、アーギュメンツの特徴である「手売り」という、いくつもの小さな物語を発生させる流通形式とアナロジーで捉えられる。
このトークイベントでは、『アーギュメンツ#3』の表紙イメージのコンセプトに関する話を切り口に、登壇者それぞれの「風景」に関する意見を交わすことが試みられる。なぜなら表紙イメージの制作において意識されたのは、そのイメージの流通がどのようなフォルムを伴った「風景」として受容されるのかという問いであったからだ。実際、今回のイメージはその問いを具体的に還元したものとなっている。
イベントに登壇するのは『アーギュメンツ#3』の表紙イメージ制作班のメンバーである布施琳太郎。それに加えてゲストとして、ネット上で収集した大量の画像を素材として、絵画や画像を中心に作品発表をしてきた梅沢和木。さらに司会として、アーギュメンツの一号で編集を、二号で発行を担当した齋藤恵汰が登壇する。これらの登壇者それぞれの「風景」に関する思考を交わすことで、イメージが氾濫した現代を批判的にドライブするヒントが模索される予定だ。ぜひ足をお運びください。
布施琳太郎
登壇者:布施琳太郎、梅沢和木
司 会:齋藤恵汰
開催日:2018年8月5日(日)
時 間:19:00〜
入場料:500円
予 約:https://arguments-criticalities.com/2018/07/27/0805-bigakko/
会 場:美学校 本校(地図)
東京都千代田区神田神保町2-20 第二富士ビル3F